Georgian Star 2019 Live show 2 レビュー記事 ~Irakli Charkviani~

ジョージア版の Pop Idol の続きを見て行きますよおおおおお!!!!
今回からほとんどがジョージア語の歌ばかりだやったあああああ!!!!

ESC国内予選大会を兼ねた、アイドル発掘型オーディション番組 Georgian Idol!
と書いておきながら、オーディション部分をすっ飛ばして、いきなりライブショーからの視聴!
この手の番組の視聴方法としては、醍醐味の一つを無視してしまっていることになりますが
とはいえ、このブログでは過去にスペインの Operación Triunfo でも同じように
オーディションを視聴しないでライブショーから見始めているので、似たようなもの
なんだかんだで、そこまで気にしなくても普通に楽しめたよね
もっとも、オーディションを見ていないからこそ、見ている人との意見も分かれそうで
前回はその差が投票率の中にも表れていたようにも感じるという
あとは、ジョージア現地民との感性の差があるぐらいかな(そこが一番大きい

さて、初回放送分に関しては、世界に出場者の自己紹介アピールさせるためなのか
全員が英国のバンド Queen の楽曲から歌う曲を選ぶと言う状況だったわけですね

しかし、ご安心下さい、みなさん
今回からのテーマは、Queen の曲から選ぶ様に、特定のジョージア人歌手の曲だったり
テーマを選ぶにしても、準決勝までジョージア語の曲がメイン!
ESCの国内予選を兼ねた大会なら、他にもThe X Factor Malta もあるのに
なぜジョージア版を見て、マルタ版Xを見ないのかと言うと、ここに理由が集約される!
とにかく、ジョージ語での選曲が多いんだよこの番組は!
欧州 The Voice の中で言っても9割近く英語以外の曲ってのは、中々ないと思うんだ

さて、そんなわけで、今回のテーマなんですが
ジョージアの有名な歌手『Irakli Charkviani』の楽曲から選ばれているようです
一応、wiki上での説明では、オルタナロック、電子音楽、ヒップホイップに強い歌手らしいんですが
なにせ、日本語で説明されているサイトがない上に、英語の解説すら少ないという
でも、そういう、ジョージアの人たちの感覚で選ばれた歌手の曲を聴けるって言うのは
自分でジョージア語の曲を探すよりも、圧倒的に参考になると思うので
その辺りも楽しみながら見ていこうと思うのです
まあ、見ていく上では、出場者の歌唱にだけ集中するけども

それでは、さっそく見ていきましょう
გიორგი ფრუიძე (Giorgi Pruidze)
(曲:ნაიარევს

若ギオルギめちゃくちゃカッコ良すぎだろwwwwwwwwwwww
なんだこの空間wwwwほとんど儀式だぞこれwwwwwwww
Queen の『Somebody To Love』を歌ってた時もカッコ良かったけども
あの時とは比較にならないほどに凄まじい歌唱をしてて感動したわ
もう熱い! とにかく歌唱が熱すぎる!
しかも、歌声が合ってるとか、合ってないとか、そういう次元じゃなく
もっと言えば、違和感なく歌えてるどころじゃなく、もう自分の曲だよ!
これはもはや、ギオルギが自分の曲を持ってきたぐらいの歌唱だよ!
そんで、前回と今回のステージングによる先入観もあるかもしれないけど
赤黒いステージと言うか、ワインレッドな世界観がもの似合うんだよなあ~
ダークな雰囲気をはらんだ熱い歌唱って言うのがものすごく似合うと思う
いやマジで今回のギオルギカッコいいわ
と言うか、まず曲がカッコ良すぎるよなwwww

前回の『Somebody To Love』も、あれはあれでもちろん素晴らしかった
だけど、こうして聞き比べてみると、あの時は相当、曲に合わせて歌ってたよね
それは、歌詞が英語だからとか、音楽が明るめだからとかもあるけど
何より、ギオルギと曲との間に、大きな溝があったからなんだろうと思う
あの難しい曲に、アレンジを加えることができるほど歌いこなしつつも
それでいて、あくまでカバーをしている状態、自分の曲にはできていなかったわけだ

ところが、今回の曲との距離感が全く違っていた
一秒たりとも、他人の楽曲をカバーしようとしているようには感じられなかったんだ
選曲を完全に自分のものにできている上に、歌唱がもう、とにかく自然体
パワフルに歌うところは、燃え盛る魂の輝きを抑えずに歌ってるかの様だったし
自分の体の中から湧き上がってくるパッションを、そのまま歌って形する感じがあった
逆に静かに歌うところもまた上手くて、そういう情熱を自分でコントロール出来ている感じ
揺らめく炎を表現するかのようなボーカルコントロールには開いた口がふさがらなくなる
単に楽曲や歌唱に、抑揚や緩急をつけているってだけじゃないんだ
練習した通りの歌唱をしようとしているとかじゃなく
今この場で、燃え滾る想いを歌にしてぶつけている感じがあるんだよ

大体、この曲ちょっと良く聞いてみてほしい、ギオルギの歌唱を聞いてみてほしい
たとえジョージア語が分からなかったとしても、すごく歌詞がシンプルだって分かるよね
ほとんど歌詞なんてないに近いぐらいに同じフレーズを繰り返し続けているし
それどころか、歌詞のないコーラスパートの方が多いんじゃないかってぐらいだ
そして、その歌詞のないパート、あるいは歌詞があってもひたすら声を伸ばしてる部分は
言葉じゃなくて、歌声で情熱を表現しているってことだよね、それって
そこが、今回のギオルギの素晴らしいところであり
それこそが、前回の歌唱との圧倒的な差だと思うんだ

歌唱だけじゃなくて、身振り手振りの中にも、自然と体が動いてる感があるのも良いな
わざとらしいコリオグラフがないのは、前回もそうだったけども
今回のは、マジで即興でこういう事をしているんじゃないかって思えるほど
……いや、ごめん、結構振り付けっぽいわw
でも、例えば最初の方で言えば、1:08 で「ドロー」って言った辺りとか
フラッとマイクから離れたり、パッションをぶつける時だけマイクと向き合う姿勢
あそこの、自然と体が動いてるから、その場で自由に歌ってる感があるし
あと、両手を使って割と大げさに音程をコントロールする動きをやってるよね
しかも、1回じゃなくて、最後の方でさらに大げさにやって見せてもいるし
あれがだねえ、たまらんのですわwww
めっっっっっっっちゃカッコいい
あれをやってるってだけで、元から民謡っぽい楽曲が
もはや、何かを降臨させるための儀式のようにさえ思えてくるという

初回もカッコいいと思っていたけど
これさあ、私もう今回のでギオルギのファンだよマジで

全然どうでもいいけど
あの金のドレスを着てるお姉さんが鬱陶しくて仕方がない
この曲、そんな踊るほどに楽しくなるような曲か?
いや、良いけどさ、前回もやたら体を揺らしてて鬱陶しかったから気になった
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იკაკო ალექსიძე (Ikako Aleksidze)
(曲:Silent Swim / ზღვას გავხარ

うえええええええええええええwwwwwwwwww
イカコがめちゃくちゃ素晴らしい歌唱をしてる!?!?!?

どうしたんだイカコ!? なんかもう、色々と何が起こってるんだイカコ!?
まず、ビジュアルからして、ものすごく分かりやすいぐらい変化しているけども
え? っていうか、えっ? 普通にめっちゃうまくて驚くんだけど?
見た目以上に、歌い方が別人のように上手くなってて、素直に見直したわ
イカコ、本当はこんなに歌唱力が高かったのかよ、前回のマジで何だったの
まあ、あれからの特訓が凄まじかったってことではあるんだろうけどさ
眉毛ちょっと書きすぎてるなって思ったけど、そんぐらいよ気になるのは

楽曲が始まって、もうイントロの時点で私はイカコを舐めていた
さすがに前回の選曲と歌唱が、アイドルアイドルしすぎだと思ってたし
そこにきてバラードなんて歌ったら、実力が浮き彫りになること請け合い、って思ってたの
ところが、歌い始めてから、見てる動画を間違えたんじゃないかって本当に確認した
それぐらい、イカコの変化って言うのは急激だったし、しかも歌唱力も表現力も高く
「今歌ってるのは、イカコじゃなくて別の人なのでは?」そう思ってしまったって
だって、誰が想像できた? 前回の歌唱から、今回みたいな状態になるなんて
そりゃ、イントロ数秒で面白くない歌唱が来るって思うわ

前回歌った『Under Pressure』は、ゆったりとしつつも、楽しい曲だったよね
しかも、それを歌うイカコがまた、何とも微妙な歌唱力のまま歌っていて
なんだかとても若手らしく、アイドルらしく歌っているな、なんて思っていた
ところが今回は、歌い始めたその瞬間に、イカコに対する印象が全く変わってしまう
いかにもな若手らしさ、オーディション番組に出場してるド素人っぽさが全くなくて
たった十数秒の中で、あたかもプロが歌ってるかのように思わせてしまうという
特に度肝を抜かれたのが、0:25 の「I feel I'm coming closer」の
「closer」の「er」の部分で、ものすご~くさりげないビブラートをかけているところ
全体で見れば、ほんの数秒の出来事ではあるし、しかもまだまだ歌いだしの時点さ
だけど、そのたった1秒の中で、今回のイカコはすさまじく上手いって思わせるだけ
説得力や、凄みと言ったものがあるように感じられたんだよね
有無を言わせないほど上手い歌唱って言うのは、こういうことを言うんだろうな
実際、あまりにもイカコの歌唱が上手すぎて、ぐうの音も出せなかったもの

まあ、歌詞表現に関しては、丁寧に歌っているだけとは言わないながらも
本当に歌詞の内容を表現できているかな? って思うところはある
綺麗な曲を綺麗に美しく歌えているけども
とはいえ、主人公の内面までは伝わってこないような
ただ綺麗なだけの歌唱って言う印象もある
だけど、前回のあのパフォーマンスから、これだけの変化を見せているってなると
これはもう素直に、高く高く評価するって言うのでいいと思うんだ

前回はかなりボロクソに書いたし、単に女子人気が高いだけだなんて思ってたけど
今回のイカコは本当に見直した
そりゃ、ここまで上がってくるだけのことはあるわ
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თამარ ლაჭყეპიანი (Tamar Lachkhepiani)
(曲:მიყვარხარ / ისტორიას დარჩება

ラスト1分間に全てが集約されてるな
いや~~~~~~~~これは難しいwwwwww
これは歌うのも盛り上げるのが絶対難しい曲だよwwwwww
特に、前半何か大丈夫だろうかって心配したものwwwww
でも、ラストに至るまでの道のりが容易ではない分、最後は良かったと思うなあ
4分間の歌唱時間の中で、最後の1分間でようやくカタルシスを得られる歌唱
長い時間、この歌唱が良くなるのを待った甲斐があるぐらい、迫力があった
上手いのかどうか様子を見ながら、溜めるに溜めまくったフラストレーションが
これ以上ないほど気持ちよく解放される、極上のカタルシス
それだけで、今回の彼女の歌唱を聞いてよかったと思えるほどではある

とはいえ、やっぱり前半と言うか、静かに歌うパートが難しいよね、これ
歌いだしとか、最初、マイクの不調か、キーを下げて歌いすぎたかなと思ったし
それどころか、今回の歌唱を完全にすべり散らかした結果だって見ていたぐらいだ
低い音程で静かに歌いつつも、聞こえるように歌わなきゃいけないんだから、そりゃ大変だが
第一印象も「全然声が出てないな今回」だったし、みんなもそう思ったんじゃないかな
しかも、その低音で静かに歌うパートが、2分近くも続くってなると、溜めがちょっと長いよね
そこから徐々に解放感を持たせていくにしても、間で1分、さらにクッション的に歌うし
ともすれば、この辺りの歌唱をどう感じるかで、今回のタマールの評価って大きく変わりそう
私は、ラストの歌唱でだいぶ印象が変わったし、最終的には「良かった」と思えたけど
聞く人によっては、そもそもラストまで行かないだろうし
言ったとしても、どうしてもそれまでの歌唱を引きずってしまうと思うんだ
後半がいくら良くても、そこが聞き辛過ぎて評価が上がり切らないかどうかだね

でも、転調して音域が一オクターブ上がったあたりからは良くなるんだよね
何気に、クライマックスよりも、2分~2分半辺りの歌唱が一番きれいに聞こえるし
サビ前の部分の音程がちょっと不安定に感じるのもあるし
それに、この一番きれいに聞こえるところの歌唱って、切なさがあるから綺麗なんだと思うんだ
サビは、それまで抑え込んでいた想いを解放しようとするって言う意思もあって
大きな声を出して、迫力を出して、パワフルに歌わなきゃ、って気張ってるように感じるけど
ここの歌唱は、そういう「歌おう」って言う強い意志力がない分
儚さ切なさの表現がされているように見えて、脆そうなところが綺麗に見えるんだ

そして、そこからのクライマックス
ここを、盛り上がったと感じるか、それとも盛り上がり切っていないと感じるか
それで、ものすごく評価が変わってくると思うんだけど
私はと言うと、大人っぽさと爽やかさが両立しているような
満天の星空と、どこまでも広がる青空が、同時に存在するような
こういう解放感のある曲は元々すごく好きなんだよね
それまでが微妙と言えば微妙だけどさ
加えて、タマールの歌唱がとにかく良いよね
あれは歌っていて気持ちが良いだろうなあ
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დიმა კობეშავიძე (Dima Kobeshavidze)
(曲:Mango

うわああああああああああああああああ!!!!!!
これはすごい! これはマジで上手いわ! 覚醒しすぎだろwwww
ちょっとマジでこれは見てほしい! 圧倒されまくるから!!

ライブショー初回では、音楽的にも歌唱的にも、綺麗系を目指すような方向性だったのに!
全出場者の中で、あんなにも丁寧で綺麗な歌い方をしてたから良かったのに!
ディマ、こんなにすごい歌い方ができたのかよ!
優しい歌唱がメインになるかと思ってたのに
方向性どころじゃなく、激烈に迫力のある歌唱をしてるじゃないかあああああ!!!
しかも、明らかに歌唱が! 表現が! パフォーマンスが良くなってるんだよ!
初回よりも圧倒的に能力が上がってて、イカコ以上に別人にしか見えねえwwwww
特に、後半からのスキャット歌唱とかなんだよ! あの締め方!
しびれるほどカッコ良すぎるんですけど!!!
今年のジョージアもうこれでいいじゃんって思ったぞwwwwwww

いやあ、すごかった
この曲、さすが同じ歌手の楽曲から選んでるってだけあって
楽曲の構造的に、さっき歌ったタマールが歌った曲とすごく似ているよね
ジャズっぽい雰囲気がありつつ、でもただゆったりとしてるだけの曲じゃないし
イントロからしばらくを、とにかく抑えて抑えて静か静かにに歌っていって
そこから徐々に音楽を盛り上げ、声量も爆発的に上げていって
そうして、後半の迫力ある歌唱から、クライマックスで情熱のビッグバン
この辺りは、原曲を歌ってる Irakli Charkviani の作風ゆえなんだろう
だけど、構成が同じなのに、全く別の人が作った曲に思えてくるという
その最大の要因が、やっぱりディマのこのパッショナブルな歌唱よ
特に、後半のスキャット歌唱によって、即興で曲を作ってるようにさえ感じるし
それゆえに、Irakli Charkviani 曲のカバーと言うより、もはやディマの曲になってすらいる
若ギオルギも曲を自分のものにできていたけども、あのレベルを遥かに超越してるわ

と言うかこれ、パワータイプのサルヴァドール・ソブラルじゃね?
見始めの段階ですでに、私はそういう感想を持っていた
どういうことかと言うと、イントロからしばらくの静かな歌唱
2分を過ぎるまでの穏やかな雰囲気の中で歌ってる姿
あそこの歌い方が、なんかもう表現力モンスターになってるんだよね
だって、見てみなよ、どういう表情で歌ってるよこの男
表情も、歌声も、仕草に至るまで、すごく色っぽいじゃない
しかも、下品な色っぽさってわけじゃないところがすごく良い
音楽の雰囲気に合わせた、わびさびを感じさせる妖しさがあるというか
あざとい感じに性的なんじゃなく、ナチュラルに人を引き込む魅力があるんだ
もちろん、後半のスキャット歌唱も圧倒されるパワーがあるけども
前半で見せている一級品の表現力こと、しっかりと見て感じるべきだろう
歌いだしの時点からして、サルヴァドールの歌声を彷彿とさせるところがあるし

そんで、前半は、流し目で静々と言葉を並べながら歌っているよね
表情や目線、体の動きで歌詞の内容が掴めそうに思えるほどの演技をしてるけど
それら全ては、歌詞の中身を表現する上での歌唱だって言うのが見えてくる

その上での後半の圧倒的爆発力よ!
唐突に始まるスキャット歌唱、締めに至るまでのインパクトに、最後の瞬間
何がすごいって、これだけは快適な歌唱をしているというのに
めちゃくちゃな歌唱になっているだなんて、微塵も感じないところよ!

それに、スキャット歌唱だからこそ、そう感じるのかもしれないけど
曲に乗りまくって、即興でアレンジをかけまくりながら歌ってるように見えるよね
しかも、それまで丁寧に丁寧に歌詞の中身を表現していたのに対して
ここではもはや、言葉を捨て去ってしまって、スキャットで情熱を表現するという
この、言葉を使って色っぽさを表現する歌唱と
言葉を使わずにあらん限りの情熱を爆発させる歌唱と
この二つのコントラストがもう、とにかく素晴らしい
タマールが歌った曲も良かったけど、これはまた違う次元の音楽だったと思う
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ნინი ცნობილაძე (Nini Tsnobiladze)
(曲:მენატრება

今回の曲の方が、ニニの歌声がちゃんとかみ合ってる……、が?
おおっ!? 背伸びならぬ、前回の過度に幼い雰囲気で歌わせたのと違って
今回はウクライナ版 The Voice に出場した時のことを思い出すような選曲と歌唱だわ
そうそう、ニニはこういう薄暗さや切なさのある曲を歌わせるのがすごく似合うんだよね
しかも、物語を表現する力や、言葉に説得力を持たせるのが上手いんだもの
歌声がユニークだから私も忘れがちだけど、ニニの最大の良さはそこだと思う

前回は、選曲によってニニの良さがあまりにも押さえつけられていて
自分の能力を表現することができず、ひたすら曲に合わせた歌唱をしていた
それだけじゃなく、妙な衣装まで着させられて
あれ? ひょっとしてこの番組はニニをきゃぴきゃぴアイドルにさせたいのかな?
なんて思わせるほど、違和感ばかりが先行するようなプロデュースになっていた
まあ、今回の衣装がしっかりと大人っぽいかってなると、ちょっと疑問だけど
少なくとも、あの時と比べれば、今回はだいぶましなプロデュースになってるよ

そんで、押さえつけられていた前回と違って、今回は伸びやかな歌唱をしてるよね
伸びやかって言っても、声を伸ばしまくってるとか、爽やかだって意味じゃなく
薄暗く、後ろ向きな音楽っぽく聞こえるんだけど
それでいて、歌ってるニニは羽を伸ばしながら歌えているというか
彼女の自由にこの曲の内面を表現しながら歌えているように感じるんだ
曲との間に溝がなく、自分の心内を曝け出すように歌えているように見えてくる
それに、先にも書いたように、言葉に説得力を持たせて歌えているように感じる
ディマの色っぽい歌い方って言う表現力の高さとは違っていて
演技じゃなく、自分と歌詞とをリンクさせて歌っているからか
全部が本心で歌っているかのように聞こえてくるんだよね
考えてみたら、この歌い方は、他の出場者たちにはできていない気がしてくるわ

しかし、ここまで歌ってきてる人たちがすごすぎて、ちょっと霞む気もしてくる
選曲やパフォーマンスそのものにミスはないと思うのに、なんだかちょっと物足りなく思う
まあ、一番そう思うのは、他の曲ほど明確な盛り上がりポイントがないのもあるだろうけど
一番最初に彼女の歌唱を聞いていたら、もっと評価が高かったかもしれないな
その場合、最後まで見終わった時に印象に残ってなさそうか
ううむ、前回は選曲がやプロダクションが合ってなくて惜しかったけど
今回は、これはこれですごく良いパフォーマンスであるはずなのに
状況的な惜しさがあるきがして、何とも不遇だわ
とはいえ、この路線でこのまま進んでいってほしくはあるよね
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გიორგი ნაკაშიძე (Giorgi Nakashidze)
(曲:მოდი აქ

前回一番気に入らなかったギオルギ・Nがものすごく良くなってる!
なんかもう、前回と比べて悪くなってる人って、一人も存在してないのすごいな
特に、彼とイカコの二人に対する評価が完全に逆転したのが爽快ですらある
まあ、一番すごいのは、出場者たちの能力を底上げしたコーチングだけじゃなく
そもそもの原曲者 Irakli Charkviani のソングライティングスキルが高いんだろうけど
だって、どの曲も歌う上で出場者の能力を引き出させる力を持ってると思うんだもの
ジョージア人からしたら、Queen と並べてテーマになるだけあるね
ジョージア語の曲の方が歌いやすかったり、感情表現しやすいってのもあるだろうけど

とはいえ、この曲に関しても、 Irakli Charkviani の作風を強く強く感じるんだ
そりゃ、たいていの曲はABサビみたいな流れになってるし
こういう、ダイナミックでドラマチックな曲なら、王道な展開の仕方とも言えるけど
若ギオルギ、タマール、ディマ、そしてギオルギ・Nが歌ったこの曲は
ものすごく低いところからスタートして、苦しみを背負いながら歌っていって
壮絶に苦しい状況を乗り越えたその先で、その苦しみを解放させるような
ダークな人生が背景にあるって感じさせるような、そういう世界観になってるじゃない
どの曲に関しても、ラスト1分に全てが集約されているし
そういう構成や音楽の雰囲気から、Irakli Charkviani の音楽性を感じるんだ

そんで、出場者の能力を引き出させる力を持ってるってのが
冷静に考えてみたら、そりゃそうだって思えるような構図になってるんだよね
だって、これらの曲って声や言葉が軽くなる余地がないわけじゃない
どの曲も重たさや薄暗さを持った状態でスタートしてて
歌っていく中で、後半の爆発に繋げるために、丁寧に音楽を持ち上げていく必要がある
ゆっくりゆっくりと、重たいものを抱えるように、音程を静かに丁寧に上げていって
そうして、後半で持てる限りのパッションをぶつけるように歌っていく
もちろん、出場者自身が努力してこれたの曲をものにしてるってのもある
だけど、それだけが理由じゃなく、聞かせる歌唱みたいな感じで
歌わせる音楽になってるのが、Irakli Charkviani の音楽なのかもしれない

ただ、一個気になるのが、ギオルギ・Nの歌い方
前回のギオルギ・Nも、今回みたいにものすごくパワフルで熱い歌唱をしていた
だけど、あの時はものすごくウソ臭い演技歌唱をしているようにしか見えなかったんだよね
今回の歌唱も、ちょっとわざとらしさが残ってるというか、過度な演出があるけども
とはいえ、前回に比べれば、ものすごくマシな歌唱ができるようになってると思った

……思ったんだけど、やっぱりちょっとやりすぎのような気もするんだ
なんだろうな、なぜか彼の歌唱を見ていると、違和感を覚える
ディマやニニの歌唱に比べると、やっぱりちょっとウソっぽい歌い方に見える
汗水たらしながら、全身でパワフルに歌い上げていて、何がウソなのかとも思うが
だって、ディマは歌ってない間もあんな感じっぽく見えるじゃない
ニニだって、歌詞の内容を自分の人生と照らし合わせてそうに見えたし
何より、言葉が分からなくても、ディマとニニの伝えたいことが伝わりそうな気がしたんだ
それに対して、ギオルギ・Nの歌唱はダイナミックだとは思うものの
彼が伝えようとしているものの真意が伝わってこない
上手く歌う事、完璧に演技しきれることに重きを置いているから、って感じに思える

まあ、この辺りは本当に感覚的なものだから、私個人の問題だと思うし
何より、私別に、今回のギオルギ・Nは高く評価しているからね
イカコと同じく、ギオルギ・Nに対しても、ほんと素直に見直したもの
でもちょっとどうかなって思ってしまうっていう、この違和感を何とかしたい、何とかしてほしい

それはそれとして、あの金のドレスの審査員がマジで鬱陶しい
この曲そんな体揺らすような曲かよ
だんだんあの人の顔が出るたびにイラっとしてくるようになってる
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ლიზა კალანდაძე (Liza Kalandadze)
(曲:ორღანი 78

うううううううううううううううううううんんんんんん
綺麗だし、めちゃくちゃ上手いんだけど、求めてたものとは……?

ここまで聞いてきた Irakli Charkviani の曲とは、明らかに路線が違っていて
本当に同じ人がこの曲を作ったんだろうかって疑いたくなるような状態なのに
(あるいは、Irakli が歌った曲ってだけで作曲は別の可能性もあるが)
曲があまりにも綺麗すぎて、まずそれだけで別番組別世界に飛ばされる
ドラマチックな展開をしつつも、大げさな表現にもないっていないわけだし
音楽的には、心が洗われるような美しさがあったと思うよ
そして、そういう曲に対して美しく歌えるリザの歌唱力の高さよ

前回はどんな景色を見ているのか分からない、天才肌なパフォーマンスだったけど
今回はそんなことがなく、どこを見て歌っているのか、何を表現しているのか
ジョージア語が分からなくても少なくとも曲に合わせた歌唱をしてるってのは伝わるし
しっかりと曲に寄り添った歌唱になっていると思った
それに、前回ほどの凄みはないものの
表現力の高さが、やっぱり他の出場者とは違っているよね
今回分の中での表現力モンスターはディマとニニって感じになっていて
その上で、その二人ともまた違った表現力をリザは持っているんだよ
特に、ラスト付近で、マイクを手で隠すような仕草をしつつ歌ってるところとか
彼女がこの曲の世界にどっぷりと入り込んで表現しているのが伝わるし
あれだ、ミュージカルの登場人物がそのままそこにいるような気配がする
ミュージカルっぽい演技的な歌い方をしているって言う意味じゃなく
『魔法にかけられて』みたいに、映画の登場人物がそこにいる感じ

ただなあ~~~~~~~~
今回は私がリザに求めていた歌唱ではなかったかなあ
リザにはなんかこう、正体不明の天才って感じの気配を持っててほしかった
今回の歌唱って、普通に綺麗に歌ってるって感じがすごく強い
普通の人がすごく上手くこの曲を歌ってる様に見えてしまう
あるいは、今回みたいな歌唱こそ、リザの持ち味なのかもしれないから
それに関しては、今後の歌唱を見ていくしかないってところだけど

まあ、この曲を他の出場者がリザ以上に上手く歌えるとは思えないし
リザの歌唱も、こんなにも曲の世界に入り込んで歌ってるわけだからね
それに、なんとなくだけど、ギリシャ版 The Voice の Μάγδα Θεοσίδου っぽさを感じた
だから、決して低くは評価できないかなってところだが
ううむ、個人的にはちょっと迷うところ
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ოთო ნემსაძე (Oto Nemsadze)
(曲:საქართველო

ここだけ番組が違うんだけどwwwwwwww
お前のコンサート会場じゃないんだぞここはwwwwwww

アイドル発掘番組を見ていると思ったら、ロック歌手のコンサート会場に来てしまったwwww
いや、ある意味アイドル番組だからこそ、コンサート会場にしてしまうのは正解だがwww
なんかもう、ゲストプロが応援に来て歌ってくれてるようにさえ見えるwwww
そんで、ここまでの出場者たちの歌唱を吹っ飛ばす勢いよwwwww
ここに至るまでに、みんなあんなにカッコよく歌えていて
ほぼ全員、初回よりも圧倒的に上手く歌えていたって言うのに
みんなの歌唱を全部吹っ飛ばして、記憶にオトの歌唱しか残らなくなるwww
と言うか、吹っ飛ばすどころか、これもうエンディングwwwwwww
最後に歌ってるってのもあるけど、エンディング感半端ないwwwww
こんなに綺麗にエンディング感出せてるのすごすぎだろwwwww
番組も完全に食ってしまってるしwwwwww

語り部分のプレゼン能力強すぎだろ
いやあ、これすごく良かった
前回のオトも良かったとはいえ、同時に選曲もあってちょっと歌唱がチープに感じてたし
何より、若ギオルギとリザの方に目がいってたから、そこまで期待してなかったけど
やっぱりオトは、場数を踏んでるだけあって、観客を盛り上げるのが恐ろしく上手いわ
そりゃ、『We Will Rock You』と『We Are The Champion』でステージを盛り上げられるよ
もちろん、バックバンドの生演奏や選曲が力になっているって言うのがあるにしても
これもう、ほとんど自力でステージを作ってしまってると言っても良い気がする
だって、2分近くが語りなんだぜ? 歌い始めるの2分過ぎてからなんだぜ?
それなのに、開始からずっとオトの言葉に耳を傾けてしまうんだ
ジョージア語は一切理解できないのに、それなのに聞いてしまうんだ

プレゼン能力が高い人って、話の内容が理解できるかどうかにかかわらず
とりあえず、聞き手が分かった気になれる喋りをするってパターンがあるじゃない
例えるなら、『ヒカルの碁』で、囲碁のルールは一切分からなくても
なんとなく、すごいことが起きているような気がして楽しめるみたいな
そんな感じでオトが言おうとしていることを、なぜか受け取れている気になってしまう

大体、イントロから2分間を語りにするって、良い意味で卑怯臭いよ
他のみんなが普通に歌っている中でだよ? こんなん、絶対に見入っちゃうじゃん
みんな自分の曲として歌いこんだり、自分を歌詞に反映させたりして
歌詞に書かれてある言葉を、何とか自分の言葉にしようとしてたのに
だってこれ、もう言葉じゃん! そのまんま言葉持ってきてるじゃん!
ジョージア語が分からないから判断できないけど
これで、語りの部分の歌詞を変えて、マジで自分の言葉を並べてたら
そんなんもう勝ち目がないじゃないのよwwwwww
だって、ジョージア語が分かる人には、ダイレクトに伝わるんだものwwww
バックバンドも太鼓を使って、それまでと違う音を持ってきているから新鮮だし
圧倒的に分かりやすく他の出場者、他の曲と違ってるんだから
そりゃ、ゲストプロが歌ってるようにも聞こえるし、ガッと関心を持っていかれるわ
ちなみに、これ原曲を聞いたら、実際にイントロが語りのみなんだね

それで、だ
語りの歌唱だけで、こんなに引き込まれるのに、耳を傾けさせられるのに
語り→掛け声で会場を盛り上げる→って流れで入るサビ!
もうサビの歌唱信じられる!? ガチクソ上手くね!?!?
いやマジでさ、サビが始まった瞬間、鳥肌が立った
メ~~~~ってビブラートをかけながら声を伸ばすところの声良すぎじゃね!?
これもまた、他の曲と同様の構成になってるから
イントロからずっと語りだってのも、ディマが歌った曲みたいに
ずっと押さえつけられている状態から、一気に解放されるから気持ちが良いんだけど
それにしたって、あの瞬間の解放感はカタルシスを得るどころじゃないわ
聞いている側の体すらバラバラになって空の中に吸い込まれていくよ
ほんっと気持ちがいい、あの歌いっぷり

そして、そこからの歌唱はもう、ずっと最高すぎる
ギオルギ・Nのなんちゃって熱唱とはわけが違う
何がすごいって、驚くほど軽やかなんだよ、オトの歌唱
これだけ迫力のある熱唱をしてるのに、重くないんだよ

こんな歌唱、心が動かされないわけがない
もう恋する乙女みたいな表情でオトのことを見ても仕方がない
心の底から彼についていこうって思える歌唱なんだもの
私もう、この番組これだけで見た甲斐があったって思ってるよ
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結果発表
と言うことで、これで全員分の歌唱を見終わったわけだね
結果に関して、と言うより敗退者に関してだけど
2人同時敗退は、どうやら初回だけだったようで
今回からは一人ずつ敗退していくみたいだ

それでは通過者と敗退者の一覧がこちら
参考:https://en.wikipedia.org/wiki/Georgia_in_the_Eurovision_Song_Contest_2019#Live_show_2_(2_February_2019)
Oto Nemsadze    21.90%
Liza Kalandadze   19.42%
Tamar Lachkhepiani 12.94%
Giorgi Pruidze     9.87%
Nini Tsnobiladze    9.79%
Giorgi Nakashidze   9.25%
Ikako Aleksidze    8.73%
――敗退者――
Dima Kobeshavidze  8.10%

はあああああああああああああああああ!?!?
ディマが最下位敗退いいいいいいいいいい!?

いやいやいやいや、さすがにこれはおかしいだろ!!!!
確かに、今回はみんな前より能力が飛躍的に向上してたから
かなり拮抗したバトルになっていたとは思うし
実際結果も4位以下が熾烈な争いを繰り広げているけども
いや~~~~どうなんだこれ
私、ディマはディマはTOP3に入っていてもおかしくない歌唱だったと思うんだが……
オトが1位なのはまあ、分かるけどもリザとタマールそんなに良かったかなあ……
いや、悪くはなかったんだけど、ただ、ディマを超えるほどよかったのかってところよなあ

ギオルギ・Nに関してもそうだよなあ
確かに今回のギオルギ・Nは良かったと思うけども
とは言え、それは前回と比べて良くなっていたって言うだけで
私はディマの方が圧倒的に良かったと思っているし
なんならギリギリ生き残ったイカコの方が上だと思う
オト、若ギオルギ、ディマ、タマール、イカコ、リザ、ニニ、ギオルギ・N
普段あまり出場者のランク付けはしないけど、並べるとしたらそんなとこじゃないかなあ

逆に、納得の順位だったって言うのは
オトと若ギオルギの二人かなあ
いや、若ギオルギはもっと順位上で良かったと思うけど
とにかく、オトが1位を取っている
しかも、3位以下と結構圧倒的な差をつけてて
それも含めて、納得の結果だったとは思ったかな
あれは圧勝で1位になるべき歌唱だった

あと、リザがなあ~~~~~~
今回、私はあんまり楽しめなかったけど
みんなはリザ良かったと思った?
まあ、確かに私も欲張りさんでわがままだからな
今回みたいな路線も、いつかは歌わなきゃいけないんだし
素直に評価すべきだったな、とは思うか


全体の感想
さすがに、2月に放送された番組を、10月になった今取り上げるのはどうかと思ってたし
初回放送の『Queen』スペシャルで、全員のパフォーマンスが高いとは言えなかったから
内心、この番組を取り上げるって言う判断に迷いがあったりもした
だけど、今回のパフォーマンスを見て、すぐにその考えも消えたよ
結果はともかく、今回の選曲と歌唱、本当にすごかったよね
最初は、ジョージア語の曲がたくさん聞けそうだからって見始めてたのに
(もちろん、ESC国内予選として見ているってのも大きいが)
期待していた良さを遥かに上回る大会になってて驚いた
特に、オトの歌唱がめちゃくちゃに良かったんだよなあああああああああ
あれだけで、マジでもうお釣りがくるレベル
ほんとにこの番組取り上げ始めてよかった
そして、オトの雄姿を見ることができてよかった

オトだけじゃなくて、若ギオルギとディマもすごくカッコ良かったし
テーマがテーマであるとはいえ、みんなほんとレベルが上がってて楽しめた
もうこの時点ですでに、世界中のESC国内予選大会の中でも上位に上がってきてるよ

一方で、結構珍しい現象も起きているというか
この手の番組って、女性の方が活躍するってパターンが結構多いのに
女性の活躍ぶり、そんなに良くない気がするんだよね
そりゃ、結果では2位と3位がリザとタマールだけどさ
男性陣の迫力の前には、どうしても霞んでしまってる気がしてならないんだ
その辺りは、これからどうなるか分からない部分でもあるが
特に、ニニの印象の薄さがねえ……

と言うようなところで、また次回!
次回もジョージア語だらけだ!


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Eurovision 2019 もくじ記事
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サムネ
https://www.youtube.com/watch?v=n29V7ZmdVak

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