ESC2019 エストニア国内予選大会 Eesti Laul 2019 Semi Final 1日目 レビュー記事

エストニアのESC国内予選を見ていきますよおおおおお!!!
記事の編集に3日かかったんですけどwwwwwww

ということで! リトアニア以外ほとんど手を付けていなかったバルト3国の1つ
エストニアの音楽大会 Eesti Laul を見ていこうと思うのですよ!

バルト三国に関しては、リトアニア以外の国
エストニアとラトビアの国内予選大会はレベルが高い印象があって
特に、過去のEesti Laul を見た感触では
サブカル系が好みそうなインディーロックバンドが多めの
エストニアのミュージックステーションって感じの番組なんだよね
んで、2017年も2018年も、大会の雰囲気が結構好きだったから
今回こうして視聴していくのが地味に楽しみだったという

本音を言えば、2017年に Eesti Laul に出場した Kerli にまた出てほしいんだけど
あの人、今じゃもう凄まじく人気が出てしまってて、二度と出場してくれないだろうからなあ

例によって、すでに今年の Eurovision 本選は終了しているので
誰が優勝するのかとかは、分かり切っているんだけども
そのことについては特に触れず、そのまま感想を書いていく所存

それでは、さっそく見ていきましょう!
The Swingers, Tanja & Birgit
(曲:High Heels in the Neighbourhood

はい好きいいいいいいいいいいい!!!
開始3秒でもう好きいいいいいいいいい!!!
基本的にこういうファンキーな曲って結構難しくて
色んな加減を間違えると、途端にダサくなったり古臭くなったりするんだけど
この曲は単にファンキーなだけじゃなくエネルギッシュでスタイリッシュ
かつ、ちょっぴり時代を感じさせるポップス感を入れることで
楽曲全体に古臭さじゃなく、王道らしさを入れてるところもすごく良かった
聞いていると、自然と体がリズムを取ってしまうような楽しさもあったし

イントロのサックスとカウベルの音色だけで、もう既にカッコ良くて
しかも、その二つの楽器だけで、渋みのある熱気が漂っているよね
ファンキーな音楽だけども、ジャズブルースの渋みを生かした感じがする
同時に、テンポが早めで、軽快なリズムを刻み続けていて
展開も結構早くて、ころころ次のパートに進んでいくから、聞いてて飽きない
音楽的には、目新しい音楽ってわけじゃないどころか
生演奏でのパフォーマンスになっているからか
今どきの音楽っぽい編曲を入れてもおかしくないのに
そういうのは一切なく、ドストレートにファンクしてるって感じがする
先にも書いたように、場合によってはそれによって古臭いと思われかねないのに
そういう印象は全く受けることなく、とにかく勢いがあって楽しめる曲になってるという
昔ながらのアメリカンな音楽を持ってきてると言えなくもないけど
これは、どちらかというと、ひと昔前のESCを
ちょっとスタイリッシュにして持ってきてる感じかな
すごく良かった

そして、どこかで見たことがあると思ったら!
この二人、それぞれ別の年の元エストニア代表か!

浅野ゆう子とエレナ・パパリズーをフュージョンさせたみたいな赤毛の方でピンと来た
2014年のエストニア代表 Tanja だわ
しかも、ブルネットの方はそのひとつ前の2013年に代表になった Birgit Õigemeel
ブリジットに関しては、調べるまで分からなかったけども、とにかく
まさか、スーパースターである二人が組んでステージに上がるとは思わなかった
しかもこれ、今年の EESTI LAUL のキックオフだぞ!?
これは、見てすぐに気が付いた人は最高にテンションが上がっただろうなあ

しかし、気になることが一つあって
まあ、バックバンドはフェイクで、それっぽくやってるだけだと思うんだけど
なんだろう、音楽と歌唱がどうにもかみ合わない時がある気がする
リズムがズレてるとかっていう、ミスの話じゃなくて
どんなに上手い歌唱でも、BGMカラオケ音源だと魅力が損なわれるみたいに
なんか、歌唱がしっくりこない瞬間があるんだよなあ

たぶん、音楽と歌唱、両方ともが悪いのかも
生演奏っぽくしてるけど、収録された音源のBGMと
特に、2:08でやるブリジットのシャウトの伸びが悪いからかな
な~んか、The X Factor を見ているみたいな違和感を覚える

でも、総合的には一組目にしていきなりレベルの高い歌唱が来たと思うよ
オープニングにふさわしい歌唱だったと思う


Marko Kaar
(曲:Smile

曲は悪くないのに、歌唱があまりにも残念過ぎる……
さすがに、さっきの元代表者二人組と比べると、実力が遠く及ばないのは仕方がないが
これはなかなか、楽曲自体はそんなに悪いとは思わないし、好かれるような曲だとは思う
音楽の方向性から使ってる音に至るまで、今の若い子たちが慣れ親しんでる音楽だよね
逆に言えば、ここで聞かなくても聴けそうな音楽って感じではあるけども
ティーンが好むアイドル歌手のアルバムに、少なし1曲は入ってそうな気がする

というか、この曲ってよく聞いたら、編曲が今風なだけであって
根底にある音楽は、どっちかっていうと2000年代から止まったままって感じがする
古臭い曲を、頑張って今風のコーティングをして誤魔化しているというか
だから、音楽に違和感がないものの、同時に凡作って感触も強いんだろうな

まあ、一番の問題はマルコの歌唱ではあるよなあ
歌い出しで音を外しまくったことで、危うくズッコケそうになったし
それ以降の歌唱も、特に突出している部分があるっていうわけでもないし
緊張しているから、ここまですごく歌唱が硬いんだろうとは思うけど
彼の歌唱は、始終、声が上ずり気味な感じなのがとにかく気になる
最初から最後まで音楽に振り回されっぱなしって感じがするというか
自分の曲を歌っていると言うよりかは、人の曲をカバーしてるように聞こえるなあ
サビでノリに乗ってる瞬間は、そこまで酷いとは思わないものの
彼にとってそこそこ高いキーで歌い続けなきゃいけないのは
あまり自然体な声で歌えている様には聞こえないよね

たぶん、高音域をファルセットにするから変に聞こえるんだと思う
全体の歌唱をもっとストレートにして、ロック色のある歌い方にしたら
歌声も引き締まるだろうし、ここまで線が細すぎるってこともなくなると思うんだ
方向性的にはアメリカ人ファンクポップ歌手みたいな
ちょっと違うけど、Pharrell Williams とかの方向性がやりたいのかなあ


xtra basic & Emily J
(曲:Hold Me Close

サビの音楽の雰囲気が秀逸なんだけど!!!
サビに至るまでは、いかにもなユーロポップスって感じが強いというか
それこそ、さっきの Marko Kaar が歌った『Smile』よりちょっぴり新しいぐらいで
でも、結局のところ、ひと昔前、2010年前後のポップスって感じの音楽に聞こえるし
歌っている Emily J の歌唱力が、カッコつけてるだけでそんなに高くないんだよね
サビに至るまでの印象は、可もなく不可もなくって感じだった

可もなく不可もなくって言うかエミリーの歌唱は、ちょいちょい音を外しているし
歌うこと以外に、踊ることも含めて気にすることがとても多いかだろう
とにかく、しっかりと「パフォーマンスをすること」に重きを置いているから
その歌声には、人に耳を傾けさせる、歌詞の言葉を聞かせる力が存在していない
表現力だって皆無だし、ただただ声を出しているだけって感じの歌唱ですらある
ほとんど、The X Factor のライブショー的な、素人のアイドルもどきが歌ってるだけ

だけど、サビが死ぬほどカッコいい!
この曲って、サビって言う概念がほとんど存在していなくて
代わりに、間奏部分が実質のサビに相当している曲だよね
音楽が徐々に盛り上がっていって、これらサビが来るかな、ってタイミングになると
だけど、Emily J が歌うことはなく、そのまま間奏に入ってしまう曲
そして、間奏では、イントロで流れていた不思議な打楽器音がやってきて
その音色で聞き手を気持ちよくさせる楽曲になっているわけだ

そんで、その謎の打楽器音の聞き心地が死ぬほど良い
民謡っぽくもあり、未来っぽさもある音の感触が気持ちよすぎる
Eurovisionにはこういう曲がもっと増えてほしいな
下手に英米の流行りに乗っかってラテンポップスやトロピカルEDMに走ったり
あるいは、いつまでも古いタイプのユーロポップスにこだわり続けるより
新しい世代のユーロポップスをどんどん作って欲しいわ

それはそれとして、最近、こういう構成の曲すごく多いけど
サビ間奏でのエミリーを見ても分かるように
この曲は、歌を聴かせることが目的になっているわけではなく
むしろ、聞き手がこの曲を聞いてダンスしたくなるようにしているわけだね
それゆえに、サビに至るまでの歌詞にも、たいしてメッセージ性はなく
ただひたすら同じ歌詞を繰り返すだけになっているという

そして、そういう音楽だから
極論、エミリーの歌唱はあんまり聞かなくて良い気もする
というかむしろ、彼女の歌唱の不安定さは、この際無視できるわけだ
……いや、やっぱりもうちょっと上手く歌ってほしいな
マルコがそうだったように、他人の曲をカバー捨てるに過ぎない感じがする
2、3か月の特訓期間で、完全に自分の楽曲にできたら印象変わるんだろうか
曲が悪くないだけにもったいない


Johanna Eendra
(曲:Miks sa teed nii?

今年最初のエストニア語歌唱
これはなんて言うかナチュラルに好きなタイプの歌唱だわ
楽曲全体を通しての歌唱が好きというよりかは、ピンポイントで一か所
サビの前、0:24から「マーアンクイ ミサンダウン」って歌っているところ
https://lyricstranslate.comから歌詞を借りてくると
「Miks sa teed nii, Ma annan kõik mis anda on」
この太字のところの、「クイ」の歌声の感触がめちゃくちゃツボ
その前後が低めだから、極端に音程を上げたその部分が綺麗に聞こえるんだけど
その歌声の感触が、私はもうとにかくたまらんのです
ちょっと方向性は違うけど。リトアニアのバンド、Saulės Kliošas のボーカル
Justė Starinskaitė をよりピュアな歌声にさせて、声の感じを鋭くさせたような
私、そこの歌声だけでこの曲を高く高く評価できるわ

ただ、歌唱も曲も、ちょっぴり退屈で平凡ではあるような?
ジェネリックESCソング感がある、とまでは言わないにしても
歌唱も、緊張してるのもあるだろうけど、全体を通してちょっと線が細すぎるし

というか、この曲もサビが存在していないよね
徐々に徐々に曲を盛り上げていって、サビが来ることなく間奏に入るサビ間奏タイプ
だけど、さっきのエミリーの曲と比べると、そういう構成にしてるから曲がちょっと弱い
「ここから盛り上がっていくかな?」って思ったところで「はしご外される」感覚に陥る
音楽も歌唱も、どこにも行かず、中空に浮いたような状態で止まってしまっているから
聞いていて物足りなさの方がすごく強い
タイトルになっている「Miks sa teed nii?」を申し訳程度に繰り返してはいるけども
これだったら、普通にしっかり盛り上がれるサビを用意した方が良かったと思う

さっきの「クイ」の部分だけじゃなく
おそらく、この曲を聞いたほとんどの人は、彼女の歌声を聞きたいって思うだろうし
彼女の歌唱スタイルも、エミリーの歌唱と違って人に聞かせるような歌い方
人に耳を傾けてもらえるような歌声と歌い方ができているわけだから
それで耳を傾けたのにサビが来なかったら、そりゃフラストレーションもたまるよね

これが、ダンスミュージック的にノリノリになれるような曲なら話は別だけど
この状態だと、特にサビ間奏の印象が全く残らないから問題だと思うかな


Stefan
(曲:Without You

音楽から歌声、歌い方に至るまで、どこかで聞いたような……
今年のオランダ代表 Duncan Laurenceっぽいなって思ったの、最初は
そしたら、サビで Rag'n'Bone Man からの影響を受けまくってるかのような音楽になるし
というかそもそも、歌声から歌い方に至るまで、特徴がない
いや、割と特徴的な声と歌唱をしてるんだけど、よく聞く声でもある

さっきまでの曲は、まだ、まだユーロポップスとして聞けたというか
ありきたりな曲だと思いつつも、ESCだから聞ける曲ではあるじゃない
でも、これはもう、そこら中に転がってるような曲だろ、って思ってしまう
特に、声を伸ばす時の感じとか、なんかそっくりな声をどこかで聞いたことがある気がする
「えー」って声を伸ばすところの音の感触とか、The Voice でいくらでもいると思うし
エストニア人というより、英米の歌手でこんな声の人いくらでもいる気がする
Justin Timberlake

決して、悪い曲ではないんだ
歌ってるステファンも、ここまでで一番の歌唱力を持っているわけだし
何より、聞いていて歌唱で「おや?」って躓くことないわけだからね
綺麗な曲だとも思うし、声自体はすごく良い方なんだけど
インパクトだけが全てではないにしても
印象に残りにくいかなあ……


Sandra Nurmsalu
(曲:Soovide puu

えっ!? えっ!? えっ!?!? なんだこれ!?
なんだこれえええええええええええええ!?!?!?
未知との遭遇レベルに初めての音楽に触れるんだけど!!!

私は今まで、エストニアの民謡らしい音楽って言うのに触れてきたことがなくて
こういう音楽が、エストニアの民謡らしい曲になるのかも判断することができなくて
私の頭の中にある音楽ライブラリをひっくり返しても、似たような音楽が出てこないし
だからこそ、この曲を聞いた時の衝撃がすごすぎて、驚き散らかしている
むしろ、エストニア民謡を知らなさすぎて、中国からの影響を受けてるように聞こえるし
しかも、エストニア語が分からないから、音楽の雰囲気もあって中国語に聞こえるという
でも、よくよく聞いたら、そこまでチャイナな雰囲気はないとも思えてくるし
むしろ、チャイナというよりかは北欧のエッセンスもあるような気がする
それに、歌詞を検索したら、やっぱりエストニア語で歌っているからね

そして、この曲を聞いて、一つ腑に落ちたことがある
エストニアのフォークソングでYouTube検索すると
中世西欧音楽っぽい曲や、ポーランドとかのホワイトボイス系が出てくるから
たぶん、この曲はそこまでエストニアの民謡らしい曲ではないのかもしれない
だけど、2年前に Eesti Laul に出場して伝説となった
Kerli の『Spirit Animal』も、どことなく中国っぽい雰囲気があったんだよ

これは、多分だけど、音楽全体がそうだっていうより
エストニア人が持っているメロディや、アクセントのつけ方がそうさせてるんだと思う
例えば、ノルウェー人がさりげなく取る音程やこぶし回しだとか
どの国の音楽も、根底にはその国や民族ごとに魂で受け継いでいるメロディがあって
そのメロディが、それぞれの民族らしさを歌唱の中で出すことが多いのよね
例え英語で歌っていたとしても、ぽろっと出てしまうようなメロディよ
そういう、メロディの取り方や、アクセントのつけ方がすごい独特であり
だけど、私はエストニアのそういうメロディを知らないから
北欧と中国を混ぜ繰り合わせてできた音楽に聞こえたんだと思うな
エストニア語の語感もあるだろうけどね

そして、実はこの人は元Eurovisionエストニア代表
2009年に Urban Symphony っていうバンドのボーカルとして参加してたんだ
2009年~2011年頃のESCの曲って、私はあんまり覚えていないんだけど
当時、彼女が歌った『Rändajad』は、今も私の中で好きな曲で
強烈に印象に残っているから、よく覚えているよ
というか、2009年から見た目全く変わってないんだけど!?
深田恭子もびっくり、この人ガチの妖精か、石仮面を被ったか

なんにしても、この曲はものすごくユニークだったし
エストニア語で歌っている以上に、文化面がはっきりと出てるから良かった
今のところ、TOPの楽曲だよ


Jennifer Cohen
(曲:Little Baby El

これは、レゲエ調の音楽を上手く今風にしているのでは!?
ここまでの曲って、そのほとんどが新しい音楽ジャンルに挑戦するのではなく
ひと昔前のジャンルを引きずりながら、今風の編曲をしてるものばかりで
だけど、この曲はとてもうまい事レゲエをアレンジしていると思った
私はレゲエに関する知識はないし、良し悪しもほとんど分からないけども
これはとても聞きやすいと思ったし
ESCのアルバムに入ってると面白い曲だとも思ったわ

イントロの時点で、どことなくレゲエの雰囲気が漂うというか
リズムを聞くだけでも、レゲエっぽいと思わせる状態で
でも、歌唱もレゲエ調のヒップホップって感じがするし
何より、ドラムの音色が、完全にレゲエのソレだよね

サビに至るまでの盛り上がりの部分の感触的には
今どきのエレクトロ系のポップスで聞くような盛り上げ方をしてるから
ただのレゲエじゃなく、今の若い子たちが聞けるレゲエにしてるって感じがする
個人的には、そこがちょっと余計だったかな? と思いつつも
それまでの曲の流れがとても滑らかでもあると思ったな

そんで、最後のサビに至るまでの流れが秀逸だと思った
2:10 から、あえて声がこもるような加工をして
徐々に声をクリアにさせていきつつ、バックコーラス全員で合唱するっていう
あそこの解放感が本当に気持ちが良い

歌唱が結構残念なところもあるけども
いやいやいや、その歌唱を補って余りある音楽だった

んで、私なんでこの曲をそこまで絶賛しているのかって
この曲の雰囲気、どこかで聞いたことがあるなと思ったら
なんとなく、Lily Allen に雰囲気が似てるんだわ
だからすごく好きなんだわ


Sofia Rubina-Hunter
(曲:Deep Water

奇抜なのに、センスが足りていない? ちょっと物足りない
イントロからしばらくの、どことなくチャイナっぽい雰囲気の音楽
これもやっぱり、エストニア音楽だからこそ、そう聞こえるんだろう
聞きなれないメロディを使ってて、すごく新鮮な感じがするし
ビジュアル的にも、ちょっぴり奇抜な雰囲気がある
だけど、なんだろう、なんだか物足りない

歌ってる本人が、素人ではなくプロ然とした
なんとも自信に満ち溢れた歌い方をしてるし
実際、結構上手いんだけども
歌唱に関しても、やっぱり何かが物足りない

これは多分アレかな、お上品すぎるのかな、歌唱も音楽も
楽曲の構成には、今一つ抑揚が付いていなくて
一応、サビらしいサビがあるとは言え、勢いがずっと一定
いまいち盛り上がりに欠けるし、どこにも向かわず終わっちゃうし
歌唱に関しても、100点満点の状態で歌えているんだけども
最初に設けた上限100の枠からはみ出さないように歌ってるだけで
120%の実力で歌えている様には聞こえてこないという

雰囲気的には、90年代の名歌手が
最近になって復帰して、昔の曲とも今風の曲とも取れない
中途半端な曲を歌ってしまった、って感じに聞こえるのも
全体の退屈な感じにつながっているように思うかなあ


Öed
(曲:Öhuloss

エストニアのガールバンド登場!?
めちゃくちゃセンスが良くてカッコいいわこの曲!

ここまでガールバンドらしいガールバンドって
もう何年も Eurovision に出てきていないよね
グループやデュオならちょくちょく出ているにしても
今どき、ここまで女性アイドルグループらしいバンドはほんと珍しい
そもそも、欧米じゃソロ歌手、ディーヴァ歌手の方がすっかり主流になっていて
ガールバンドやボーイバンドって、今勢いが弱いわけだしさ
Little Mix とか、まだまだ頑張ってるグループがいるにしてもよ
だから、ここまでらしいグループが出場してるのはテンション上がるよ

音楽に関しても、いかにもガールバンドらしい曲って感じがするから良いね
ティーン向けの可愛い系ポップスって感触があるというか
既存のガールバンド、とりわけイギリスのガールバンド
Girls Aloud や Little Mix あたりが歌ってそうな曲に聞こえるし
こういうバンドの事をよくよく研究しているわ

でもこれは、見た感じ5人とかのガールバンドではなく
ボーカルは黄色とピンクのデュオユニットなだけで
オレンジはマイクを持っててもバックコーラス
青色に至っては、マイクすらないダンサーではあるんだよね
それでも、ガールバンドとしてのバイブスを持ってるのは見てて楽しいけどね

んで、これ音楽どこかで聞いたことがあるなって思ったら
Lorde の『Royals』にちょっと似ている様な気がする?
あの曲を、ガールバンド風に明るく楽しいアレンジにしたら
The X Factor UK に出場した 4 of Diamonds みたいに
そしたら、こういう曲になるような気がする

なんにしても、ここまでの中でも特別センスが良いと思ったよ


Victor Crone
(曲:Storm

ここまでで一番振り切ってるし、一番気持ちがいい歌唱をしているし
正直これは人気が出るのも分かるわマジで

ということで、今年のEesti Laul で唯一確認済みの出場者クロン
正直に言うと、私はこの時点での彼の歌唱はそんなに好きじゃなかった
歌い方的に、腹で声を出さないどころか、チェストボイスでもなく
ただ喉と口の中だけで歌っている様な状態に聞こえるところが好きじゃないし
(実際にそういう歌い方をしているのかは分からないけど、少なしそう聞こえる)
そういう歌い方をしているせいで、特に「え」の発音が汚く感じるところも苦手
だから、私の中での評価はそんなに高くはなかったんだ
大体、下手とまでは言わないにしても、お世辞にも高いとは言えないし
ほとんど、曲の良さと勢いで誤魔化してるだけって感じに聞こえるわけで
ちなみにこの曲は、実際に歌ってみると分かるけど
高音域が難しく、どうしても「え」の発音が汚くなるのは仕方がないけどね

だけど、ここまで聞いてきたら分かる
ここまでで圧倒的に曲の出来が良いわ
いや、下手に聞こえるけどクロンの勢いのある歌唱もすごく良い

歌唱力それ自体は、ここまで歌ってきた出場者たちとどっこいに近く
(一応彼はバンドマンとして活動しているらしいが)素人臭がすごく強いよね
今のところ、今年の出場者の半数以上は The X Factor レベルの人
いかにも素人アイドルがオーディション番組のライブショーで歌ってるみたいな
そういうレベルの歌唱力ばかりで、ちょっと辟易していたんだ
しかも、下手なら下手、上手いなら上手いで分かりやすければいいんだけど
上手いとも下手ともいえない微妙な人が多いから、コメントが苦行でしかないし

でも、これは曲もクロンの歌唱も、聞いていて圧倒的に気分が良かった
歌唱力が高いとかじゃなく、聞いてて清々しいぐらいの疾走感があって気分が良い
もう、最初っから最後まで、一切緊張を感じさせない歌唱をしているし
下手だろうが何だろうが、爽やかな笑顔で勢いよく歌えているよね
他の出場者たちとか、緊張が顔にも声にも出まくってたのに
本調子で歌えていれば~、って今本調子じゃなくていつ本気を出すんだ、みたいな
その辺りが、クロンは誰よりもその振り切りっぷりが気持ちが最高に良いんだわ
私の苦手な歌唱をしているけど、これは全然許せるわ
……ただ喚いてるだけに聞こえるところはどうかと思うし
クロンの歌唱も、やっぱり既存楽曲をカバーしてるっぽさが強いけどもよ

それに、ここまで聞くと、楽曲に対する評価もすごく高くなるんだよね
ほとんどの出場者の曲が退屈に感じていたのって
楽曲の作り物っぽさ、流行りに乗っかってるっぽさが良くなかった
特に、不必要にサビ間奏をぶち込んで盛り上がりに欠ける曲とかあるわけだし
その点においても、この曲はしっかりとサビはサビとして存在してるし
それどころか、ずっとサビでごり押ししまくっているじゃない
それがもう、聞いていてめちゃくちゃ分かりやすくて楽しい
サビが楽しい曲って、こんなに楽しいんだっけッて感動すらしてるもの

あと、楽曲全体は、どちらかというとスウェーデン人が作ったっぽく聞こえるけど
こうして12曲の中に紛れいてると、そこまで気にはならないよなあ
むしろ、スウェーデンっぽさとか、ポップカントリーの雰囲気とか
それが目立つって言うことが、逆にあんまりなくて
とにかくもう曲の楽しさだけが頭に入ってくる感じがするよ
いや、これほんと良かった


Ranele
(曲:Supernova

うわああああああああああ!!
好きになりたいのに、好きになり切れない!!!

これは惜しい! これは惜しいわ!!
なんだかんだエストニア語だから評価したいっていうのがあるというか
エストニア語だからこそ、その語感によってメロディラインが面白くて
私はこの曲を、できれば高く評価したいと思うんだよね
だけど、そうさせてくれない、微妙さ加減も同時にあって、評価しきれない
それでも、ここまで聞いてきた曲の中では群を抜いて良いとは思うんだけどね

Sandra Nurmsalu → Sofia Rubina-Hunter → と、ここまで来たら
もうさすがにエストニア語やエストニア人が持ってるメロディが分かってくると思う
その上で書くと、この曲はユーロポップスらしさと、チープなドラムンベース調で
全体、あんまりエストニア音楽っぽさを感じはしないはずなんだけど
でも、ほとんど歌唱だけでエストニアらしさが生まれているとも言えるから
私は、そこを高く評価したいと思うんだよね
逆に言えば、エストニアのエスニックポップって感じの雰囲気があるから
ある意味で、ノルウェー代表に決まった KEiiNO と発想は近いんじゃないかな

ただ、ドラムンベースが曲をあまりにもチープにさせ過ぎてる気もするんだよなあ
これがまた、かなり加減が難しいと思うから、何とも言えないんだけど
軽快なドラムを入れて、全体のテンポをかなり速めにさせることによって
民謡風のメロディを持ったまま、若い子もノリノリになれるようにしてるのは分かる
そのドラムの音色があまりにもチープすぎると思うのがネックだよなあ~
安っぽい感じも悪いし、それで曲が軽くなりすぎてるから
歌唱の重みもつられて軽くなっているような気がしてくるし

たぶん、BGMを生演奏にするか、あるいは生音声から収録した音源を使って
それを機械で細かく裁断したりリピートさせるって手法にしても良かったと思う
でなきゃ今の状態だと、音楽作成ツールにデフォルトで入ってる音源を使ったみたいな
そういう安っぽさを感じるからね

でも、曲も歌唱も、私はそんなに悪いとは思わないわけだし
むしろ、この雰囲気はすごく好きだから、評価はしたいんだ
歌詞がエストニア語だからというより、根底にエストニア魂があるように感じられて
その姿勢は、私はEurovision代表者となる人に持っておいてほしいし
うううううむむむ、難しいな~~~~~
いや、でも私は結局、評価するっていう判断で行くわ


Inger
(曲:Coming Home

うわあああああああああああwwwwwwwww
めっちゃ可愛いこの曲うううううううwwwwwwwww

あれだ! デンマークの! 去年の! あああああああああwwwwwwww
去年のデンマーク国内予選大会で準優勝した Anna Ritsmar に似てる!
アンナが男の子だったら多分こんな感じになってると思う!!
ウクレレ弾き語りもそうだけど、音楽の雰囲気から歌唱の雰囲気まで似てる!!
というか、英語の発音がアンナと同じなんだけど!!
どことなく、英国北部っぽい訛りを感じさせる発音の仕方が最高だし
その発音の仕方がまた、アンナを思い出させるんだわ!
奇しくもバックに星を背負っているし!

アンナが転生して男の子になったぐらいの感触があるとか
いやあ、こんな奇跡みたいな偶然があるんだな
圧倒的に年齢が低いっていうところも含めて似ているわけだし
もしかしたら、ウクレレ弾き語りをするとみんなこうなるのかもしれないけどね
いや、それにしたって、雰囲気が完璧に似ているわ
女の子同士で雰囲気似てるとかならあると思うけど
男子で似てるってすごいな、曲も私の好みだし

音楽的には、でもアンナのキュートな曲とは違って
これはどっちかっていうと、Mumford & Sons を優しくした感じに思える
男子らしいカントリーロック、あるいはアイルランドロックって感じがする
うん、でもどっちかっていうとアイルランドのインディーバンド感が強いかも?
なんにしても、男子らしい発想の音楽って感じがするわ

クロンの曲も良かったけども
私の中だと、趣味的にはこれがぶっちぎりかもしれないな

結果発表
さてさて、Eesti Laul の審査方法を調べてみたところ
どうやら審査は毎週2つのラウンドを経て、進出者が決まるみたい

1st ラウンドでは、視聴者と審査員の採点の合計で結果が決まるらしく
投票された順に、上位から順番にEurovision式配点
12点、10点、8点、7点、6点、以下1点ずつ下がる、って方法だね
その配点方法を踏襲して結果が決まったみたい
そして、12組中、上位4組がまずはそのまま通過し
その後、2nd ラウンドで、視聴者投票オンリーで2名が通過したのだとか

それではまずは、1st ラウンドの結果から見ていきましょう
参考:https://en.wikipedia.org/wiki/Estonia_in_the_Eurovision_Song_Contest_2019#Semi-final_1
(審査員票+視聴者票)=合計点
1位 Victor Crone (10+12)=22点
2位 Stefan (12+8)=20点
3位 Inger (8+10)=18点
4位 The Swingers, Tanja & Birgit (6+7)=13点
――通過者ボーダーライン――

5位 Sandra Nurmsalu (4+5)=9点
6位 Jennifer Cohen (5+3)=8点
7位 Sofia Rubina-Hunter (7+1)=8点
8位 xtra basic & Emily J (1+6)=7点
9位 Öed (3+4)=7点
10位 Johanna Eendra (2+2)=4点
11位 Ranele (0+0)=0点
12位 Marko Kaar (0+0)=0点

うおおおおおおおおおおおおお!!!
クロンが1位を獲得しているのは、そりゃそうだろうなって感じだけど
ウクレレ弾き語りの Inger が3位に入ってるのは嬉しい!
しかも、視聴者票で2位獲得しているし!!
ちなみに、インガーは視聴者票で 3841 票を獲得していたらしく
3位のステファンの 2668 票と1000票近く差を広げてたらしいんだけど
視聴者票1位のクロンは6000票を超えてたらしい、すげえ

個人的には、ステファンがあんまり好きじゃないんだよなあ
上位4組の中だと一番平凡だと思うんだけど
というか、元代表のサンドラが5位なのが納得できない
絶対ステファンよりも良かったと思うんだけどなあ
他にも、結構センスのいい人たちがいたのに、順位が低いし

個人的には、Ranele と Öed はもうちょっと順位が上で良かったと思う
てか、Ranele 0点か……

そして、ここから敗者復活の第二ラウンド投票があったわけで
視聴者投票オンリーで決まった結果がこちら
1位 Sandra Nurmsalu 1736点
2位 xtra basic & Emily J 1202点
――通過者ボーダーライン――

3位 Jennifer Cohen 1102点
4位 Sofia Rubina-Hunter 1073点
5位 Öed 854 点
6位 Johanna Eendra 494点
7位 Ranele 325点
8位 Marko Kaar 252点

概ね、第一ラウンドの結果を持って決まっているな
最初のラウンドでは、サンドラとエミリーJの順位が逆だったみたいだけども
なんにしても、サンドラは絶対通らないとおかしいから、通って一安心

全体の感想
正直微妙だったぞエストニア国内予選(;^ω^)
いや、これでもまだ初日で、残りあと12組いるわけだから
後半を見てから全体評価を決めるべきだけども

何が微妙って、出場者の歌唱力もそうなんだけど
全体のセンスのレベルが、極端に下がってるような気がする
2017年も2018年も、歌唱力は微妙でも、ぶっ飛んだセンスを持った曲とかあったのに
ステージもなんか、今年は例年に比べて、ちょっと退屈というか
もしかして大会の規模が縮小したのか?
どうにも、今までのエストニア国内予選が持ってたセンスの良さがない気がするんだ
なんて言うか、モンテネグロとかセルビアの国内予選より
音質と画質がちょっぴりとだけ良いだけって感じの高いに思えなくもない

過去の大会に出ていた、センスの塊のような選手
私が Eesti Laul をサブカルバンド的面白さがあるという理由を並べると
2016年の I WEAR* EXPERIMENT っていうバンドの『Patience』とか
2017年はKerli の一強というか、今となっては完全に伝説になってるし
2018年は、インディーバンド系豊作の年って感じでゴロゴロ良質バンドが来てて
当時私が一押しだった Frankie Animal なんか、本当にセンスの塊だったし
他にもIIRIS, & Agoh や、Sibyl Vane 辺りとか
そういう、インディーバンド系がとにかく強いイメージがあったんだけどね
それでなくても、独特な価値観、音楽観を持った出場者も多かったし

それと比べると、今年は流行りに乗った音楽が多いよなあ
途中でも書いたけど、サビ間奏に逃げる出場者が特に微妙過ぎる

あと、思ったんだけど
今年って大会の規模を縮小してるのか、ステージが小さく見えるのもそうだけど
これもしかして、今年って音質が全体的に悪いのではないかな?
なんか、妙に音楽と歌唱が浮いちゃっててると思うんだよね、どの出場者も
変に安っぽい雰囲気の曲が多かったけど、そういうことなんだろうか
ううむ……

まあ、とりあえずは次を見ていこう


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