ミリシタの新曲『Fermata in Rapsodia』が最高に私好みで素晴らしすぎる!! ~楽曲レビュー記事~

とりあえず何も考えないで、まずはこの曲を聴いてほしい!!
私が絶賛しているっていう事で見るだけ見てみてほしい!!!


https://www.pscp.tv/imasml_theater/1vAxRqqnRyqJl?t=15m53s
Kalafina? 志方あきこっぽい? 私はKOKIAっぽいと思うよ!!!
昨日、2019年12月13日に配信された、『ミリシタ2019年もサンキュー生配信』で
イベント関連の告知や、新実装要素などの最新情報告知が行われていたのですが
そこで、次回イベントで爆誕する新ユニットによる、新楽曲のMVが先行公開されていたという
そして、その楽曲が! めちゃくちゃカッコ良くて私の中でめちゃくちゃ刺さっているという!
あまりにも私の趣味にガンガンにはまっているものだから
普段このブログを見てる人にも、ぜひ聞いてみてほしいと、ご紹介しようと思った次第です

※追記:イベントで無事100位圏内に入れたので加筆修正をしようとしましたが
Screenshot_20191224-205525.jpg
歌詞の解説と考察の量があまりにも膨大になりすぎたため、別記事に分けました
ミリシタ楽曲 ARCANA の『Fermata in Rapsodia』 ~歌詞解釈と考察 完全版~
http://sheilabirlings.blog.fc2.com/blog-entry-6620.html
なので、この記事はレビュー記事として、歌詞解釈と考察は上記リンクへお願いします


また、この記事は作詞作曲が発表される前に書いた記事です
レビューの内容はその前提で書いているので、その上で読んでいただけると助かります

目次
・前置き
 - 新ユニット『ARCANA』
・楽曲レビュー
 - 新曲『Fermata in Rapsodia』をレビューする!
 - この曲を聞いて、まず最初に浮かんだイメージ
 - 歌唱に関して
・歌詞解釈と考察
 - コリオグラフ(振付)と歌詞の内容について
 - 『Fermata in Rapsodia』の意味について
・おまけ
 - 余談、謎言語の解読に挑戦したけどダメだった

新ユニット『ARCANA』
シリーズを通して有名になった THE IDOLM@STER のメンバー13人が所属している劇場に
新人アイドル39人が参加した、合計52人でトップアイドルを目指すというのがミリシタのストーリー
その52人の中から、イベントごと、公演ごとにメインを張る2~5人で編成した(それ以上もある
新ユニット、新楽曲を披露して公演を成功させようって言うのが、主な内容(超絶ざっくり

そして、この度発表されたのが、『ARCANA (アルカナ)』と言う新ユニット
765PRO ALLSTARS と呼ばれる元々の13人の中からだけで選ばれた編成
三浦あずささん、如月千早ちゃん、四条貴音ちんの3人からなるトリオユニットだった

この三人編成、ミリシタと言うより、CS時代からのアイマスファンなら、メンバーを見ただけで分かる
「この3人で歌うの!? だったら絶対すごい曲になるじゃん!!」と、そう言えるぐらいの3人
それは、例えば「新しいドラマが始まるらしいよ!」ってなった時、ドラマの内容を説明してないのに
キャストに「船越英一郎」「片平なぎさ」ってあるだけで「絶対サスペンス物じゃん!」ってなるぐらい分かる

と言うのが、この3人、ミリシタメンバーの中でも飛びぬけて歌唱力が高い3人で
CSの頃から私が(+真ちゃんで)編成することの多いメンバーだったりするという
メンバーそれぞれの「歌唱力が高い!」と思える曲も参考までに紹介しておくので時間のある時にでも
三浦あずささんの『隣に...』、如月千早ちゃんの『細氷』、四条貴音ちんの『99 Nights』

あずささんは、とにかくプロの歌手かと思うほどに歌唱力と表現力が凄まじく高いアイドル

可愛い曲を歌う時はキュートに、カッコいい曲を歌う時は中の人が出るレベルでカッコ良く
そして、ダイナミックで壮大なパワーバラード『隣に...』を持ち歌にするほどの実力者
特に、あずささんの代名詞的な『隣に...』は、あまりにも歌唱難易度が高すぎて
あずささん以外に歌いこなせる人がいないとまで言われているほど
「あずささん=一番歌が上手い」と言う印象は誰もが持ってるかと思う

如月千早ちゃんは、歌唱力が高いかどうかって言う話以前に、独特の声の感触を持っている

あずささんが高音域で歌うのが得意なのに対して、ちーちゃんは低音~中音域がすごく綺麗
だけど、ストレートな声を出しているとも、音を引っ張るような歌い方をしているとも言えるような
遠くに手を伸ばすように歌いながらにして、遠くにいる人を手元に引き寄せるような歌声を持っていて
ブラインドで聞き分けをしても、誰でも一発で「あ、これがちーちゃんの声だ」と分かる特徴がある
その上で、最初の頃はアイドルになるより歌手になることを目指していたことや
かなりストイックにボーカルを鍛える、歌うことに並々ならない想いを持つのもあって歌唱力が非常に高い

そして、四条貴音ちんもまた、二人に負けないほど歌が上手い

低音域から高音域までを、ソフトさのある大人びた歌声で鮮やかに紡ぐことができるアイドル
あずささんやちーちゃんがはっきりした声をしているのとは逆に
歌う曲にも寄るけど、ちょっと抑え気味なクセのある声の出し方が特徴的と言うか
クセが出るちーちゃんと、クセをつける貴音ちん、って言うイメージが私の中にはある
落ち着いた曲でもカッコいい曲でも歌えるけど、あずささんとは違うタイプの大人びた曲に強い感じ
直近であったイベントの曲『瞳の中のシリウス』で、あずささん並みの高音域も出せてるから
この3人の中で言えば、ある意味一番のバランサーみたいな立ち位置と言えるかもしれない

そして、この3人で歌う新曲『Fermata in Rapsodia』がとにかくすごい!
ボーカル強者の3人がユニットとしてまとめられた上で歌うんだぞ!
それだけで絶対カッコいい曲になるだろって思ったけど
ポップスじゃなく、全然違う方向にカッコいい曲過ぎてシビレたぞ!


さあ! 前置きはここまでだ!
ここからが本編! 新曲『Fermata in Rapsodia』をレビューする!


いやもうだって、これだぜ!? この曲めちゃくちゃカッコ良くないか!?
まず、とにかくイントロの謎言語コーラスのインパクトがめちゃくちゃすごい
この手の創作民族音楽調の曲であるような、いかにもな架空の言語で歌われてるんだけど
絶妙に「日本語!? 何語!?」って思えるニュアンスを持ってるから、耳を傾けてしまう
発音的に、「ウィ」「ウォ」「ウェ」って言う日本語で使わない音があるから、すごく目立っていて
それをしかも、日本語じゃないけど、日本語ネイティブが歌ってるようなニュアンスがあるから
なんだかこそばゆくも、耳に入る感触に小気味良さがあるんだよね
もっとも、この辺りは色々考察してみた結果(記事のラストにメモを残してある
おそらく、日本語の歌詞を逆再生して、人力でその逆再生を歌っている状態っぽいから
何語にも聞こえない、けどどことなく日本語っぽくもある、って言う感触があるんだと思うけど
ともかく、それだけでもう、一気に曲の世界に引き込まれていくよね
でも、当然ながらこれはまだイントロで、そこからがまたすごいんですよ

楽曲全体はどちらかと言うとシンフォニックロック調って感じで
(ざっくり言うとオーケストラとロックミュージックを掛け合わせたみたいな感じ)
荘厳さとドラマチックさが、わっ、と会場全体を包むように広がっていくように感じる
それでいて、謎言語のインパクトがとにかく強いから、創作民族音楽的な世界観も同時に存在している
いや、言語だけじゃなくリズムとり方もすごく小気味良いよね
分かりやすく言うと、ウンタッタ、ウンタッタ、って感じのリズムがあって、聞き心地が良い
歌唱に関しても、ストレートに歌うんじゃなく、押しては引いてを繰り返す旋律になっている
音程の上がり下がりが、特にサビの部分に多くて、そういうところに民族音楽っぽさを感じるのかも
そんで、何気にアコースティックギターの音色がすごく良い仕事をしていると思うんだ
シンフォニックロックな音楽と、3人のボーカルの間に立って
民族音楽感の調和を保っているように感じるというか

こういう時のアコースティックギターって、ものすごく大事だと思うの
B'z の『さまよえる蒼い弾丸』とかが特にそうだけど
エスニックなシタールの音色や太鼓と、ゴリゴリにロックなエレキギターの音色、そして稲葉さんの声
この三つの要素の中間に立つアコギの音色があるから、楽曲全体が引き締まる
そんな感じで、『Fermata in Rapsodia』も、シンフォニックな世界とアイドルたちの声
その間にアコースティックギターがあるから、全体の「民族音楽感」が形になってるとも思う
謎言語のインパクトも強いけどね!

この曲を聞いて、まず最初に浮かんだイメージ
でも、私がこの曲を聴いて最初に感じたのは、シンフォニックロックと民族音楽の融合とかじゃなく
歌詞の内容にさえ耳を傾けず、もっと漠然と、音楽全体の感触から「空」のイメージを持っていた
ベースやドラムの音色からくる重みと、バイオリンとかの弦楽器からくる荘厳さも強いけど
ただ、音楽的には重さがそんなになくて、むしろすごく軽やかに空を舞う感じが強いと思った
ぱっと目に浮かんだのが、雲の上を飛ぶ鳥のイメージ(現実的でないにしても
雲の海が足元に広がっていて、目の前と頭上にはどこまでも青空だけが広がるイメージがあった
ラストエグザイルテイルコンチェルトの影響でそういう風な映像が脳裏に浮かんだのかもしれない
あと、Kokia さんとか Zabadak の世界観とかの影響もあって、空の感触が強いというか

音楽の流れと一緒に書くとするなら
厚い雲の下、薄暗い世界にいるのがAメロ
そこから雲の中に入っていくサビ前のBメロ
そして、雲の中で雨や風と闘って、それでも前へ前へ、上へ上へ進んでいくサビ
そうして、雲を抜けた瞬間に、ふっ……、と体が軽くなって、視界が一気に広がるアウトロー
そして、それはあくまで空の上を飛ぶ鳥を見る私であって、私が飛ぶわけじゃないっていう事
私が清々しい気分になるって言うイメージを持ったわけじゃなく
「あの空の上を飛ぶ鳥のようになりたい」って、そう思わせるような世界観があるように感じたんだ
そう感じさせたのが、この曲のサビの部分の憂いに満ちた音楽だろうなと思う
音楽と言うよりかは、3人の歌唱でその感触がより強まっているようにも思う
歌詞の内容を聞かないで漠然と感じた印象って言うのが、そういう曲だなって言うところ

この中で特に、「風」を感じさせるのが、やっぱりアコースティックギターなんだろうなあ
シンフォニックな弦楽器の音色も美しいし、3人の歌声も綺麗ではあるんだけど
アコースティックギターが生み出す世界観、アコースティックギターが彩る世界観
そこが、やっぱりこの曲を支えているように思えてならない

でも、シンフォニックな部分、つまりオーケストラな部分も、しっかりと感じられるんだ
MVの中で、バックに巨大なパイプオルガンがあって、衣装もそれっぽいから
視覚的な影響で、そういう風に感じてしまうって言うのもあるけど
だって、この曲って民族音楽調ではあるけども、ガチガチな創作民謡ではないよね
つまり、民族音楽っぽくはあるけども、どこかの民族が儀式的に歌っているというより
むしろ、ラピュタ的な空中都市の遺跡で、誰もいないのにそういう曲が聞こえてきそうな感じ
実際の、欧州で歌われている民族音楽を例にとって言うならば
いわゆるブルガリアン・ヴォイスと呼ばれる、あえて不協和音的な音程で歌う方法や
ポーランドとかで使われている、ホワイトボイスと言う歌唱方法とかって
あれも立派な民族音楽ではあるけども、神聖さが存在するわけだよね
そういう感触があるからこそ、空の印象も強いんだろうと思う
もしシンフォニックな部分がなければ、夕焼けをバックにした曲になりそうだし

そんで、そういう印象があったからか、地上で光に包まれるのとはちょっと違う感触もあった
この曲って、暗闇の中から光を見上げて、最後は明るい世界に出るような音楽に聞こえるんだけど
決して、絶望の底にいる状態がスタートってわけじゃない感じがしたんだ
サビのメロディが、歌詞の内容と相まって、切なさや憂いに満ちた色合いを持ちつつ
かといって、これから立ち上がろうとする曲でも、何かを引きずっているような曲でもなく
暗い状況の中にあるけども、やるべきことが何か分かっていて、先を見据えてるような強さがある
だから、最後は光の中に包まれて終わることができるような曲になってるのかな、ってちょっと思った
歌詞の内容で、って話じゃなく、音楽的な話ね?

歌唱に関して
サビに至るまでの、それぞれのソロ歌唱を整理すると
あずささんが高音、ちーちゃんが中音、お姫ちんが低音な感じで歌ってるよね
サビとラストの締めを歌うお姫ちんは、低音じゃなくて高音域で歌ってるにしても
謎言語や斉唱パートの聞き分けが微妙にできないけど、3人揃って高音域で歌ってるにしても
あずささんがハイノート(高音)、ちーちゃんが高音だけど3人の中の中間
そして、声質もあってお姫ちんが二人の声を包むような声質で高音を出してるのかな?
個人的には、これがまさに理想の編成って感じですごく嬉しいという

3人がそれぞれ違う音程のソロパート、違う音の感触の斉唱パートで歌っていることで
この曲を通して、歌声の立体感がすごく綺麗に決まっていると思うんだ
音の感触も含めて、この曲の解釈が単一のものになってしまわないように
聞き手によってどこにフォーカスするかで印象が変わる曲になってる気がする
だから、例えばこの曲の歌詞を悲しいと感じるか、切ないと感じるか
あるいは、勇気づけられるような曲と感じるか、前に進もうとする曲に感じるか
そういうのが、3人の歌唱それぞれの違いや、フォーカスの仕方で受け取り方が変わる気がする

それで、まずあずささんの歌声がとにかく綺麗だよね
やわらかいというより、優しい歌声でありつつ、3人の中で一番パキッとした綺麗さがある
透き通るようなクリアボイス、と言う表現が一番似合うぐらいに綺麗な高音を、さらっと出してる感じ
そんで、お姫ちんの声が勇ましさを持ってるし、サビならちーちゃんが切なく歌ってて
でも、あずささんの歌唱って、切なくも勇ましく歌ってるとも、どっちとも取れるような気がする
MVの上での、あずささんの表情を見れば「ああ、Les Misérables」が切なく見えるから
それもあって、切ない歌唱に聞こえもするけど
その辺りは、クレショフ効果によってそういう風に感じるって言うのが正しいかもしれない
だからといって、感情なく歌ってるって言うわけじゃなく
優しい歌声、優しい感触があるからこそ、そういう風に感じるんだと思うんだ
ニュアンス的には、あずささんが自然な声で歌っている、と言うのが近いかも

サビ前のあずささんの歌唱はまた感触が違って、もっとソリッドな感じがするというか
先に書いたみたいに、「やるべきことが何か分かっていて」歌っている感じかな
MV上のカメラアングルがまた、そうしたイメージを掴みやすくて
「隠された想いは 静寂(しじま)の先の」の直後、「そう 貴方へ」の「そう」の部分
あずささんの後姿越しに、会場側から差し込んでくる光が印象的に見える瞬間
あそこは、まさに私が書いたみたいに、もっと遠くを、あの光の先に見てるように感じるし
それが、歌詞の中の「貴方」に繋がってるように感じる
何か悲しいこと、乗り越えなきゃいけないことがあるけど
それを乗り越えなきゃいけないって分かった上で、貴方の元へと向かう
あるいは、向かわないにしても、その上でやらなきゃいけないことが分かってて
「やろう!」って意思を持って歌っている、そういう感触がある

一方で、お姫ちんの歌い方は、さっき書いたみたいに勇ましさがある
お姫ちんの歌い方って、あずささんの歌い方と比べてものすごく対照的だよね
勇ましさを感じさせる歌声になっているから、あずささんと違って感情がはっきりとしている
歌詞の内容と相まって、なんとなく歌詞の主人公とは違う、超常的な存在の声とも思えなくないけど
とにかく、彼女の歌声によって、楽曲全体に重みと深刻さが生まれている感じがする
それは、シンフォニックで荘厳な雰囲気とはまた違った重みだと思うし
重いとは言っても、絶望感を覚えさせるような重みともまた違うという
言うなれば、歌詞の主人公の想いを真剣なものにさせている感じかな?

そして、あずささんの優しくて軽やかな声が隣にあるからバランスが取れてると思うんだよね
全体の歌唱が深刻過ぎず、軽すぎず、それによって調和の取れた世界観が生まれるというか
もしお姫ちんがいなかったら、あずちーのデュオユニットだったなら
曲全体の羽毛のように軽くなって、厚い雲を抜けた先のイメージは出てこないだろう
切なさと勇ましさ、それを両立させた先にある、歌詞の主人公が持ってる意志力の強さ
その形を引き締めるのがお姫ちんの歌唱かな、って言う印象

そして、二人の間にあるのが、ちーちゃんの歌声は、3人の中で一番独特だよね
ソロ部分で言うと、「祈りの謳(うた)は」の「は(wa)」の発音とかすごく特徴的だし
たぶん、イントロの謎言語の部分も、ちーちゃん要素が大きいんじゃないかなって思う
考えてみたらちーちゃんってこの手のタイプの曲をカバーしてるんだよね、たしか
angela の『Shangri-La』とか Zabadak の『遠い音楽』カバーしてたと思うし
(探して↑聞いてみたら、そこまで今回の歌唱に影響を与えてるとも思えなかった)
だから違和感がないというか、むしろちーちゃんの声でこの曲が生きてるような感触がしてくる
あずささんの、日本語ネイティブが英語を綺麗に発音しようとしてるっぽい感じの方が強い気もするけど
この曲のエスニックな感じと言うか、民族音楽っぽさを強めてるのは誰よりちーちゃんだと思うし
「民族音楽っぽいけど、どこの国の音楽とも言えない」感じは、ちーちゃんの声あってこそな気がする
他の二人の歌唱にはない味があるからこそ、曲に色彩ができてるようにも思う
歌の中の詩の部分を形にしてるって感じかな?

あずささんのクリアな声がシンフォニックな部分で、曲の骨組みを作って
そこに、お姫ちんのソフトだけど勇ましい歌声、ロックな部分で、曲に感情を載せて
(オーケストラの荘厳な世界に深刻さを持たせてるのも、そうした部分かもしれない)
そして、ちーちゃんの歌唱がアコースティックギター的に、曲の周囲の景色を彩っていくという
感情を載せるって意味では、ちーちゃんの歌唱こそこの曲の感情の部分でもあると思うかな
そんで、ちーちゃんの声ってこれだけ特徴的で独特な歌声なのに
あずささんとお姫ちんの間にあるのがすごく良いと思うんだ
ユニット的にセンターじゃないって言うのもあるかもしれないけど
それは、ソロパートで中音を歌っているからって言うだけじゃなく、前に出過ぎない感じ
言うなれば、さっきのアコースティックギターみたいな存在感があるってことかな
だから、ちーちゃんの歌声があるから、この曲の世界に景色が存在しているんだと思う

歌詞解釈と考察
コリオグラフと歌詞の内容について
アイマスシリーズのコリオグラフ(振付)って、一般的なポップスの振付と結構違うと思うんだ
演劇チックと言うか、ミュージカルチックと言うか
振付で歌詞の内容を表現する部分が結構多いと思う
それは、手の振り方とかのレベルじゃなく、ステップのレベルで
例えば歌詞の内容で、「前に進みたい、けど進めない。勇気を出して前へ」
みたいな感じの歌詞があったとする
そうすると、表情や身振り手振りだけじゃなく
たった一歩分のステップだけでそれを表現することがある
その辺りを、信じられないレベルで考察してる人の動画とか見たことがあるけど
Pの名前を忘れてしまったので、ちょっと今すぐに参考動画としてあげられないが

でもそんな考察私にはできないね!(爆)
とりあえず、あずささんの「隠された想いは 静寂(しじま)の先の 貴方へ」のとこすごい好き
「隠された想いは」で、顔→胸→顔→胸、の順で隠すところがめっちゃカッコいいよね
たぶんあのコリオグラフは、顔に出さない、けど胸の内には秘めた想いがあるんだよ
それが、「静寂(しじま)の先の貴方へ」向けているんだよ
普段あまり感情を表に出さないで、静かな表情、あるいは言葉を出してない、出せていないけど
他の人じゃなく、貴方に私の本当の気持ちを知られたくないんだよ、ってことなんだろうね
でも、隠したいのか、気持ちを伝えたいのか、それを迷っているのか
「静寂(しじま)」の部分のコリオグラフは手をぐるぐる回してるでしょ
昔の表現で言うところの、「の」の字を書くやつと言うか(高橋留美子作品とかでよくやるやつ
迷っていたり、もじもじしてたりする感情を、そうやって表現しているのかな

そんで、その直後の「そう 貴方へ」の時の、両手を広げるコリオ
あれ、ものすごく特徴的と言うか、かなり不思議なコリオだと思う
普通、こういう歌唱の時の両腕の広げ方って、左右に大きく広げるじゃない
胸を張って、それこそ自分の胸の内を全部明かすとか、空に向かって飛び出すみたいな
でも、上下に大きく振ってるって、すごく珍しいと思う
加えて、両手を前に差し出した時は、左手が上、右手が下にあったのに
両腕を上下に大きく振るときは、逆に左手が下、右手が上に行くんだよね
想いを秘めるあまり、すれ違った二人、的な感じなのかな

サビの「風に空に せせらぎに 感じてたい」の部分は、分かりやすく風を表現してるよね
そんで、その直後のコリオが地味に私の中で「ああ、いいな」って思ったところで
「愛して 愛され 強くなる痛み」
「愛して」は追いかけてて
「愛され」は向かい入れてる
でも、「強くなる痛み」で、さっきの「静寂(しじま)の先の」でやったコリオを持ってくるんだ
「静寂(しじま)の先の」って、「声にならない叫び声」ってことなんだろうな
貴方を想うほどに強まる痛み、それは外的な傷ではなく内的な葛藤や苦悩とかで
だから、一見すると苦しんでるようには見えないから、「静寂(しじま)」ってことなんだね
「愛して 愛され 強くなる痛み」の先にあるのは、結局のところ「貴方」なんだから
(注:あくまで個人の見解です

『Fermata in Rapsodia』の意味について
曲のタイトルである『Fermata in Rapsodia』と、歌詞の内容についてなんだけど
先にコリオグラフの内容と照らし合わせながら、歌詞をまじめに読んでてふと思った

これ、3人それぞれ全く違うものを見てるんじゃないかな?
あずささんは先に書いたみたいに、結構明確に恋愛物語みたいに歌ってるように感じる
そもそも、あずささん運命の人を探す為にアイドルを始めたって言う経緯があって
自分が有名になれば、この世のどこかにいるであろう運命の人にも気づいてもらえるかもって
だから、この3人の中だと一番恋愛要素が重要な人物なわけだし、歌詞の内容もカチッとはまる

けど、ちーちゃんパートって、これ全然恋愛要素を感じさせないと思うんだよね
「まだ誰も知らない 昏い闇を超えたら」って、むしろちーちゃんが歌う前提で
それこそストイックに歌うことに執着していた時代を反映させた様な歌詞と言うか
暗いステージにスポットライト一つで照らされた状態で、観客もなく歌うような
誰かに祈りをささげる歌うんじゃなく、歌うために祈っていたからこその、祈りの謳
それが報われた結果、視界が一気に開けて、輝くステージとか、心象風景的に雄大な自然に出る
そうして、彼女の歌声が、祈りの謳が、どこまでも鳴り渡るって言う、そういう事でしょ

そんでまた、お姫ちんの歌詞の部分はテイストが全く違うというか
まだあずささんとちーちゃんの歌詞は関連付けられるけども
お姫ちんの部分だけ、あまりにも謎が多すぎるというか
前半ソロの「めぐり廻るように まわれ廻れ 生命(いのち)よ」の部分とか
サビ後の「運命(さだめ)さえも 遥か超えて」すら違う世界の話のように思えてくる
この辺りは、お姫ちんって月から来たんじゃね? って仄めかしてるミステリアスな部分や
ミリシタで存在が明らかになりつつも、まだ詳細の判明していない妹のこととかを絡めて
次のイベントでのコミュ(シナリオ)部分で語られてくと思うから、そのことを歌ってるんじゃないかと思う

さて、そこまで見えた上で、ちょっと一回曲のタイトルのことを見てみよう
『Fermata in Rapsodia』のフェルマータって言うのは、「音符や休符をほど良く伸ばす」ことなんだって
音の出る部分だろうと、音の出ない休符だろうと、ほど良く伸ばすこと
それが、ラプソディア、ラプソディ、狂詩曲の中にある
ラプソディと言えば、Queen の『Bohemian Rhapsody』とか思い出すけど

あの曲って、複数の曲をメドレー的にぶち込んで一つの曲にしてるみたいになってるよね
明暗が分かれてる部分で言えば、オペラティックなイントロから
オペラではなくピアノバラードへと変化していき、ロックバラードになり
ギターソロパートを経て、今度はガリレオ辺りのわけのわからない感じになって
最終的にアップテンポでハイテンションなロックに変化していく

個人的に、ラプソディの「狂詩曲」って言う訳し方がややこしくしてると思うんだけど
狂ってる、って言うよりかは、そんな感じで違う曲を一つにまとめるみたいな感じだね

そんで、『Fermata in Rapsodia』の中の、じゃあどこがラプソディ的なのかと言うと
でも、この曲って割と全体に統一感があるよね、民族音楽調って意味では
一応、私は民族音楽と交響曲的な部分とロックな部分が三つ重なってると書いたけども
とはいえ、パートごとで全く違うジャンルの音楽になっているって言うわけではない

そこで思ったんだけど、さっき歌詞の内容に触れて、3人それぞれ違うものを見ていたって書いた
あずささんは恋愛の詩、ちーちゃんは闇から脱する物語、お姫ちんはおそらく自分の生まれや家のこと
この三つのバラバラの物語が、一つの曲の中で渦巻いているから、ラプソディ的なんじゃないかな
サビで結局歌詞の内容が統一されてしまってるから、何とも言えないけども

そして、じゃあフェルマータって言うのはどの部分なの、って話になるけど
3人それぞれが根底に持っているそういう物語を、ほど良く伸ばすように掘り下げるから
『Fermata in Rapsodia』、つまり「ラプソディ(3人の物語)の中のフェルマータ(ほど良く掘り下げる)」だと思った

ただ、この辺り全部、今後リリースされるイベントのコミュ(シナリオ)でどう印象が変わるのか
もっと言えば、CD販売やデジタルDLが始まって、フルバージョンが聞けたときに
歌詞全体でどういう曲になるのかで、また解釈が結構変わってくると思うんだよね
なので、ほんとに現時点で分かってる範囲での考察と言うことで

ちなみに、あずささんパートの歌詞の中で『Les Misérables』って出てくるけど

おそらく、『I Dreamed a Dream』のことを指してるんじゃないかなって思う
『I Dreamed a Dream』って、めちゃくちゃ重い曲だけど
とはいえ、あずささんパートと千早パートの間にあると、どっちもの物語にも繋がると思うし
そもそも、レミゼラブルの中で、他に「ああ Les Misérables」って入れられる要素がない気がする
……ないよね、たぶん?

先に書いたように、3人の物語それぞれを一つにまとめたラプソディ
ちょっと思ったのが、あずささんの物語は、『隣に...』を反映してて
ちーちゃんんお物語は『蒼い鳥』の歌詞を反映してて?
ちょっと無理があるかな? お姫ちんのは全然思いつかないぞ?
とにかく、そんな感じで一人一人の名曲を歌詞に落とし込んでもいるのなら

歌詞の中で言ってる「ああ Les Misérables」って、『Bring Him Home』とも思える気がした

まあ、歌詞の中で「彼は私の息子だ」って言ってる部分があるから、かなり無理やりなこじつけだけど


余談、謎言語の解読に挑戦したけどダメだった
謎言語の歌詞の内容、ローマ字表記した上で逆から読むのかと思ったけど
全然そんなことなかったので、メモを残しておく
今後、正解が発表されたらこの部分は消すかもしれない
誰かのヒントにでもなれば良いと思う

「アミア クドウェ テウォコウィ エムル オッソンダーマティ」
「エグソ スサミ エダミ ティウカ キモノ ウォエン コモノ」
「イデカダタナ」
amia kudowe te o kowi nemuru osson damati
ekuso susami ekami tiuka kimono wo e okorock
ideka datana

いたまど のそ うるめに をこえて を ずかいま
ころ こえをのみ かくい ちまで いま すそすけ
あなただけでぃ

ころ 声を飲み かくい 地まけ 今 すそすけ
いた まd のそうる 目に を越えて を どかいま
貴方だけでぃ

最後は「貴方だけで」だろうなと思ったから、これはローマ字から逆読みじゃなく
逆再生して聞く方が正解に近づけるんだろうなと思ってやってみたら
「今あなたを追って、???この身 take me ??す、そして???今 貴方だけに」
みたいな感じになったという事だけ書いておく(聞き取れた範囲だけ
(なまじ英語曲の和訳してるので、英語空耳が入ってしまう
to be completed
つづき

参考文献
音楽記号「フェルマータ」の意味 FLIPPER'S
https://flip-4.com/182
「ラプソディ」の意味
https://tap-biz.jp/lifestyle/word-meaning/1029658

アイマス公式ブログ
https://idolmaster.jp/blog/?p=74136
関連記事
アイマスミリシタ三浦あずさ四条貴音如月千早FermatainRapsodia

0Comments

Add your comment