ESC2019 エストニア国内予選大会 Eesti Laul 2019 Semi Final 2日目 レビュー記事

エストニアのESC国内予選を見ていきますよ!!!
先に言っておくが、今回は神回だぞ!

ということで、二日連続で見ていきましょう、エストニアの歌唱大会
この番組、私の中での勝手なイメージで言うと、結構質の良い大会のはずで
少なくとも、ラトビアとは別ベクトルで、かつ北欧にも匹敵する番組だと思うんだけど
大会の面白さで並べると、ラトビア=エストニア>>>リトアニア、って感じで
だけど、そんな Eesti Laul、しょっぱなの準決勝初日は今一つだった
何より、レベルの高い歌手がそんなにいなくて
ほとんどが The X Factor のライブショーレベルって状態だったんだよね

しかし、しょっぱなから暗雲立ち込めていたこの大会だけども
モチベーション低めで見始めた準決勝2日目
こっちは質の良い出場者がゴロゴロと!
あんまり、先に大会の内容をこういう風に紹介することはないのに
それでも、そうしたくなるほどに、今回はレベルが高かったのだ

ということで、今回は今年の2月2日に放送されていた番組を見ていくんだけど
そういうわけで、例によって、すでに今年の Eurovision 本選は終了していて
結末も分かり切ってはいる
それでも、実際の歌唱順で聞いていくと、色々と見えてくるものも変わるからね

それでは、さっそく見ていきましょう!
Sünne Valtri
(曲:I'll Do It My Way

めちゃくちゃ90年代臭が凄まじいけどすっごい好き!!
やばいこれwwwww見る番組間違えたのかと思ったわwwwwwww
アメリカのニューヨーク郊外を舞台にしたファミリードラマが始まりそうwwww
音楽の雰囲気もそうだけど、歌っているシュンネの歌唱力の高さがまた
いかにも90年代のポップスっぽい雰囲気を増幅させてて好きだわwwww
しかも、ものすごく爽やかで聞いていて気分が明るくなるwwwww
Eurovision 向けではないかもしれないけど、すごく良い曲だと思うよwwww

歌い出しでいきなり音を外し気味でズッコケそうになったけども
歌唱に関しては、もうそこしか気になるところがないレベルで
後は、一貫して高く安定した歌唱力を披露しているのがすごく良いね
準決勝1日目とは何だったのか、って思うほどに実力派な歌手だし
まっすぐ遠くまで声を伸ばしたり、さりげなくビブラートをかけたりと
発声の仕方に一切の淀みも揺らぎもなく、驚きの美しさを持っている
腹から胸、喉を、一本のしっかりとした線が通ってる感じの声で
聞く人の胸にもすとんと声が届くような声になってるのがほんとすごい
それでいて、余裕のある歌唱なのがすごく良い
初日の出場者の多くが、緊張して全力を出し切れていなかったのとはわけが違う
この人、絶対やろうと思えばもっと迫力のある歌唱が出来ると思う
全力を出せばこんなものじゃなく、とんでもない歌唱が出来ると思う
だけど、無理に全力を出し切らずに、余力を残した歌唱をしてるから
ほんと気持ちよく聞くことができる

音楽的には、人によってはものすごく古臭い曲に聞こえると思う
もう完全に90年代の音楽だもの、これ
先に書いたイメージだけじゃなく、日本でイメージしてもぴったしハマるよね
スラムダンクのオープニングと一緒に見ても違和感ないと思う


うん


実際にやってみたら微塵も違和感がなくて笑った

EESTI LAUL 2019-2-2
でも、だからこそ私は高く評価するわ
私は90年代のJ-POPすごく好きで
若干世代から5年分ぐらいズレちゃう年齢だけど
それでも、高校生大学生の頃は90年代の音楽をずっと聴いてたから
それで、こういう音楽はすごく好きなんだよね
でも同時に、それゆえにセンス悪く歌われると
ものすごく古臭いって敏感に察知しちゃうんだけど
この曲に関しては、下手に90年代頃の音楽を今風に直すとかしないで
例えば、使ってるシンセ音や、それこそサビ間奏を入れるとか
そういう余計なことをしないで
もう当時の音楽をそのまんまここに持ってきたから良かった

これは幸先良いわ
私もう今回の準決勝、これだけで高く評価するし、見た甲斐あったあって思うね


Iseloomad
(曲:Kaks miinust

ううむ……、こういう渋いロックは好きだけども……
始終、エストニア語で歌っているけども
個人的には、この曲はあんまりおもしろくはなかったかなあ
むしろ、この曲の方が古臭いっていう印象がある

一応、この曲もガレージバンドの一種になるんだろうと思う
だけど、どちらかというとアメリカのロックバンドって感じだろうか
ガレージの中で若い子らが集まってカッコつけながら曲を作るっていうよりかは
おじさんたちが趣味でバンドを続けていて、アメリカ的町内会で披露してるみたいな
それは、彼らのビジュアルで「おじさん」っぽいって言ってるんじゃなく
音楽がおじん臭いっていうか、中途半端にヒッピーサウンドを持ってる感じがするというか
背景の液晶スクリーンの感じがまた、そういう雰囲気を醸し出しているよね
カラフルな紙で作ったデコレーションで飾り付けをしている感じがあるし
そういうところも含めて、全体的におじさん趣味って感じが強い気がする

歌唱スタイルも、私には今一つ刺さらなかった
気怠そうに歌うのが彼らのスタイルなんだろうけども
なんとなく、バックに映画の『I'll Be There』みたいなストーリーがありそうと思った

逆に、評価できるところと言えば
むしろこういう、いかにもなインディーバンドを求めていたというか
過去の Eesti Laul に出場した出場者、バンドの雰囲気や
実際に優勝して代表になった Stig Rästa とか、これに近い雰囲気の曲を隠し
ある意味で、初日含めて考えると一番 Eesti Laul らしいバンドだとは思うんだ
そういった意味では、とても高く評価できなくはないんだけども
とは言え、ESCに合うかってなると、ちょっと違うよなあ
大会の規模に曲や声が負けそうな感じがするし


Lumevärv feat. INGA
(曲:Milline päev

音楽がすごくキラキラしてて可愛いし綺麗!!
高音ピアノのキラキラした感触と、リバーブのかかったシンセ音のディスコっぽさ
そして、音楽の感触が、全体的に程よく未来っぽい感じがするところが良いな
細心の曲って言うよりかは、ちょっと前のアメリカのポップスって感じで
ケイティ・ペリーとかが歌ってそうな曲に聞こえるんだけど
だからこそ、変に新し過ぎず、古すぎもせず、すごく聞きやすい
歌っているインガも、とても堂々とした歌いっぷりで
ダンスやステージを歩き回ったりで、考えることが多そうなのに
だからと言って歌唱がブレることもなく、しっかりと歌えているし
音楽的にはありきたりな曲に聞こえるかもしれないけど
普通にESCのステージで上手くやれるポテンシャルを感じるよ

この曲良いな
曲もいいし、インガのパフォーマンスもすごく良い
欲を言えば、もうちょっとインガの声がハツラツとしていればと思うけども
この曲を、今よりももっともっと自分のモノにできて
もっと楽しく、明るく歌えるようになれば、破壊力凄いことになりそう

なんて言うか、すごく今どきのアイドルらしいアイドルって感じだよね
これが、例えば2010年頃のアイドル系の歌手だったら
2011年のエストニア代表 Getter Jaani みたいな感じになっていると思う
でも、Getter ほどの元気たっぷりなアイドルっていう感じではなく
衣装やダンスの雰囲気がとてもシュッとしていて精錬された感じがするよね
このあたりの差が、今どきのアイドルらしさを感じさせるんだろうと思う
アニメの絵で例えると、2010年頃のアイドルがスレイヤーズとかの絵柄で
インガは最近(≠初期)の京アニの絵柄って感じの差があると思う

んで、個人的にはこれでもまだ、緊張でちょっと歌唱が硬いように思った
音を外すようなことはほとんどないんだけど、力み過ぎている様な気がするし
滑らかに、流れるように、自分の胸の中から音符が飛び跳ねていくように
ビートを感じるというより、ビートの中で歌えるようになれば
声色や声質に限らず、もう少し軽やかに歌えていれば、もっと評価されたと思う
でも、それは些細な問題でもあるかな
今このレベルの歌唱ができているなら
仮にこれで優勝したとして、ESC本選まで3か月あるから
それまでの間でもっと弾けたパフォーマンスが出来るようになってそうだし

楽曲に関しては、100点満点中、95点って感じ
すごくいいんだけど、ちょっと惜しいんだよな~~~、って思ってしまう
キラキラしたピアノの可愛い音色は好きだし
ディスコっぽさ、を感じさせる雰囲気を古臭いと思わせず
ドラムの音色で全体を引き締めて、今風にしてる感じが良い
ただ、サビがなくて、間奏で楽しませるダンスミュージックよりな曲だから
肝心なところで、ちょっとインパクトに欠けるような気がするんだ
特に、一番盛り上がる部分である、2:10 のボーカルパフォーマンス
あそこがちょっと弱いんだよなあ
それだけが気になる

でも、間奏パートのダンスがすごく良かった
初日の出場者の中で、無意味にサビ間奏を設けてるのとかあったけど
インガは普通にダンスが上手い上に、バシッと決まってるんだよね
しかも、ダンスのラストの方なんか、今この瞬間を生きてるって感じで
体が勝手に動いてるか、リズムに乗って楽しんでるように見えたし
あの滑らかさは、見ていてすごく楽しかった


Sissi
(曲:Strong

準決勝2日目にセンスのいい曲が集まり過ぎでは!?
これでも、かなりガチガチな歌唱になっていると思うし
The X Factor のライブショー的なパフォーマンスと言えなくもないけど
シッシィの歌声は独特だし、音楽のセンスもめちゃくちゃ良いと思うわ
さすがに、今回一番最初に歌ってるシュンネには歌唱力で負けるし
ひとつ前のインガにもセンスやカリスマ性で負けるところはあるけども
初日のほとんどの出場者は、シッシィには勝てないとさえ思える
たぶん、プロデュースしてる人の能力が高いんだろうな

音楽的には、直前にインガの曲を聞いた分もあって、ちょっと地味に感じるけど
曲の構成はしっかりとしているし、メロディがとにかくユニークでキャッチー
ポップスの中でも、覚えやすい、印象に残りやすい曲のメロディ
聞いたら一発で「あっ、よく聞くタイプのポップスだ」って思うのに
この曲に関しては、独特のメロディを使っているというか
分かりやすく真っすぐサビに向かうような、上向きな音階になってるんじゃなくて
あえて、一音一音を半音ズラして並べてるって感じになってるよね
サビ前の、「I have won this war」を段々で歌っていくところとか
素直に盛り上げるような音じゃない感触がするし
その直後の「うぉ~~~ぉおぉ~~~~」の部分とかも
遠くまで伸びるように声を飛ばすっていうような歌い方ではなく
あえて勢いを落とすような歌い方をしていると思うし
それでいて、聞いていて不快に思うことはなく
「不思議なメロディだな」って思えるような曲になっている気がする
だから、とても印象に残りやすいし、ユニークっていう感想が先に出てくる

楽曲に関しては、ファンクらしいファンクミュージックって感じだけど
ベケベケベースの音色の聞き心地の良さがまず先に印象に残る
そんで、ベケベケベースが入っているから
楽曲の流れ的に、ダイナミックな構成にはならないだろうってすぐに予想できるし
実際、派手な動き自体はしていなくて、グルーヴ感で楽しめるような曲になっている

一方で、じゃあこの曲がESCで活躍できるのかってなると、何とも言えないところ
ファンクミュージックで被ったとしても、ちょっとメロディが特殊で面白いし
センスの良さで言えばこの曲の方がいいかもしれないと思いつつも
ううむ、やっぱり私はインガの曲の方を推したいかも
エストニアって感じもあまりしないし(それ言ったらインガもそうだけども

でも、私の中での評価はかなり高いよ


Cätlin Mägi & Jaan Pehk
(曲:Parmumäng

なにこれええええええええええええええ!!!!!!!!!
今までこんな音楽、聴いたことがないよ!!!!!!
民謡っぽいけど、何この分けわからない世界観!!!!!!
ガチの未知との遭遇を今体験しているんだけど!!!!

なんだこれ!!!! マジでなんなんだこの世界!!!!
民謡っぽいのに、同時に宇宙的でもあるし!!!
私たちと存在している時空が違いすぎて!!
というか、あのちっさいおっさんは!?!?!?!?
あのおっさんは一体何がどうなってそこにいるの!?!?!?!?
一度に色んなことが起こりすぎて情報処理ができないんだけどwwwwww
ただ、これだけは言える
今年の出場者の中で確実にTOPにあるべき曲だわ
いやもうだって、これで良かったじゃんエストニア代表!!!!!
分けわからないけど一番面白いよ!!!!!!!!!
もう突っ込みどころしかなくて、逆に最高だと思うんだけどwwww
だって、あのちっさいおっさんは一体何なんだよwwwww
その演出いるのか????????
バックコーラスの謎の振り付けは一体何なの??
赤いドレスの、め、メインボーカル? の女性は、メインボーカルなの?
急に横笛を吹き始めるし、自由かよwwwwww

まじめな話、これすごい良かったです
他の曲と違って、こう、普通の構成の曲ではないよね
Aメロ→Bメロ→サビ、っていう王道の構成だとか
サビ→間奏→サビ→間奏、っていうダンスミュージック系の構成だとか
そういう、一般的な曲とは明らかに違っているよね

口琴と呼ばれる、口で弦をはじく楽器を使っている赤いドレスの女性が Cätlin Mägi
センターで演奏したり歌ったりしているから、彼女がリーダーの様にも見えるけども
概ね、リードボーカルとして歌っているのは……
……何だろう? 良く分からないけど、民族的な小道具? に
はめ込み合成で顔だけ出ているおじさん、Jaan Pehk
もうその組み合わせだけでも結構面白いのに
女性三人のコーラス隊が、またいい味を出していて
例えばソウルやジャズで、センターのリードボーカルに合わせて
女性コーラスが3人並んで歌うっていう姿はよく見るよね
でも、そういう、背景やサポートとして歌ってる人たちとは全く違ってて
むしろ、Cätlin Mägi よりも歌詞つきでしっかりと歌ってすらいるという

その、合計5人でのコンビネーションが作り上げる世界が、ものすごく不思議
ここまで歌ってきた出場者たちって、やっぱり一般的なポップスとしての歌唱で
ソロだろうと、複数人だろうと、声をどこか一点に向けて飛ばすように歌っていた
むしろ、普通はそういう風に歌うもんだし、だから音の方向性もしっかりしてたんだけど
この5人の歌唱は、声がどこか一点に向かうっていうことがほとんどない
Jaan の歌唱だけは、しっかりと一点に向けられているものの
コーラス3人の歌声は、どこかに向けて、誰かに向けて歌ってる感じがせず
この会場全体に溶け込むように広がっていくし、声の質感がものすごく淡い
口琴の Cätlin に至っては、どこに向けて声を飛ばしているのか分からないし
何ならそのまま床に向かって落ちていっている

例えていうなら、他のポップス歌手たちは
みんな、キャンバスに向かって色んな手法で絵を描いてる感じ
それは、油絵具や水彩絵の具、スプレーに墨と、それぞれの方法で表現してるけど
この人たちは、キャンバスを目の前にして
なぜか真っ白な部屋の壁や天井に絵を描き始めてる感じ
声の広がり方が、空間を作るような感触になってるんだよね
大体、カメラワークがまず凄いもの
真正面に出場者をとらえるカメラワークが多い中で
ものすっごく余白が多いわけじゃない
まずそれでもうセンスを感じるし
全く同じ映像、カメラワークをリピートさせるところとか
映像がバグってんのかって一瞬思ったけど、そこもすごくセンスが良い

これほんとすごいわ
ポルトガルの Festival da Canção にも空間系歌唱をする人は多いけど
これはまた、違う次元の音楽だと思った

初週の国内予選を見てて、若干見始めたことを後悔していたけど
これを見れたのは、正直ものすごく大きな収穫だったよ


Kadiah
(曲:Believe

どうしよう……、全然味がしない……
Cätlin Mägi & Jaan Pehk の後だからって言うのもあるけど
この曲、子の歌唱からは全く味がしなくて、面白味が何も……
綺麗な曲だと思うし、綺麗な声をしているとは思うけども
ただそれだけって感じに聞こえるし
そもそも、声も線が細すぎていまいちに聞こえる

決して、悪い曲じゃないとは思うんだ
うん、悪い曲じゃないし、歌も上手いと思うんだよ
なんなら、初日の人たちにも大概、勝るような曲とも言える
ただ、ううむ……、どうなんだろうなあ……
音楽の方向性的に、なんとなく2016年のイタリア代表
Francesca Michielin の『No Degree Of Separation』を思い出す
……と、思って見返してみたら、フランチェスカ結構パッショナブルに歌ってた

その年のESCにバラードが増えるだけで拒否反応を示す人もいるけど
私は別に、バラードが嫌いなタイプではないし、むしろ評価することが多い
もっとも、それは歌詞の内容に目を向けるようになったからでもあるが
ただ、歌詞の内容に目を向けさせる曲って、それだけの魅力がある
つまり、歌い手に耳を傾けさせる力があることが多い気がする
彼女にそういう力がないってわけではないけども

こういう、淡々と丁寧に歌いながら何かを表現するのって、すごく難しい
個人的には、声を伸ばした時に、声の感触がちょっと平たんに感じた
上手い人は、伸びる声の中に物語を表現するし
伸ばした後、歌唱と歌唱の間の余白の部分で歌うと思う
それが、彼女の場合hちょっと足りないと思ったかなあ
丁寧ではあるよ、とても丁寧で、当たり前の様にミスなく歌えているよ
ただ、私はどうしても物足りないって思ってしまう
直前のがぶっ飛んだ未来人的民謡だからっての関係なく


Kaia Tamm
(曲:Wo sind die Katzen?

酔っぱらってハイになってる女の子が
Tik Tok で悪ふざけをしてるみたいなのが来たんだけど

何だこれ、ヤベエのがきたぞ……
サムネからして頭おかしそうだなって楽しみに動画再生したら
想定していた頭のおかしさの斜め上をいってて脳みそ溶けた

もう色々バックで起きてて、これこそ脳の処理が追い付かないわ
突っ込みどころしかないんだものwwww
マジで悪ふざけにしか思えないんだけどこれwwwww
曲の開始時点からして、もう「何が起きた!?」ってなるし
歌い始めてからも、もうバックが気になって気になって仕方がない
猫の着ぐるみが暴れてて、途中から着ぐるみがラバーマスクになってるし
というかこれ、ほとんど歌ってねえじゃねえか!
ネコだからか? ネコちゃんだから歌わないのか?wwwww
バックコーラスなんか、やる気があるのかどうかわからない声してるし
研究員っぽいコーラスは、どういう設定なんだwwww
わけが分からなさすぎるwwwww

でも、正直こういう曲ESCに出てほしい
訳が分からないし、頭おかしいとしか言えないパフォーマンスだけど
でも、ぶっちゃけ私は見ててすごく楽しめたし
最近の Eurovision に足りていないお祭り感があってすごく好き

なんでみんな、こういう頭のおかしい曲を出さなくなったんだ?
ここ3、4年ほど全くでなくなっているよね
国内予選のレベル絡み始めれば、結構いるのに
挙句、ポルトガルのコナン・オジリシュの事を「色物系」っていう人が出てくる始末
ああ、でも2017年はモンテネグロの Slavko Kalezić がいたか

個人的には、2007年からEurovisionを見ているから
一番有名なウクライナの人はとりあえず置いといて
2008年のスペインとか、エストニアとか
こういう、しっかりと頭のおかしいパフォーマンスが減ったのがほんと悲しい
特に、2007年2014年のフランスのぶっ飛んだパフォがなくなったのが悲C

全然どうでもいいけど、この動画のYouTubeコメント欄に
「これ曲、予想してたよりもライブが最高だった!」ってコメントに対して
カイア本人が「ありがとう! 審査員にボーイフレンドがいなくて通れなかった!」
ってコメントを返してて、この人すげえなってなったし
カイア本人のYouTubeアカウントを見に行ったら
音楽系YouTuberとしてのチャンネル以外に
FX系のYouTuberとしてのチャンネルを持っててすげえってなった
……えっ? これほんとに同一人物?
正体不明すぎるだろ


Kerli Kivilaan
(曲:Cold Love

どの曲も、この曲を基準に評価したらいいんじゃないかな
ここまで歌ってきている人たちの中でも、特別、可もなく不可もなくって感じか
この曲を特別嫌う理由は存在しないけど、特別評価する理由も存在しない感じ
退屈、とまでは言わないにしても、別にここで聞かなくても聞けそうな曲に思える
テイラー・スウィフトからアクの強さとカントリーの感じを抜いたら、こうなりそう
あるいは、ケリー・クラークソンからロックを取り上げたらこんな感じになりそう
というか2010年頃のUKポップスにこういう曲ある気がする

ただ、パフォーマンスそれ自体は、お手本と言っても過言ではないレベルではある
特に、初日の出場者たちに詰めの皮を煎じて飲ませたいレベルでお手本の歌唱
当たり前の様にミスがないの事はもちろん、微塵も緊張を感じさせない歌唱に表情
聞き手を不安にさせない、安定した歌唱に発声と、余力を残した歌いぶりと
最低限、ライブステージでやって欲しいことをしっかりとやっている
聞きやすいだけが全てじゃないし、可もなく不可もなくなパフォーマンスだけど
これを基準として、頑張ったらいいような気はする

とは言え、基準は基準で、特に突出したものがあるわけじゃないんだよなあ
カッコいいダンスがあるとか、印象に残るメロディーがあるとか
あるいは、他の人にはマネの出来ない歌い方をしているだとか
そういう、何か一つ、他の曲に負けないものがあるわけではないんだよなあ
100点満点で120点を取る、みたいなことができているわけではなく
減点方式の採点で100点満点を取ってるって感じだし

それに、何より大事なのが、Eurovision に出場した場合の評価
仮にこれで優勝して、3か月後のEurovisionまでに
この時点よりも、さらに曲を完成させたとして
それでも、Eurovision のステージでやるには、あまりにも弱い気がする
有線放送で聞くとか、The Voice で聞くとかのレベルであれば気にならないし
むしろ、イギリスの歌番組に出るぐらいの方が違和感がない
私からの評価は、微妙


Grete Paia
(曲:Kui isegi kaotan

おおおおおおおおお!!!! 音楽の広がり方が素晴らしいぞ!!
マジで初日何だったの? ってぐらい良い曲が多いな2日目!
しかも、この曲が今のところ、一番 Eurovision らしい一曲なのでは!?
これもお手本のようにダイナミックな曲ではあるけども
エストニア語の良さがメロディによって増幅されてもいるし
音楽もエストニア語によって魅力的に聞こえもするから
これは、エストニア代表としてESCのステージに出しても恥ずかしくないと思う

歌い始めからしばらくは、なんだかまたジェネリックESCソングが来たなと思っていた
やたら主張してるドラムの感じや、シンセピアノのチープな感じで
ダサいユーロポップスが来たのかなって思っていたんだ
ところが、エストニア語で歌っていく中で、その語感の良さにまず魅了されたんだ
いや、エストニア語の雰囲気というよりかは、発声方法そのものに魅了されたんだけど
0:27 で、「ラズェ ラティ(lasen lahti)」って歌ってるところの
ティの「」のところが、私はもうツボにハマってしまった
あそこの音の感触が、とにかく凄まじく聞き心地がが良くて、たまらんのだわ
私が苦手な「え」を汚く発音するのとは、完全に対極の位置にある音の出し方
体の中の、どの位置にも音が当たらず、ものすごく綺麗に開いた喉を通って
すー、っとなんの淀みもなく歌声となった時の、本当に綺麗に澄んだな発音
それも、高音のクリアボイスじゃなく、中音のクリアボイスって言う
あくびをした時が、一番きれいに喉が開くと言われているけど
その、最高品質の歌声の感触が、私はツボなんだわ

そして、気持ちの良いぐらいドストレートにダイナミックな曲も良い
めっっっっっっっっちゃくちゃ素直な曲だよね
Aメロでグレタが、低く低く声を出して歌おうとしていることで
同時に、歌唱がとことん押さえつけられてて、抑圧されてる感じが出ていて
転調してBメロに入ると、勇ましさのあるドラムが入ってくる
それも、単にカッコつけるためのドラムってわけじゃなく
抑圧された状況に立ち向かおうとする力強さを感じさせるんだよね
そうして、音楽を低いところからしっかりと持ち上げていった末のサビ
気持ちが良い、とても気持ちが良い
軽快で、疾走感があって、でも軽過ぎず、ドラムの勇ましさで引き締まってて
なにより、とても気持ちの良い解放感が、この曲にはあるんだわ

ステージ上の照明や液晶スクリーンによる演出と相まって
押さえつけられていた状態からの、開けた世界が見えた時の解放感
真っ暗闇の中で、体操座りをして俯いていた状態からの
ふっ、と体が軽くなって空を見上げながら、空の中を飛ぶ感覚
地面に立って空を見上げるんじゃなく、空を飛びながら空を見上げる感覚

そして、クライマックスのパワフルなシャウト歌唱
ここまで、余力を残したパフォーマンスを評価していたけども
ここの歌唱に関しては、逆に余力を残さない、全力のシャウトなのが良かった
肺の中にある空気を全て吐き出しても足りないぐらいの歌唱だよね
持てる全ての能力を曲にぶつけていこうとする、その姿が良かったし
そういう歌い方をしているからこそ、解放感が素晴らしく強かったんだ
いや、私これここまでで一番好きかもしれない


Lacy Jay
(曲:Halleluja

たった3分の間で、第一印象最悪から最高になった
マジで Eesti Laul 2019、準決勝2日目にすごい人が集まりすぎだろ!
センスの塊としか言えないような出場者が次から次へと出てくる!
しかも、この人に至っては、私、歌唱の第一印象最悪から始まって
サビで完全に持っていかれたもの!

動画を再生してすぐに、私は「ああ、これはダメだ」って思った
最初のうちの、笑顔を作るために、ぐいーっと口を横に広げて、頬を引っ張って
その状態で歌ってるような声の出し方が、私はどうにも合わなかった
何だろう、歌詞を覚えてない人が、誤魔化しながら歌ってる感じがしたんだ
(日本人が歌うとして)洋楽苦手な人が、ふわふわした英語で歌う感じというか
なんかもごもご歌ってるし、歌詞の内容も聞き取りにくいし
それで甘く見ていたら、サビの歌唱で「!?」ってなった
BGTやAGTでサイモン・コーウェルが良くやるみたいに
目を見開きながら出場者を二度見、三度見するやつなった

パワータイプの Ieva Zasimauskaitė
あるいは、The X Factor UK の Emily Middlemas
インド系エスニックのエッセンスを加えてメガシンカさせた結果

まず、サビの歌唱のパワーが、とにかく強いんだわ
あんなに可愛らしい声をしているのに、あんなに軽い歌声をしているのに
バックダンサーも、バックコーラスも、誰一人いなくて
たった一人でステージに立っているというのに
それでもなお、この会場じゃあ小さすぎると思わせる歌唱
Eurovision の巨大なステージに放り込んでも、なお余りそうな声の伸びっぷり
もう、声の力がすごく良いから、バックコーラスが完全に不要なんだよね

しかも、ステージ上での声の広がり方だけじゃなく
聞き手への声の届き方もとにかくパワフルに感じられた
勢いよくハートに掴みかかって、そのまま軽々と引っ張り込まれるような
思い切りが良いどころじゃない、真っすぐな歌唱
ガツンと来るような歌唱というより、水をぶっかけられて目を覚ますような歌唱
イントロの時点じゃ、こんなに良くなるとは思わなかったよ

そんで、曲も良いよね、これ
ほとんどどの曲にも「この曲良いね」って言ってるけど
イントロをギター弾き語りにしているのと
そのギターのメロディ、この場合はコード進行になるのかな?
それのおかげで、どことなくブルースって感じの、熱い曲って言う印象がある
だけど、サビの後はドラムやパーカッションの音色
特に、太鼓の縁を叩くような音色のおかげで、エスニック感が加わる
そうなると、ブルースというよりワールドミュージックって感じになってくるよね
民謡とも、創作民謡ともいえない、でもエスニックなエッセンスを持ったポップス

そうして、一度、曲の感触が分かってくると
もうイントロの歌唱を低く評価することはなくなるという
私も、まさか第一印象最悪から、ここまで絶賛することになるとは思わなかった
彼女がエストニア代表だったらなって、今もう思ってしまってるもの


Around the Sun
(曲:Follow Me Back

Eesti Laul に求めていたバンドがようやく来た!!!
私の中で、Eesti Laul ってインディーバンドが強いって印象があるし
むしろ、昨年はそういう歌手がとにかく活躍しまくってたから
いかにもなインディーバンドが来たのはすごく嬉しい
これこれ、こういうのを求めていたのだよ

ただ、まあ
そう思ったのは最初の方だけで
最終的には、思ったほど求めてたものにはならなかったかな
ボーカルの女の子が準決勝1日目レベルだなって、正直、酷い歌唱だと思う
音楽の雰囲気は明るく楽しいのに、ボーカルの子の声が緊張に染まりすぎてて
聞き手は楽しみたいのに、彼女が楽しんでないからこっちも楽しめないという
こうして聞いていると、今回準決勝2日目で私が微妙って言った Kadiah
あと、お手本のような歌唱だと書いた Kerli Kivilaan
あの二人がどれだけ上手いのかが、逆説的に見えてくるな

あと、音楽もな~~~~~
音楽の雰囲気があまりにもトロピカルハウスすぎるんだよなあ~~~
だったら Kygo を聞くわってなった
下手したらおじさんロックより下だわ私にとっては

Uku Suviste
(曲:Pretty Little Liar

これ一人だけ優勝のポテンシャル高杉晋作だよな
初日にも、元エストニア代表の歌手が3人参加していたし
今回だって、しょっぱなからベテランっぽい歌手がいるけども
この人の歌唱力の高さは、なんかもう別格って感じだし
音楽に関しても、すごく Eurovision らしいロックバラードで
彼を含めたプロデュースチームが本気で勝ちに来てるのが分かる
例えるなら、ESCにおけるロシアだよ、完全に

どことなくフィル・コリンズを彷彿とさせる歌声がすごく好き
いや、これはフィル・コリンズの精神を受け継いだ歌手って言っていいでしょ
歌声結構似てると思うし、何なら、曲もジェネシスっぽい気がするぞ
サビはビヨンセの『Sweet Dreams』のサビを思い出すけども
特に、Aメロの部分はめちゃくちゃジェネシスっぽいって思うんだ
歌唱全体は、2016年のハンガリー代表 Freddie を思い出すような
とにかく熱く、熱く、そして熱気あふれる歌唱って感じだから
フィル・コリンズの静かに激しい感じとはちょっと違うけども

調べたら、どうやら彼は元々エストニアでは有名な歌手なんだね
なるほど、なんとなく Sergey Lazarev みたいな気配を感じるわけだ

しかし、どうだろう
私は正直彼が優勝でも良いような気はする
Eurovision のステージに負けないどころか、他の国にも負けないパワーがあるよね
確定で決勝に上がれるかどうかは、正直分からないにしても
ビジュアル含め、嫌われる要素がないわけだし
まあ、音楽がEurovision 向けっぽ過ぎると言われれば、そうだけども
特に、サビの辺りがパワフルなのにちょっと弱いわけだし
しかも、少しでも「Eurovisionっぽい」って思ってしまうと、面白味が薄れるからなあ
あと、あまりにも「いかにも勝ちそうな出場者」って感じが強すぎると
私はあんまり応援したくなくなることがある(天邪鬼


結果発表
さて、Eesti Laul の審査方法は、前回も書いたように
審査は毎週2つのラウンドを経て、進出者が決まるみたいだね

前回も書いた通り、まずは視聴者と審査員からの得点の合計で
12組中、上位4組がまずはそのまま通過することになる
その後、2nd ラウンドで、視聴者投票オンリーで2名が通過するわけだ

ということで、まずは1st ラウンドの結果から見ていこう
参考:https://en.wikipedia.org/wiki/Estonia_in_the_Eurovision_Song_Contest_2019#Semi-final_2
(審査員票+視聴者票)=合計点
1位 Uku Suviste (10+12)=22点
2位 Kerli Kivilaan (12+5)=17点
3位 Kadiah (6+7)=13点
4位 Sissi (7+6)=13点
――通過者ボーダーライン――

5位 Lumevärv feat. INGA (8+3)=11点
6位 Grete Paia (0+10)=10点
7位 Sünne Valtri (1+8)=9点
8位 Lacy Jay (2+4)=6点
9位 Cätlin Mägi & Jaan Pehk (4+2)=6点
10位 Iseloomad (5+0)=5点
11位 Around the Sun (3+0)=3点
12位 Kaia Tamm (0+1)=1点

うわああああああああああ!!!!!
あんなに良い出場者がたくさんいたのに!!!!

何だこの結果! あんなにセンスの良い出場者がゴロゴロいたのに!
上位4組、全員そこまで面白いわけじゃないという!
寄りにもよって、微妙な出場者ほど通過してないか!?!?
1位通過のウクは、まあ、まだいいよ
あれでも、私は他の出場者のが良かったなって思ってたが
2位の Kerli Kivilaan と、3位の Kadiah って
私がお手本って言ってた Kerli と
私が評価微妙だったバラードの Kerli じゃん!
シッシィも、私はそこそこ評価したけども
むしろ、5位以下にすごく面白い歌手がゴロゴロしてたから
この結果は微妙過ぎる!

何なら、視聴者投票での上位3組
Uku Suviste、Grete Paia、Sünne Valtri で良かったと思うわ
というか、グレタに対する審査員の点数低すぎだろ
視聴者票だと2位なのに、審査員から0点って……

しかし、まあ、まだここから敗者復活するのが2組いるからね
……2組しかいないとも言えるが

そして、敗者復活の第二ラウンドの集計結果がこちら
1位 Sünne Valtri 2828点
2位 Lumevärv feat. INGA 2284点
――通過者ボーダーライン――

3位 Lacy Jay 2009点
4位 Grete Paia 1230点
5位 Kaia Tamm 1023点
6位 Cätlin Mägi & Jaan Pehk 778点
7位 Around the Sun 629点
8位 Iseloomad 394点

いや~~~~~~~~~~~
これはほんと、信じられないわ……
通過した90年代バイブス歌手のシュンネと
今風アイドル歌手のインガの二人の通過、それ自体に文句はないけど
3位以下の、パワータイプのイェヴァ、Lacy Jay
ダイナミックな歌唱をしていた Grete Paia
そして、謎の宇宙的な民謡ユニット Cätlin Mägi & Jaan Pehk
このあたりの敗退があまりにも惜し過ぎる
この3組を、そっくりそのまま第一ラウンドのトップ4と入れ替えたい
Kerli Kivilaan、Kadiah、Sissi と入れ替えたいわ

地味にカイアが順位を上げてるのは笑うけども


全体の感想
めっちゃ面白かったぞエストニアあああああああ!!!!

結果はとても納得できるものではなかったけども!!!
通って欲しい人の半分も通過しなかったけども!!!
それでも、今回はめちゃくちゃ面白かった!
マジで初日がなんであんなにレベルが低かったのか分からんわ
そんぐらい、準決勝2日目は面白かった
だって、半数近くの出場者は
初日に参加してれば通過できてたってレベルだからね

思ってたエストニアの姿
インディーバンドがやたら多いエストニアって感じではなかったものの
エストニアの国内予選大会を見ているというよりかは
小さな Eurovision を見てるって感じで、色んな音楽が集まっていたからね

特に、謎創作民謡の Cätlin Mägi & Jaan Pehk は衝撃的だった
音楽の面白さも、カメラワークの面白さも、センスの塊だったわけだし
Lacy Jay も Eurovision のステージで文句なしのパフォーマンスができただろうし
絶対に通過しないと分かってたけど、Kaia Tamm も楽しかったし
Grete Paia なんか、視聴者からの評価2位なのにね
ギリギリ通過しなかったの信じられないもの

今回いい人多かったなああ
途中でも書いたけど、前回はこの番組を取り上げて後悔してたけど
今回は見てよかったって思えているんだ私は

ということで、次回は決勝戦
見届けよう


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サムネ
https://www.youtube.com/watch?v=v9tmE6PzNqo

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