Vocea României Season6 準決勝 レビュー記事

ボナセェエエラァーーー!! 
ヴォーチャー・ロムニエ6期の準決勝でございます!! 

うおおおおおwwwwルーマニア版が準決勝www
かなりレベルの高い大会となっている6期ルーマニア版だけど
前回で優勝候補の一人であるセバスチャンが敗退したり
あれだけ素晴らしい『Help!』のカバーをしたイウリアナが敗退したり
テオドラがあまりにも意外な歌唱で勝負に出てきたり
神回とも波乱回とも言えるような状態だったね
しかし、ここからルーマニア版はさらに急展開が起きるという

チーム対抗戦の開始です
他の国にも、ライブショーでチーム対抗戦をする国はある
リトアニアなんか、The X Factor みたいに最下位から敗退していっていたし

だけど、この年のルーマニア版は本当にチーム対抗戦という
例えば、スマイリーチームとマリウスチームから一人ずつ選出して歌唱バトルをさせ
視聴者票が多い方が決勝戦に上がれるって言う流れの様なんだ
そうすると、下手したらチームが一つか二つなくなる可能性すらあるわけだね
個人的には、せっかくチーム毎で分かれてるんだから
ライブショーに入った時点でチーム対抗戦をやっていいと思うぐらいなので
今回のこの方式は、むしろ望むところ

という事で、ルーマニアも準決勝か
それではさっそく見ていきましょう!
1回戦目 スマイリーチームVSマリウスチーム
スマイリーのチーム
Alexandru Mușat

(曲:Yesterday - The Beatles

ここにきてこの曲を歌うとか、完全に勝負に出ている

奇抜なことは一切しないで、真っ向からこの曲に挑んでる……
The Voice っていう大会じゃなく、むしろビートルズに挑んでると言ってもいい
この曲も、本当に多くの歌手に歌われている名曲中の名曲
それゆえに、歌うこと以上に、カバーすることがとても難しい曲のはず
カラオケ的に歌うのであれば、誰だってできる
でも、他に上手い人たちがカバーしまくってるこの曲を
そのカバーした人たちに負けないように歌わないといけないわけだからね
しかも、ギター弾き語りで歌って、BGMで誤魔化すとかできない状態だったし
余計に歌うのが難しかっただろうと思う

下手に歌うと、やっぱりこの曲はあの人の歌い方だよな~、って
聞き手がそれぞれ持ってる理想の歌唱の前に霞んでしまう可能性があるわけで
それでも、アレクサンドルは奇抜なことは一切しなかったからすごいな
前回のトゥドールチームのイウリアナが
同じくビートルズの名曲『Help!』を、トリッキーにアレンジしてたけど
そういうことはしないで、ただただ綺麗に、そして歌唱だけで原曲を越せるように
本当に、本当にシンプルな歌い方で勝負していたね

これまでのアレクサンドルの歌唱を考えると
だって、今までアメリカンな歌唱や雰囲気がメインだったわけだし
今回の歌唱はちょっと退屈に感じるかもしれない
というか、綺麗すぎて、アレクサンドルの持つ泥臭さがなくなってて
ガラスの器を見てるみたいに、見た目には綺麗だけど、中身を感じないかもしれない
だから、そういう意味でも、評価がものすごく難しい選曲だったと思う

個人的には、やっぱりアレクサンドルらしさが薄いとおもったし
アレクサンドルの歌唱にしては綺麗すぎると思った
透き通っているよりかは、多少ザラついてるぐらいの方が似合う
でも、悪いとは思わなかった
聞き入ってたもの

今までの歌唱が出来ていたのは、歌唱力はもちろんだけど
ステージ上を自分の世界で染められるほどの表現力があったからで
だからこそ、今回の歌唱も、背後のライトに照らされて
ステージどころか、会場にいるのは彼だけなんじゃないかと錯覚するぐらい
惹き込まれる歌唱だった
途中でスマイリーの顔が出てくるまで
この番組がThe Voice だって忘れてしまうほどの歌唱だったと思う
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マリウスのチーム
Ionuț Trif

(曲:Nothing Else Matters - Metallica

これは酷い……(;・ω・)
前回はまだ上手く歌えていたのに、なぜ悪くなってるんだ?
バックバンドに負けてるんだけど(;・ω・)
なんかもう、全体的にカラオケにしか聞こえない……
歌唱に迫力もなければオーラもなく
適当に歌ってるように聞こえてくる
覇気がなさすぎるだろ、全体的に

「Make some noise!」って言って、観客に反応してもらおうとしてるけど
歓声を促さないで歌ってる人たちのが
よっぽど拍手喝采になってるんだよなあ

これはアレクサンドルの圧勝でしょう
ただでさえ、アレクサンドルの歌唱は素晴らしかったのに
むしろ、直後にこの歌唱を見せられたことに憤りさえ感じるわ
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結果発表までの間に
トゥドールのパフォーマンス
(曲:Ghosts at War

今までのコーチングをやるわけだな
トゥドールが所属しているバンド Vama でのパフォーマンス
この歌唱では、コーチングで見せた演出家っぽいところはないけど
トゥドールって声が高いから、自分にできないことを出場者にさせてそうに思った
特に、6期で言えばロベルトをここまで残したこととかそんなだし
あと、イウリアナ含め、シャウト歌唱に強い人が好きなのも分かる
7期でも情熱的なシャウト歌唱が出来る人が好きだったし

しかし、シングアロングを促すところは良いな
いかにもロックバンドのステージっぽくてカッコよかった

結果発表
勝者は Alexandru Mușat
そりゃそうだ
むしろ、アレクサンドルが勝たなきゃおかしい勝負だったと思う
次元が全然違うもの
というか、まだこれ全体見てなくても分かる
たぶん、イオノットの歌唱は最下位だと思う
どの歌手とぶち当たっても負けるような歌唱だったんじゃないかな
ほんと、なんであんなやる気を感じさせない歌唱をしていたのか
すましてる方がカッコいいって思ってるんだろうか


2回戦目 マリウスチームVSロレダナチーム
マリウスのチーム
Ioana Ignat

(曲:Io vivrò (senza te) - Lucio Battisti

前回は仏語だったのに、今回イタリア語!?
ある意味、テオドラみたいに芸達者な歌手だな(;・ω・)
私はイタリア語が分からないから、発音的に合ってるのか分からないけど
パッと聞いて、ものすごく上手く歌えているような気がするし
しかも、別言語での歌唱で目立っているわけじゃなく
ちゃんと実力で押し通した感じがするからすごいな

個人的な、一番素直な感想は、やっぱり前回の方が良かった、だな
歌唱それ自体は、前回とほとんど変わらないはず
でも、前回の歌唱の方が自然だと思った
クセをつけながらシャウトするところとか、曲との雰囲気が噛み合っていたし
今回は、特に前半がなんだかEurovisionの曲をカラオケしてるっぽさがあった

ただ、今回の歌唱は圧巻だとも思った
中盤からの、声量を上げた歌唱
二番歌詞に入ってからの、抑え気味ながらも情熱的な歌唱
相変わらず、人を選ぶタイプの歌声ではあるものの
確かな実力をもってして歌い切っていたし
必死さが伝わってくるような、パワフルな歌唱だった
同じマリウスチームのイオノットも、これぐらい熱を入れて歌うべきだったよな
イオアナの歌唱には魂の叫びを感じさせるパワーがあったけど
ロックで勝負したイオノットだってそう歌ってこそだと思ったもの
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ロレダナのチーム
Andreea Ioncea

(曲:I'd Rather Go Blind - Etta James

アンドレーアが覚醒してる
思わずイントロでニッコリしてしまう選曲
悪くないどころか、彼女のベストパフォーマンスだと思うんだ
特に、前回の歌唱と聞き比べてみても、相当上手く歌っていると思う
むしろ、準々決勝でなんであんな歌い方をしたのか、疑問になるほどだわ

というか、シンプルに歌い方が安定したな
今までの歌唱を聞き返してみて思ったことがあって
アンドレーアは喉声で歌うから、アクセルのベタ踏みになってることが多くて
だけど、今回は全体的に声を押し出し過ぎず、抑えながら歌っていた
声量を上げて歌うところにしたって、前に押すだけじゃなくて
押し出しながらも、ぐっ、とこらえるような歌い方になっていたと思う
あえてブレーキを踏みながらアクセル全開で走ろうとしてるみたいな
そんな歌い方をしていた様に感じたんだ
たぶん、声のコントロールが上手くなったんだと思う
いや、あるいは、コントロールをしっかりと意識したか

準々決勝で歌った『Vision of Love』だって
本来的にはもっと声をちゃんとコントロールして然るべきだったわけだし
もしかしたら、渋めに歌わなきゃっていう意識が、良い方向に働いたのかも
それに、今まで諸刃の剣だったクセのある歌唱が
今回はちゃんと強みになっていたようにも感じる
あのクセのある歌唱があるからこそ、ここまで情熱的に歌えたとさえ思えた

元々、歌い方さえ気を付けたら、ここまで歌えていたのかもしれない
急にそんな上手くなるわけもないだろうし、今になってコツが分かったのか
それか、先に書いたように、歌い方に今までと違う意識があったのか
ともかく、間違いなく今までで一番良かったと思うね
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結果発表前の
スマイリーのパフォーマンス
(曲:Confesiune

スマイリーの歌声はすごく優しくて暖かいね
トゥドールみたいに、スマイリーも歌唱とコーチングが合致する
トゥドールみたいに、歌唱で強制的にステージを自分のものにするんじゃなく
スマイリーは音楽と溶け合って会場と一つになる感じかな
バンドマンとシンガーソングライターの違いもあるかもしれないし
単にロックとバラードの違いなだけかもしれないが

トゥドールが出場者の強みをどんどんエスカレートさせてくのに対して
マリウス並みに出場者の事をよく考えて
的確に出場者の強みを活かす曲を選ぶスマイリーらしい歌唱だと思った

結果発表
勝者は Ioana Ignat
イオアナは元から人気が結構高くて、視聴回数も多かったし
アンドレーアと並べば、確かにイオアナの方の実力が上かもしれない
だけど、今回のバトルでどっちの歌唱が良かったかってなると
私はアンドレーアの方が良かったかなって思った
それは別に、イオアナがイタリア語の曲を歌ったからとか関係なく
アンドレーアの方が馴染みのある曲を歌たからとかも関係なく

ただ、イオアナも前回のフランス語歌唱からガラッと変わってきてるのは分かる
普通に歌わせるよりかは、あのクセのある歌声を上手く使えていると思う
良い勝負だったと思うね


3回戦目 ロレダナチームVSトゥドールチーム
ロレダナのチーム
Ștefan Roșcovan

(曲:Tear in My Heart - twenty one pilots

センスとカリスマ性だけで歌ってる感じ好き
歌唱力が高くなくても、ステファンの若々しさは好きだし
人を楽しませる歌唱をしてる時のステファンは最高に輝いているって思うな
しかも、今回は歌い方自体すごく上手くなっている
勢いよくはしゃぐように歌ってるのに
勢い余って音を外すようなことはないし
一音一音をしっかりと当てに行っている
まあ、全体的に♭になってるところが多くて
正しい音程をよりも半音低く歌っちゃってるけど、正直、気にならない
勢いで誤魔化してるけど、誤魔化せるレベルだもの、二つの意味で
それに、音を跳ね上げる歌い方を今回多用していて
「ラ↓ァアイ↑↑」みたいな歌い方をちょくちょくしてるじゃない
あれの音を外さないで、しかもかなり自然とやってるのが良かったな

これ結構好きだわ
ロックポップ系アイドル歌手っぽさがすごく強くて
完全にティーンが聞くタイプの歌手になってるところが凄く好き
McFly とかの、いかにもなティーン系って感じ
あと、めちゃくちゃ真剣に歌ってるところも好きだった
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トゥドールのチーム
Robert Botezan
(曲:Come Together - The Beatles / Cine iubește și lasă (Blestem) - Maria Tănase

歌声が七色過ぎてむしろ笑ってしまうwww
これむしろジョークアクトに見えてくるんだけど
たぶん、色んな歌手の歌い方をマネしてるんじゃないかな
マイケル・ジャクソンのモノマネをしてる時の
大泉洋みたいな声
で歌ってたりするもの

えっ? というか、なんでこんな歌い方してるんだ?
途中でダルシマーが伴奏で入ってきた辺りからの歌唱とか
あそこの部分は別の曲なのかな?
何となく、ロマ族の民謡を歌ってそうな気がしたが
数十秒ごとにガラッと歌い方を変えていっているし
なんで唐突にこういう歌い方を始めたのか、疑問しか残らない

前回の時点で結構ぶっ飛んではいたが
今回のはぶっ飛んでるとか言うレベルじゃないよね
マジでどうかしてるって思うの
ラストなんか、だってお前、アレだぞ? 動物の鳴き声だぞ多分?
前回はまだ、歌詞の内容を表現するような歌唱ではあったけど
今回はさすがにもう擁護のしようがないと思うぞ
少なくともユニークではあったが(ユニークと言っとけば許されると思ってる

しかし、実際問題、どうなんだろう
面白い歌唱ではあると思ったし、ロベルト以外にできる人もいないとも思った
それに、良い意味で不意打ちを食らったようにも思うんだ
というのが、ロベルトの歌唱は進むごとにどんどんオーバーになっていってて
歌い方がより過度な表現に、どんどんエスカレートしていってたわけだから
今回はシンプルに、喚き散らかすような歌い方で勝負すると思ってたんだ
それを、七色の歌声でCome Together をカバーするんだもの
普通、予想しないってこんなことするなんて

でも、これはこれでやり過ぎだと思うよなあ
だって、めちゃくちゃに聞こえるもの
トゥドールもなに変なことをさせてるんだか
Bオデのロベルトの歌唱、あれの延長線上で良かったと思うんだ
歌うたびに歌唱がエスカレートしていってるけども
絶対もっとシンプルで良かったよね
イウリアナみたいな感じで良いんだよ、前回のイウリアナみたいな感じ
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結果発表前の
ロレダナのパフォーマンス
(曲:Ziua de azi

ハチャメチャな曲が来ると思ってた
いや、だって、サムネ……
それから、ロレダナの他の曲は民謡ポップスみたいなの多いし
ここでこういう歌い方をするのは、後輩たちの手本になる為かな?
バラードで来たのは意外だったけど、これはこれですごく良いよね

結果発表
勝者は Robert Botezan
これ悩みどころだよな~~~~~
個人的には、ロベルトがやりすぎてると思ったし
好きなのはステファンの方だった
でも、実力的にはロベルトの方が上なんだよなあ
それに、決勝戦でのパフォーマンスを考えると
ステファンじゃ力不足かもしれないし
4人の中で実力差が浮き彫りになるような歌い方をするかもしれない
でも、ロベルトも結構大概だと思うし
こっからさらにエスカレートしてめちゃくちゃやりそうなんだよなあ


4回戦目 トゥドールチームVSスマイリーチーム
Teodora Buciu
(曲:Creep - Radiohead

絶対そのままは歌わせないトゥドールチーム
『Creep』をこういう風にアレンジしてきたか……(;・ω・)
オーディション番組で歌われることがとにかく多い名曲
だけど、テオドラがやったのは、今まで聞いたことのないアレンジ版だった

正直、歌い出しからしばらくは「ああ、こういうアレンジか~」って
ジャズアレンジで小綺麗に歌ってることがいまいち気に入らなかった
歌詞の内容的に、手に入らないものに対する切実な想いをぶちまけるような
心苦しくて壊れる直前みたいな歌い方をしてほしいと思ったから
嫌いって程じゃないんだけど、ジャズ歌唱らしく、演技っぽい歌唱らしいことが
どうにも、陶器の冷たさと硬さがあるように感じていたんだ
元の曲みたいにバラードロックからあまり離れず
落ち着いてゆったりと歌わせるなら、別にジャズである必要ないじゃんって思った

……だけど、聞いていると、どんどん引き込まれていくんだわ
気が付いたら釘付けになってテオドラの歌唱を聞いていた
最初のうちは、今まで見せてきたミュージカル歌唱の完成形みたいな
表現力というか、ものすごく高い演技力でなり切り歌唱をしているように見えて
テオドラが歌っているというより、テオドラがコピーしてる歌手の歌い方に見えたんだ
ほんとに誰かの歌唱をコピーしているのかは分からないけど
気持ちがこもってるのに、気持ちがこもってない、っていう矛盾があるというか
演技力が高いから気持ちがこもってるように見えて、テオドラの心は見えづらかった
でも、2分過ぎたあたりから、どんどん切実さのある歌唱になっていって
必死に歌っているのが伝わってきたんだ

上着を脱いでからの流れも凄かった
脱いだ直後に、声の押し出しが今一歩足りていないのか、物足りないと思ったんだけど
そこからがボーカルパフォーマンスの連続で、圧巻の歌唱になっていた
ロベルトの歌唱と違って、ド迫力って言うような『パフォーマンス』ではないにしても
シャウトするような歌唱で、それまで抑えて歌っていた歌唱のカタルシスが得られたし
その後の綺麗な歌い方の流れも、とても魅力的だった
また演技的な歌唱に戻ってはいるんだけど、最初の方とは比べ物にならにほど綺麗で
特に、裏声を使ったボーカルパフォーマンスというか、アレンジ歌唱がすごく綺麗だった

これまで、毎回全く違うジャンルの曲を歌うって言うアクロバティックなことをしていて
今回もまた、今までに歌っていないジャズアレンジによる歌唱
芸達者とか言うレベルじゃなく、本当に何でもできるって言うのがすごいし
何より、私は今までのテオドラって、なんだかんだBオデを越えられてないと思ってて
でも、今回はパープルレインを歌った時を超えたと思った
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Ramona Nerra
(曲:One More Try - George Michael

最後の最後で、歌とは何かを考えさせるような歌唱
歌い出しからしばらくは、音程が安定しなくて、フラフラしていて
気持ちはこもった歌い方をしているのは分かるんだけど
どうにも緊張の方が勝ってるような歌唱に聞こえていた
だってもう、歌い出しのファルセットが音を外しちゃってるわけだし
軽く触れるだけで崩れてしまいそうな歌い方をしていたもの
前回アレサ・フランクリンの『Respect』を、アクセル全開で歌った人とは思えなかった
実際、相当なプレッシャーだったんだろうな、と思う
一番最後に歌うってだけでも大変なのに
それでなくとも、直前のテオドラがあれだけの歌唱をしたんだもの
むしろ、プレッシャーを感じるなって言う方に無理があるわ
それだけで、これはもうテオドラ通過確定だな、なんて思っていた

だけど、00:40あたりから、気持ちの入り具合で目が離せなくなった
気が付いたら、彼女の言葉に、真剣に耳を傾けていた
気持ちのこもり方が強いからとか、情熱的だからとか、そういうんじゃないんだ
技術的な面が上手いとか下手とか、緊張が歌唱に影響を与えてるとかでもないんだ
ラモーナは、まぎれもなくハートで歌っていた
彼女は間違いなくソウルで歌っていた
今回、他の誰もやっていない歌い方だ

自分の伝えたいメッセージがあるから歌うんだ
自分の中で形にしたい想いがあるから歌うんだ
歌うって、そう言う事なんだよね

セバスチャンがKOで『Lay Me Down』を歌って聞き手の心に響いたみたいに
ラモーナの歌唱は、その言葉の一つ一つにちゃんと意味があった
あの絶叫歌唱も、泣きそうになりながらの歌唱も
ラモーナ自身の人生そのものを反映させた
確かな背景が言葉の中にあって、意味があって歌っていた
練習した曲を歌っているとか、The Voice で勝つために歌ってるとかじゃないんだ
ラモーナが、自分自身を表現する為に歌っているんだよ
魂の輝きが、歌声っていう形になって外に出ているんだ
特にサビの歌唱が本当にすごい

スマイリーは、どういう気持ちでラモーナの歌唱を見ていたんだろう
泣きそうになりながら歌うラモーナは、とても痛々しくて、弱々しくて
特に、ラストの締め方がぶつ切りの様に感じるし(歌詞通りではある
見ているこっちの方がグッとくるような歌唱だったし
心が打たれるって言うのはこういう事を言うんだなと思わされるような歌唱だったな

色々書いたけど、理屈じゃないんだよね
ただただ、ハートに訴えかけてくるような歌唱だったし
私は今回、ラモーナが一番良かったと思っている
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結果発表前の
マリウス & Robert Toma
(曲:Cum trăiește lumea bună

歌い出し知らない人でびっくりした
てか余韻ぶち壊しだよwwww
これ、私は番組通りに見てるけど
あえてロレダナとマリウスの順番入れ替えても良かったかもな

結果発表
勝者は Teodora Buciu
テオドラか~~~~~~~~
テオドラ、上手いのは分かるし、できることの幅も多いし
確かに今回のテオドラの歌唱はとても安定していて、完成度が高かった
歌唱がとてもクリアで、透き通り具合も素晴らしかった
だけど、もし、この二人のコンサートがあるとしたら
私はテオドラじゃなくてラモーナのコンサートで生歌唱を聞きたいと思う
それぐらい、ラモーナの歌唱は生きていたんだ
そこに心もあったし、命もあったんだ
ほんとうに、本当に素晴らしい歌唱だったと思う

ただ、まあ、大会的にはテオドラの通過は分かる
実際、上手い
間違いなく、今、全チーム中一番の歌唱力を持ってると思うし
もはや、トップを独走していてもおかしくないレベルだと思う
Bオデやバトルの時点では、まさかここまでやるとは思ってなかったわけだし
それに、コーチとの相性でもトップだよね
トゥドールがコーチだったからこそ、ここまでテオドラは成長できたんだろう
これでもし、トゥドール以外のコーチがついてたら、ここまで残らなかったと思う
スマイリーなら、もっとオーソドックスな曲を歌わせすぎて
歩いは飼い殺しにしていたかもしれないからね


全体の感想
はい! それではまずは、チーム対抗戦の結果ですが、通過したのが
スマイリーチーム: Alexandru Mușat
マリウスチーム: Ioana Ignat
トゥドールチーム: Robert Botezan
トゥドールチーム: Teodora Buciu

の4人になったわけだ
結果、ロレダナチーム決勝に上がれず敗退……
まさか、冒頭で私が説明していた通りの流れか

私は、ロベルトよりもステファンの方に通って欲しかったな
ロベルトは面白いけど、歌を道具にしてる感が強いのがねえ
歌わせてるのはトゥドールだろうけどもよ

イオアナVSアンドレーアはほぼ互角の歌唱だった
個人的にはアンドレーアの方に軍配を上げたいところだが
あと、アレクサンドル通過は当然だろうって言うね

一番の問題は、とは言え、テオドラVSラモーナだったよなあ
いやああああ、本当にラモーナ惜しかったと思うんだよなあ
もし、これで通常通りのチーム『内』対抗戦だったら
それでも結局、アレクサンドルVSラモーナになっていたが

テオドラ通過は分かるし、むしろ彼女がここで敗退したら
それこそ、The Voice と何なのかって状態になってたと思う
でも、セバスチャン→イウリアナ→ラモーナと
その週ごとで特別気に入った人がどんどん敗退していくのがねえ


なんにしても、チーム対抗歌唱バトルって感じの流れが面白かった
勝負の結果が分かり切ってるものや互角の勝負と
ハラハラする場面だってあったから楽しめた

そんで、準決勝を見終わって思ったのが、やっぱり7期とは違うって事
7期のルーマニア版は、ライブショーのセットとかがとにかく派手だったし
出場者のレベルも驚くほど高かったし、何よりスペクタクルさがあった

それに比べて、6期のルーマニア版は
ウクライナ版みたいにとてもまじめな歌唱大会になっていると思った
むしろ、これが本来のThe Voice のはずだから
今回ぐらいのステージングの方が安心して見られるって感じかな

しかし、これ優勝は誰になるのか
現時点では、圧倒的にテオドラが優勢だと思う
彼女が歌うまでは、アレクサンドルとテオドラが互角かもって思ってたけど
テオドラが歌うの見ちゃうと、独走一位であるとしか思えないんだよね
ロベルトはないだろうし
イオアナが案外、この流れを断ち切ってくれるかもしれないが


というようなところで
次回はついに決勝戦です
それでは

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