ESC2019 モルドバ国内予選大会 O melodie pentru Europa 2019 レビュー記事

モルドバで行われた音楽大会を見ていきますよおおおおお!!!
先日、ルーマニアの Eurovision 2019 国内予選大会を見ていったので
それじゃあ次は、ルーマニアと文化圏的にも非常に近しい国である
お隣のモルドバで行われたESC国内予選を見ていかなきゃ!

ということで、2019年3月2日に、モルドバの国営放送局 TRM が放送した
同国の Eurovision 代表を決める国内予選大会 O melodie pentru Europa
直訳で「ヨーロッパへのメロディ」と題された、ESC一綺麗な名前の大会
そして、今回見るのは大会の中でも決勝の部分で
そこに至るまでに生放送でのオーディションなども行われていた様子
総勢28組のアーティストが参加し、審査員票で10組が決勝に上がったそうで
その10組の中から、視聴者票と審査員票50%50%で結果が決まったのだとか

一応、ライブオーディションの動画は探そうと思えば探せるけども
約半数の動画は音声のみのモノしか存在しないので
取り上げるのが難しすぎるので今回は割愛
そもそも、去年もどの国だろうとライブオーディションにまで手はだしてなかったからね
(さすがにそこまでやるときりがない

ちなみに、昨年は大会の様子を公式的にすべてアップロードされていたんだけど
今年はどうやらアップしていないみたい(むしろなぜ去年だけアップしたのか
探したら、一応非公式のモノは見つかったものの(しょうがないとは言え)音質が劣悪

というか、今年はどうにも単発の動画ですらアップしていないようで
あまり予算がもらえなかったのかな? と心配するほど

んで、埋め込み動画に関しては、非公式と公式とが入り乱れている
そして、ここで言う公式は、アーティストが自分でアップしている動画で
かつ、その画質と音質は上の動画とほぼ同じ
放送時からして、HDに対応していないってことだろうか
まあ、そんな感じです

ということで、さっそく見ていきましょう
Aurel Chirtoacă (曲:La cinema

出だしの印象より、後半の印象がすごく良い曲
ちなみに、埋め込み動画は決勝でのパフォーマンスではなく
先に書いたライブオーディションのモノ
ライブオーディションでの歌唱は、もうサムネからも分かるように
全く冴えないおっさんが歌ってるようにしか見えない、残念な出来だけど
決勝では、衣装をしっかり整えているだけじゃなく、歌唱もハキハキしてて
どう考えても出来は決勝の方が良いので、ライブ版の演出は決勝動画でどうぞ
https://www.youtube.com/watch?v=7CuHGaWxxeE

さて、フィルムを回す音から始まるこの曲は
おそらく、ほとんどの人が退屈に感じるんじゃないかな
かくいう私も、正直に言うとあんまりESC向きではないと思ったし
それに、曲も衣装も、センスが一昔前のセンスって感じがするからね
でも、私は中々、シックで大人な雰囲気の漂う曲で、良かったと思った

この曲と、この人の歌唱って、出だしはいまいちパッとしないけど
でも、聞いているとそんなに悪いとは思わなくなるんだ
特に、後半はものすごく情熱的に歌っていて
音楽の感じと相まって、歌詞の主人公の気持ちが伝わってくるという
ルーマニア語は分からないけど、この曲を聞いていると、色んなイメージが湧く

夜のカフェで、雨に濡れる窓と、その奥に見えるぼやけた都市の明かりを眺めながら
来ないと分かっている恋人を延々と待ち続けるような切なさと
来ないと分かってるのに待たざるを得ない情熱を燃やす感じがあるというか
昔の悲恋物の映画の世界に入らせてくれるような曲だと思ったなあ

なまじ、最初の動画だと音質が劣悪であるのもあって
4:3のテレビでVHSに録画した、ちょっと雑音やノイズの入った
90年代の映画を見ているみたいなイメージが頭に浮かぶし

個人的に、一つ文句を言うとするなら
コーラスの男性の低音ボイス
あれ、ものすっごい余計だと思う
Aurel Chirtoacă の声だけで充分だと思うよ
彼の声だけでちゃんと世界が構築されているんだから
コーラスの低音は、はっきり申し上げて邪魔でございます

しかし、まあ、ESC向けではないよなあ

Vera Țurcanu (曲:Cold

モルドバこんな曲出せた可能性があったの!?
ESCでどれだけ活躍できるか分からないけど、この曲すごく良いじゃん!
声は弱いけどそんなに悪くはないけど、とってもモダンな感じがするし
このステージだと、パフォーマンスが若干、こじんまりしてるけども
思うに、これはちゃんとESC用のプロデュースをされていれば
普通にとてつもなくクールでスタイリッシュな曲になっていたのでは?
今の状態でも、十分独特な世界観を持ったステージングができているし

Lo-fi な雰囲気のあるイントロからして、とても洒落ていてカッコいいよね
異様な雰囲気の曲が始まるんじゃないか? と思わせる気配が合って
それだけで、掴みとして、これ以上ないほど上手くいっているわけでもあるし
それに、銀髪に、銀のドレスと歌ってるヴェラのビジュアルでまた、目が釘付けになる

サビがまた、疾走感があって聞いていて気持ちが良いよね
サビまでは不思議な音色の電子音を使うことで、独特な世界観を作り上げていて
でも、サビに入るとチープなドラムの音とともに、安っぽい音楽に切り替わるけど
聞きやすく、疾走感のある楽曲へと切り替わるから、見ていて楽しいという

そんで、私このサビどっかで聞いたことがあるんだよなあ
2016年マルタ代表の Ira Losco の『Walk on Water』
2015年スロベニア代表 Maraaya の『Here For You』のサビをくっつけたみたいな?
と、思っていたら、ウクライナのEDM系バンド Go-A の曲に似てる!?
まあ、似てるだけだったけどね

なんにしても、この曲がモルドバ代表になってたら、、欧州各国は大変驚いたと思う
こんなにスタイリッシュでカッコいい曲がエントリーするなんて思ってもいないだろうし
それに、仮にこの曲がモルドバ代表になっていたなら
ESCのド派手なステージングに対して、大いに期待ができていたと思うわ
少なくとも、私は見てみたい

ただ、気になるところが一つあって
これ、もっと頭のネジを外して歌って欲しかった
今の状態でも十分カッコいいけど、曲がカッコいいのに、ヴェラの歌唱が硬すぎる
もっと頭がおかしいみたいな、センスだけで勝負するぐらいん歌唱で良かったと思う
あれだ、感覚的に、エストニア国内予選に出た Kerli に近いことができるはずなんだよ

Marcela Scripcaru (曲:Meteor

ここまでで一番の歌唱力なんだけど!?
えっ!? ちょっと待って? これ本当にモルドバの国内予選?
私ちゃんとモルドバの国内予選大会を見ている!?
って書いたら、モルドバに失礼極まりないけどもwww
いやいや、でもすごくESC向きなカッコいい曲で驚かされたよ
しかも、ここまでで一番の実力を見せてくれているし

今までいかに私がモルドバの事を侮っていたかって話よ
モルドバの、これまでのESCでの代表者の事を考えると
歌唱力的にも、音楽的にも、若者向けなものは期待していなかったし
ちょっと残念なアーティストを出すのがモルドバってイメージがあった

だけど、マルセラの歌唱はすごく芯がしっかりとしていて
パフルであり、同時に高い実力もあったし
何より、普通に ESC に出場してそうな曲だと思った
多分、ESCアルバムの中にまぎれていても、気づかれないんじゃないかな
それぐらい、ESCライクな音楽だと思ったよ

気になるところがあるとすれば、ESC向き過ぎるってところぐらいか?
量産型ESCソングって感じの雰囲気が強すぎるから
ここではすさまじくカッコ良くても、ESCだと埋もれる可能性はある
ESCnアルバムの中にまぎれてても分からないってことは
逆に言えば、似たような曲とかもあるから埋もれやすくもあるわけだし

それでも、この曲にはすごくダイナミックでカッコよくて
音楽の展開が読みやすい分、すごく聞きやすいと思うし
しかも、歌っているマルセラの実力も高いから
歌唱が頭に入りやすいよね

これで、ESC用にステージングもしっかりとさせれば
ESC で十分通用するほどのパフォーマンスになったと思うよ

Siaj (曲:Olimp

モルドバめっちゃセンスいいじゃん!!!!
これは良い! すごく良い! めっちゃ私の好みだわ!
イントロのからしてすさまじくカッコ良くて、一気に引き込まれたし
Siaj の歌唱も若さを前面に出した弾けるような歌い方だし
マジでモルドバセンス良すぎて、今ものすごく驚いてるんだけど!?
というか、マジでこんなセンスいい曲がたくさんあったのに
なんでこういう面白い曲がESCに行かなかったんだ!?

いや、これすごく良かった
ここまで連続でモルドバのレベルの高さに驚かされてたけど
モルドバってこういう曲も普通にESCに出せていた可能性があったんだね
まあ、音楽的にはESCの中だと弱いかもしれないが
それでも、この曲を嫌う人ってほとんどいないと思うし
むしろ、この聞き心地の良い疾走感は、受けが良いと思うんだ
普通に、若い子たちの記憶に残るような楽曲になっていたと思うよ

まず、イントロの掴みが最強すぎる
ステージのど真ん中に立ったエレキギター奏者が、ソロ演奏を始めて
カッコいいギターリフと、綺麗な指さばきを見せるけていると
その真後ろから、控えていたベース担当が登場する
この流れがマジでカッコ良い、しびれるほどイカしてる

そして、音楽がまたすごくカッコいい
ロックとファンクを組み合わせた音楽でありつつ
だからこそ、キャッチーなポップロックになってるからなんだろうけど
こう、アイドルがロック調の曲に挑んでみた、ぐらいの程よい聞きやすさがある
アクが強いって程ではないんだけど、でも量産型なロックというよりかは味がある
あれだ、たぶんルーマニア語で歌っているから良いんだと思う
欧州のよく分からない言語のインディーバンドや、メジャーアイドル歌手を
YouTube でサーフィンしながら探し当てて、なんとなく聞いているときの感じに近い
ポーランドの歌手だけど、Natalia Przybysz を見つけた時の嬉しさみたいなのがある
私普段、リトアニアやポーランドでこういう曲探してるから
モルドバのESC国内予選でこういう曲が見つかったの嬉しすぎるわ

Siaj の歌唱もまた、めちゃくちゃ私の好み
実力的には、いかにも一番若手って感じの歌唱ではあるし
The Voice とかの、まだまだ修行中の歌手っぽさがとても強い
一応、穏やかな所は穏やかに、勢いをつけるところは勢いをつけて歌ってるけど
基本、歌唱に抑揚をつけるっていうことがほとんどできていなくて
全体、すごく単調な歌い方しかできていない、一本調子な歌手って印象がある
だけど、そういうところも含めて、曲に合った歌唱ができている
むしろ、一本調子だからこそ、深いことを考えず
頭を空っぽにしてこの曲も、彼女の歌唱も楽しむことができた
勢いだけの曲と歌唱ではあるものの、だからこそ良い

そんで、彼女はとにかく、観客を勢いに乗せる歌唱が上手いわ
規模にかかわらず、自分の観客の為にライブで歌うことに慣れてるよ
それこそ、The X Factor や The Voice で
審査員に自分の歌唱を見てもらうよりも、まず観客を楽しませるタイプに近い

いや、マジでこの人すごく良かった
ちなみにこの埋め込み動画は本人の公式チャンネルからのモノなんだけど
まだまだ活動し始めたばかりっぽく、動画の本数も少ない
これを機に、一気に人気が出て欲しいって思ったよ

Maxim Zavidia (曲:I Will Not Surrender

めちゃくそ判断に悩む曲で困る
どうだ、これ……? 私は正直、そんなに面白いとは思えなかった
衣装やステージングの力の入れようは、ここまでで一番だし
歌唱力もそれなりにあって、声を張った時にすごく良い声をするんだけど

……いや、やっぱ普通にダサいと思うわこれ
ここまで歌ってきた人たち、みんなセンス凄く良かったってわけではないにしても
でも、この曲は普通にダサいし、この人の歌唱もダサいと思った
音源が劣悪だからそういう風に聞こえるってのもあるかもしれないけど
それを差し引いても、ダサいよ

ユニークな曲っぽさを醸し出しているけども、ただただダサい
何だろう、アメリカのメロドラマ系映画やドラマっぽい感じがする
音楽の雰囲気的に、90年代の教育番組系のオープニングで
なんかよく分かんない安っぽいCG映像と共に流れてそうな雰囲気がある

曲と歌唱それ自体は、そんな悪いわけじゃないんだよ
90年代のJ-Pop でこんな感じの曲すごく多そうだし
そういう、古臭い音楽めちゃくちゃ好きだから、音楽自体は嫌いじゃない
というか、それ以前になんかこのBGM、どっかで聞いたことがある気がするんだよね
すごく近い音楽を、平沢進姫神の音楽で聴いたような気がする
……ごめん、ちょっと他に良い例が思い浮かばなかった
その二つ以外で、なんかどっかで聞いたことがあるんだけど
もう出てこないから、教育番組のオープニングと表現せざるを得ない
いずれにしても、やっぱりその辺りは90年代の音楽っぽさを感じるからか
音楽的には嫌いじゃない

それに、歌唱自体も、先に書いたみたいに上手いんだよね
声の張り方がすごく綺麗
サビでの声の出し方とか、気持ち良い声の出し方してて、聞き心地が良い

ただ、ダサい
ムダにカッコつけてるのが、またダサさに拍車をかけている気がしてくる
大体、音楽に対して衣装とダンスが合ってないと思うんだよなあ
しかも、映像の音質の悪さが、全体の古臭さを強めてしまっているし
もっとも、仮に映像の音質が良かったとしても
ESCの舞台でやってける曲には思えないわけだし

まあでも、全チアの古臭さがまあしてるところに関しては、私は好きだけどね
むしろ、Lo-fi な感じが出てて、これはこれで味があると思う

ううむ、やっぱり自分の中で、この曲嫌いじゃないって気持ちと
でも、ESCだと通用しなさそうって言う印象とが交差するなあ
ここまでで一番評価に困るわ

Diana Brescan (曲:Lies

ゴメン、さっきの曲の方が好きだわ
酷評してごめんなマクシム( ´・ω・`)
ESCウケしないとは思うけど、マクシムの曲の方がまだ聞けるわ( ´・ω・`)

なんかもう……、ね……?
モルドバ始まりました、みたいな……
今回のパフォーマンスの中で、パフォーマンスとして一番酷いと思った
真面目に歌ってるのは分かるんだけど、正直、何かの冗談かと
The X Factor のオーディションで、審査員の制止も聞かず
勝手に自分だけの世界に入り込んで歌って敗退する人って感じがしたな

曲が詰まらなくて退屈なのは、まあ、100歩譲って良しとしよう
いや、全然良しと出来ないレベルだし、音楽的に退屈なのもあれだけど
パフォーマンスがあまりにも酷いよね、これ
とりあえず、化粧をこんなケバケバしくする必要あったのか?
遠くの観客にも見えるように、舞台役者みたいにケバケバしくしたのか?
見た感じ、そんな大きなステージには思えないんだけど? 気遣いか?
そんで、最後の方の、目をかっと見開いたままで歌うのは何なんだよマジで
歌詞の中身を表現しようとしているのは、歌い方からなんとなく分かる
でも、あれは歌詞の登場人物になり切ろうとしているつもりなんだろうか?
悪いけど、登場人物の気持ちとか、微塵も感じられなかったよ
だって、ただ目を見開いてるだけじゃん

ライブパフォーマンスで重要なのって、歌唱はもちろんだけど
目は口程に物を言う、とはよく言ったもので
目による演技ってものすごく重要なんだよね
声の震わせ方だけじゃなく、目の中にも感情は現れるわけだから
あんな目を見開いてるだけのパフォーマンスとか
ただ喚き散らしてる歌い方とそんな大差ないと思うんだよね

そんで、ラストの床に這いつくばってからのパフォーマンスよ
マジでなんかの悪い冗談にしか思えなかったんだけど
コリオグラファーちゃんと仕事しろよ、というか誰か止めろよ
大げさに這いつくばって、目を見開いて
かと思えば、自分の歌唱に酔ってるみたいに目を閉じて
ここまで酷いステージパフォーマンスは久しぶりに見たわ

思うに、普通の化粧で、マイクスタンドの前に立って
大げさな動きとかせず、ただ歌えばよかったんじゃないかな
それだけで十分じゃない? 普通、こういう曲をやるなら
大げさな動きをしているけど、それ全部歌唱で表現しなよ
曲が退屈だから、結局のところ普通に歌っても印象に残らなさそうだけど

そもそもこの人、声は出てるのに、そんな感情表現できていないんだよね
だから、マイクスタンドの前に立って、背景映像なし、スポットライト一本で
歌唱だけで歌詞世界を表現するって言うことができないんだと思った
実際、映像を見ないでブラインドで聞いていると、歌唱は一本調子だし
だから、この大げさでわざとらしいパフォーマンスに走ったんだろうな

Tinna Gi (曲:Virus

THE 普通
どうしよう、可もなく不可もなく過ぎて、特にコメントできない……(;^ω^)
流石に、さっきの曲ほど酷いわけじゃないけど
さりとて、良かったとも言えない、絶妙に微妙なパフォーマンス
歌唱は曲に負けてしまってるのに、中途半端に歌声が曲に合ってて
曲もまた、中途半端な毒っけとカッコよさで、何とも評価しづらいという

まあ、曲は良かったと思う
それなりに今どきの音楽っぽいし
それでいて、ブルース感のある渋みがあってカッコいいからね

んで、パート毎に区切りを感じさせず、シームレスに曲が進行するから
最初から最後まで、するっと聞くことができる曲だと思う
ただ、そういう曲って、歌手に相当な力を要求するんだよね
音楽の力に頼った歌い方をすることができず
かといって、歌唱力が高いだけでも聞き手を引っ張ることが難しく
何か、人には負けないユニークさやセンス、カリスマ性を持って
聞き手を引き込むような歌い方ができないと
この曲を歌うのは難しいと思う

歌ってる人がまた、なあ
下手とは言わないけど、上手いわけでもないよね
いかにもオーディションを受けてるって感じの、上手い素人って感じ
声はそこそこユニークだと思うし、曲に合ってると思うから
そこは、良かったポイントとして挙げることができるけども
まあ、それだけかなあ

だから、コーチが4人ともターンしなかったのも頷ける
私もコーチだったらターンしなかっただろうなあ
……え? これ The Voice じゃないの?

Lemonique (曲:Gravity

とてつもなくフラストレーションがたまったよ
やばいこの曲結構いいと思うのに、歌唱がひたすらフラストレーションがたまる
ステージングは、この際もうどうでもいい
調べたらこの人たちのスタイルだった
でもこれどうなんだろうなあ~~~~~~~

まあ、まずイントロが『Viva La Vida』だよね
Coldplay の『Viva La Vida』をカバーしてるのかと思うレベル
クリス・マーティンが「I used to rule the world」って言ってるのが聞こえたよ
例えば、Queen の『Under Pressure』をまんま持ってきて
Vanilla Ice がラップを入れたみたいな
Bobby Vinton の『Mr. Lonely』をサンプリングしてBGMにして
そこに、ラッパーの Akon が歌詞を当ててヒップホップ曲にしてしまったみたいな
そういう類のあれかと思ってしまうほどの雰囲気がした
まあ、これはこれで、正直かなり面白い

ちょっと変わったパフォーマンスをしてたり
変なウサ耳つき鉄仮面がシンバルを持って踊り狂ってるのも、まあ、いい
その辺りは、どうやらこの人たちのスタイルみたいだから、文句は言わないわ
音楽が明るいから、サビ間奏のスピード感にハチャメチャさが合わなくもないし

んで、個人的にどうしても引っかかるのが、サビ
この曲って、サビの歌唱っていうモノが存在せず
間奏部分がサビに相当しているよね
それ自体は、別にいいんだ
そういう曲だっていくらでもあるし、そのスタイルやジャンルは否定しないよ

ただ、私はこの人が全力で歌うところを聞きたかった
彼女が全力を出せば、ものすごくカッコいいロック歌唱ができるんじゃないだろうか
今の状態でも、既に気持ちの良いロックボイスを出せているわけだし
というか、普通にサビが来て、ロックボイスを披露すると思ってたもんだから
サビ間奏が来て歌わなかった時点で肩透かしを食らったし
結局、最後まで全力の歌唱を聞くことが出来なかったら
なんだか本番が始まる前に終わってしまった感がとてつもなかった

でも、こういうスタイルの音楽は普通にあるから
それで、「良くなかった!」とは言い切れず
何とも言えない気持ちになっているという
ただただフラストレーションがたまってしまった

Anna Odobescu (曲:Stay

間違いなくここまでで最強の歌唱力
この流れで聞くと、信じられないほど歌唱力が高く聞こえてくるな
曲自体はそれほど驚くようなものではなく、変に尖ってるっていうこともなく
だけど、、ゴリ押しが出来るだけの高い歌唱力があるってところがまずすごい
それに、歌声がすごく良いんだよね
歌い出しの「hold on」ってとこの発音の感じとか、すごく綺麗
歌唱全体に、どことなく、鬼塚ちひろっぽさを感じるし

歌唱全体は、音楽がそうであるように、ものすごくオーソドックス
例え、彼女の歌い方がちょっと特殊な音を持ってるように聞こえたとしても
変に特殊なことをしようって感じがなく
とにかく、彼女なりに基本に忠実に歌っている感じがする
その場のノリや感情の左右されず、ハイにならず
堅実にしっかりと一つの曲を歌いこなそうとする歌い方って感じ
歌声の中からでも、自分の歌唱力に相当な自信を持ってることが見えてくるし
歌うことに対して、ものすごくストイックな性格をしてるんだろうなって思わされる
そういう歌い方を面白いと思うかどうかはさておき
でも、聞く上ではすごく聞きやすいよね

ただ、歌唱がすごく基本に忠実である分
彼女にしかできない歌唱スタイルって、実はできていないような気はする
これはこれで、この人のスタイルとして定着した歌い方だとは思うけど
なんて言うか、The Voice とかのオーディション番組的な声というか
The Voice で準決勝、決勝までを
堅実で無難な選曲で勝ち上がるタイプの歌手って感じがする
例えば、彼女が全く別の曲を歌っていた場合に
果たして「あっ! アンナの新曲だ!」って聞き分けられるかどうか

なんにしても、嫌う理由が何一つない曲と歌唱ではある
この曲もまた、ESCのアルバムの中にあっても違和感がなさそうだし
番組全体を通しで見れば、改めてレベルが高いなって思えるよ

しかし、まあ
生放送だからって放送事故が連発するのはどうかと思うよな
他の出場者の時はそうでもなかったのに、ここだけ酷くないか?
0:21から、バックコーラスが駄弁る→カメラの前を人が通る→変なカメラワークと
一つの動画の中で、しかも短い時間の中でこんなにおかしなことになるなんて
まあ、三つ目のは、元々予定していたカメラワークかもしれないけども
この動画、初めて見た時はその放送事故部分がすごく気になって
でも、改めてこうして見てみると、アンナのパフォーマンスの時だけってなると
改めて、番組側のレベルの低さや意識の低さに驚かされてしまう

Che-MD feat. Elizaveta Ivasiuk (曲:Sub Pământ

フォークとロックとゴシックと?
Che-MD っていうバンドが、女性ボーカル以外のメンバーで
女性ボーカルの Elizaveta Ivasiuk が feat で参加してる遺体だね
これ、曲としては結構良いと思った

男性側の歌い方的に、アイスランドの Hatari とちょっとかぶるけども
ジャンル的に、ケルトロックっぽさもあるから、これはこれで好きかも
絶妙なブルース感も、程よく渋みがあってカッコいいし
男女デュエットだから、歌唱に立体感があるし

これで、ボーカル二人とも、もっとパワーを出せてたら良かったかなあ
ちょっと、上品すぎるように感じられた
パワーを出し過ぎて、喚いてるだけになってもいけないけど
二人とも、ものすごく上手いってのは分かるから
彼らのもっとを見せて欲しかった気はする

結果発表
さて、これでモルドバの代表選抜に参加した歌手全員の歌唱を見たわけだね
それで、モルドバの審査方法は、先にも書いたように
審査員票50%視聴者票50%のイーブンな採点
視聴者票がどれだけ多くても、上位から12点、10点、9点、8点~以下略
でもそれは審査員も同じだから、ルーマニアと違ってフェアな審査が行われるわけだ

ということで、その結果がこちら
参考:https://en.wikipedia.org/wiki/Moldova_in_the_Eurovision_Song_Contest_2019#Final

1位 Anna Odobescu (12+10)= 22点
2位 Maxim Zavidia (5+12)= 17点
3位 Diana Brescan (10+5)= 15点
4位 Vera Țurcanu (8+7)= 15点
5位 Lemonique (7+8)= 15点
6位 Tinna Gi (6+6)= 12点
7位 Marcela Scripcaru (4+1)= 5点
8位 Aurel Chirtoacă (3+2)= 5点
9位 Siaj (2+3)=5点
10位 Che-MD feat. Elizaveta Ivasiuk (1+4)= 5点

ということで優勝は Anna Odobescu に決まったわけだが

ちょ、ちょっと待って……?

え? この結果、マジで?
アンナが優勝したのは良い
実際、この中で一番の実力者だったと思う
そりゃ優勝するだろ
審査員と視聴者票的にも、上位に上がるのも分かる

2位以下マジで!?
私が評価した人たちがことごとく順位が低くて
逆に私が酷評した人に限って順位が高いんだけど
私の感性がモルドバ人と合わなさ過ぎる……w

まず、2位の Maxim Zavidia が信じられない
2位になるほど良かったか?
しかも、Maxim Zavidia の視聴者票の集計結果が938点らしく
視聴者票2位のアンナが264点で4~5倍近く点差を広げているという

……え? マジでそんな良かった? 私の感性がおかしい? ほんとに?
元々人気だった歌手だったとか、組織票が入ったとしか思えないけど
それは、さすがに私がひねくれすぎ?
聞き返しても、とてもじゃないけどESCで活躍できるとは思えないが……
だからと言って、1位のアンナがESCで強いとは言わないけども

そんで、3位があの地べたに這いつくばってた Diana Brescan!?(言い方
まあ、彼女に関しては、視聴者票6位で
むしろ審査員からの評価が高いって感じだったけども
3位、かあ~……

私がすごい気に入ってたロックの女の子 Siaj の評価が低いのは、まあしょうがない
でも、審査員票9位で視聴者票8位の、総合9位……?
私は5~6位ぐらいにいると思ったんだけどなあ……

逆に、私が高評価した中でそれなりの結果になったのが
総合4位の Vera Țurcanu
でも、私は彼女が2位になるもんだとばかり思っていた
アンナが優勝してるのは知ってたからだけども
そうでなければ、あるいはヴェラが優勝じゃね? って思ったかも

全体の感想
しゃ、釈然としないけど、まあ
審査がルーマニアと違ってフェアっちゃフェアだったからいいけどさ
優勝がアンナなのは良い、結果そのものは不服でもないよ
このメンバーの中で言えば、まあ、優勝するだろうなってところだし、文句がない
それに、モルドバの国内予選、前半はすごく面白かったからね
モルドバってこんなにすごい歌手が多いの!? モダンな歌手こんなにいるの!?
って連続で驚かされて、すごく楽しめた

そもそも、ESCにおけるモルドバ代表が
ちょっと変わった歌手が多いか、オーソドックスすぎるバラード歌手か
そのどっちかしかいないっていうようなイメージがおかしいだけで
モルドバにも才能あふれる歌手ってたくさんいるはずなんだよね
Irina Rimes もモルドバ人らしいし
だけど、イリーナみたいなレベルの人がいるのに
ルーマニアのThe Voiceにも、モルドバ人結構出てくるし
(もしかしたら、才能あるモルドバ人は外国に行くのかもしれないが
でも、ESCだと微妙な歌手が多くなるんだよなあ
ある意味、イギリスと似てるところがあるけども

半面、後半は一気に勢いが失速したように思うな
Tinna Gi とか、完全に素人オーディション番組の出場者だったし

それと、結果に関しては、モルドバは無難な人を選ぶ傾向にあるのかもしれないね
審査員的にも、視聴者的にも、同じことが言えると思うこととして
全体の評価のされ方的に、尖った人より安定した人の方が評価されるっぽい?
尖ってるって言うほど尖ってる人もいなかったけども


Eurovision 2019 モルドバ代表 Anna Odobescu の『Stay』をレビューする!
(※国内予選大会を見る前に書いた記事
http://sheilabirlings.blog.fc2.com/blog-entry-6416.html

歌詞解釈と解説
http://sheilabirlings.blog33.fc2.com/blog-entry-6415.html

Eurovision 2019 もくじ記事
http://sheilabirlings.blog33.fc2.com/blog-entry-6210.html

サムネ
https://www.youtube.com/watch?v=eQlFMgUmrtM

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