ESC2019 スロベニア国内予選大会 EMA 2019 決勝 レビュー記事

スロベニアの Eurovision 2019 国内予選大会を見ていきますよ!
1993年にESC初参戦して以来、スロベニアはほとんど毎年の代表者選抜を
国内予選大会 Evrovizijska Melodija (EMA)を開催して決めていると言う
国営放送局 RTV Slovenijaが放送したこの番組は、今年で23回目を向かえるようだけど
スロベニアは驚くほどのハイセンスなアーティストを代表者に選出するときと
驚くほど普通の歌手や曲を選ぶときとまちまちと言う印象があったりもする
とは言え、今年は久しぶりにハイセンスな歌手が代表に選抜されていたのもあるから
国内予選に出場したアーティストたちや楽曲のレベルが気になるんだよね

さて、今年は合計で103 ものエントリーが集まったようだけども
これから見るのは、そこからふるいにかけられまくって残った
決勝戦でテルアビブ行きを争う、僅か10組のアーティストたち
その10組の中から、まずは番組審査員が2組を選んで
選ばれた2組のアーティストから、視聴者票100%で結果が決まったらしい
(それって視聴者投票の意味あるんだろうか)

ということで、さっそく見ていきましょう!
Kim (曲:Rhythm Back to You

しょっぱなからカッコ良すぎるでしょ!?
いやもうこれイントロからカッコ良くってテンションが上がるwww
カッコいい……、渋くてスタイリッシュでカッコいい……
イントロ以降も、もちろんカッコ良く手言い曲だとは思うんだけども
私もう、イントロのピアノの音色と、サンプリングされて加工された男性声の
その二つだけで、もう既にめっちゃ高く評価してしまうwww
秀逸だよこの曲のイントロwwww

そんで、イントロ以降の音楽の雰囲気が最高に楽しい!
EDM系ポップカントリーな音楽ってところが
今どきの流行りの音楽らしくありつつ、今どきのESCの曲らしくもあるし
何より、スウェーデン人が作曲したんじゃないかと思える雰囲気が素晴らしい
そう、カントリーらしい音楽でありつつも、北欧のテイストもあるんだよね
メロディライン的にも、北欧とカントリーのどっちなんか分からない程度だし
まあ、スウェーデンっぽいというよりかは、Avicii っぽいが正しいけど
音楽的に、まんま Avicii の『Addicted To You』って感じだし

これ音楽の出来がかなり良いよ
すごくキャッチーで、聞きやすい音楽でありつつも
強烈すぎない音楽と歌唱のおかげで、耳と脳に優しい音楽になっている
ドラムの音色や、うぅ~ぅうぅう~って感じのボーカルパフォが
しつこくない程度に、やんわりと耳に残るし、覚えやすい
歌詞の内容は全然頭に入ってこないけども
とりあえずメロディだけは頭に残りやすいから
ふとした時に思い出してしまって、ずっとリピートされそうな気がする

一方で、歌ってるキムの歌唱は弱いんだよなあ
上手いのは上手いし、中々にパワフルな歌い方をしていて
The X Factor や The Voice なんかに出場していれば
歌唱力の高さとパワーで押し切ることはで切るだろうと思う
Christina Aguilera の『Ain't No Other Man』とか、絶対に合うような声してるし
だけど、彼女の歌唱には尖った部分がなさすぎる
パワフルに歌えそうなのに、やんわりとした柔らかさがあって
オーディション参加者っぽ過ぎるというか
圧倒的にカリスマ性が足りていないと思った

全体、歌唱が音楽を邪魔しないような状態で
それ自体は、音楽の雰囲気で客を乗せる曲である都合上、あってるとは思うものの
彼女の歌唱はほとんど印象に残らないからなあ
そこはネックかも?
なんにしても、幸先の良いスタートじゃあないかな

Renata Mohorič (曲:Three Bridges

大丈夫かこの人……
緊張で声が出ていないんだろうとは思うけども……
それにしたって、声が出なさすぎでは……?
もしかしたら、調子が悪かったのかもしれない??

なんだか、最初から最後まで変に声を抑えながら歌ってるように感じる
いや、声を抑えているのか、普通に出ていないだけなのか
イヤモニターの不調で、自分の声が聞こえていないんだろうか……?
それにしては、音程だけはとりあえず外さないんだよなあ

The Voice とかで、本来は激しいロックを最も得意としてる歌手が
ガラじゃないしっとりとしたバラードを歌わされて
結果、普段は勢いに任せただけの歌唱をしてたツケが回って
実力が浮き彫りになって玉砕した、って感じの歌い方になってる気がした

歌声的に、明らかにボニー・タイラーの『Holding Out For A Hero』とか
アメリカの女性ロックシンガー系の曲とかすごく似合いそうじゃん
バラードながら、今回の曲だってものすごくアメリカンなん感じがするし
スタイル的に、アメリカ風がすごく得意なんだと思うよ

しかし、感情をこめて歌っているところが、私は一番酷く感じたかなあ
なんであんなに嘘っぱちに聞こえるような歌い方になってるんだろう
普通なら、歌う上で気持ちのこもった歌い方はした方が良いと思うし
感情表現ができているかどうかは、とても重要なポイントのはずなんだけど
この人の歌い方、無理やり感情をこめようとしているように感じるというか
それこそ、The Voice 出場者って感じの素人ロッカーなのに
ロックソングじゃない曲で無理やりロックテイストな歌い方を入れようとして
結果、歌を台無しにしてしまっている感じがしたんだよなあ

歌い方的に、面白くなくなるかもしれないけど
もうちょっと、素直な歌い方をすべきだったように思う
あるいは、こういうロックバラードじゃなくって
この人の実力を発揮させられるような、勢いのあるロックか

René (曲:Ne poveš

ふ、普通……、ただひたすらに普通……
さっきの人は、明確にダメって言うのがはっきりとしていたけども
この人の歌唱は、最初から最後まで普通という感想以外に出てこなかった

曲は素晴らしいと思う
ちょっと未来的なファンクミュージックで
色んな音がちりばめられたBGMは粒だったきらめきを持ってる感じがするし
チープなシンセサイザー音がまた聞き心地が良くて
夜に聞くと、すごく気持ちよくなれそうな音楽だと思った

だけど、最初から最後まで、これと言って盛り上がるポイントがなく
特に、彼の歌唱の中に「ここだ!」ってポイントが一切ない
歌を聞かせるわけではなく、曲を聞かせるって意味では成功してる気がしなくもないけど
無感情というより、ぼーっとしているだけな歌い方が、むしろ邪魔でしかない
あえて無機質無感情に歌うことで、未来っぽさを演出させる歌い方はあるにしても
彼の場合は、狙ってるんじゃなくて、単にうまく歌えていないってだけだからなあ

というか、あれだけ楽しそうな表情で踊れるんだったら
そのパッションを歌唱に当てたら良かったじゃん
楽しく歌うと、逆にありきたりな音楽っぽさが出てくるかもしれないけど
なんにしても、何より彼の歌唱にはカリスマ性がないのが良くなかった
下手ではないけども、人を惹きつけられるだけの魅力がないんだよなあ

Fed Horses (曲:Ti ne poznaš konjev

この曲好きいいいいいいいいい!!!!!
うおおおおおおおおお!!! これすごい!! センス良すぎでは!?
間違いなくここまでで最もセンスの良い曲だったと思うよ!!
何より空気感が他の曲とは圧倒的に違っているんだもの!!
こう、ガツンと来るような音楽ではないながらも
「なんとなく好き」と思わせるだけの魅力と魔力があって
気が付くと、この曲の世界観の中に浸ってしまっている感じがする

激しい音楽でもないし、楽しい曲でもなく
かといって、バラードほど悲しみに飲まれてるわけではなく
哀愁の漂わせ方と、希望の見せ方が絶妙な音楽になってるのが良いね
YouTube では評価悪いようだけども、私はすごく好きだよこの曲

音楽の雰囲気的には、カントリー調な編曲がなされているけども
静かに始まって、静かに盛り上がって、そして静かに消えていくような気配と
会場全体をこの音楽で満たしてしまうような音楽の広まり方と進行の仕方
そういうところに、ポルトガルと似た世界観が根底にあるように感じられた
そして、だからこそ、私はこの曲に惹かれてしまうんだわ

イントロの時点では、バイオリンの音色と、アコースティックギターの雰囲気から
なんとなく、この曲はカントリーミュージックライクな進行をするだろうと思えていた
途中から入る、ドラムのカチカチ音がまた、そういう感触を強めさせていたし
特に、アコギの音色がバンジョーの音色に聞こえる瞬間とかがあるもんだから
ソフトカントリーな雰囲気が漂っているようにしか思えなくなるんだよね
背景の色合いが夕焼けいろなところも、いい味を出しているし

そんで、この曲は、構造がなんだか面白い
全体で見れば、曲の構成が驚くほどシンプルで
ほとんど、Aメロとサビの二つしかないような楽曲になっている
そこに溶け込んでくる歌唱がまた、すごく良いんだ
タイトルにもなっている歌詞「Ti ne poznaš konjev」をひたすら繰り返し
そこに、ボーカルの声が入っていくんだけど、これがまた、妙に淡々としていて
ただひたすらに同じパートを繰り返すばかりの曲にさえ思えるんだけど
でも、ただ壊れたレコードみたいに同じパートを繰り返しているわけじゃなあない

単調で淡々とした音楽の進行の仕方をしているようでいて
同時に、徐々に徐々に音楽を盛り上げていくような曲にもなっているよね
どの曲よりも世界の広がりを感じさせるような歌唱になっているし
どの曲よりも、温かみを感じさせるような楽曲になっているという

すごく良かった
YouTubeで評価割合がかなり悪いのは、分からなくはない
分かりやすく派手で楽しい曲って言うわけじゃないし
サビが分かりやすくサビっぽい曲ってわけじゃないから
そろそろサビになるかな? って思ったタイミングで、サビが終わるから
人によってはすごくフラストレーションがたまるとも思う
それに、締めも「これからもっと良くなる? サビがくる?」
と思った矢先の曲自体が終わってしまうわけだし
それでも、この曲が作り出す世界観の広がり方は素晴らしかったな

Ula Ložar (曲:Fridays

センスの塊みたいな曲きちゃああああああああああ!!!!
こういうの!!!! こういうのがESCにほしいいいいいい!!!

ヤバい! この曲カッコいい!! 鳥肌が立つレベルでカッコいいいいい!!
あばばばばばこれマジで ESC で聞けてたらなああああああああ!!
スロベニア国内予選だけじゃない、各国のESC国内予選の中で言っても
TOP10に入るレベルでセンスが高く、カリスマ性に溢れているよ!!!

特に、音楽の雰囲気がマジで最高すぎる!!
まるで、2015年のスロベニア代表 Maraaya が書いたみたいな曲になってるし
心なしかカメラワークまでMaraaya 節が聞いているかのように見えるしwww
って、動画の説明欄見たらマジで
Maraayaの名前が入ってるじゃん!!!!

これ Maraaya が楽曲提供していたのかよ!!!!
どーりで音楽の雰囲気が似てると思ったし、センスがズバ抜けてるわけだよ!
完全に Maraaya の新作じゃんwwwwww

いや、マジでこの曲良かった
イントロの、こもった音質の中で流される、バラード調アレンジのサビに
昔のラジオっぽい音質というか、拡声器越しの歌声というか
あえて、音質の悪い雰囲気を醸し出す、Lo-fi な状態のウーラの歌声が
なんとなく、WW1~WW2の世界観を感じさせるようになっているよね
アラン・ワッツのスピーチとか、ウィンストン・チャーチルのスピーチとか思い出す
同時に、旋律の雰囲気の中に、Maraaya の影響がちらつくという
そのイントロだけで、もう既に「あっ、これ違うわ」と思わせる力がある

そして、こもった音質から、3、2、1 Hit it!
イントロの後の音楽の雰囲気が最強すぎる!!!
はああああああもう好き! こういう曲めっちゃ好き!
音質がクリアになって、体感、視界すらもクリアになると
そこからの音楽がセンスに満ち溢れていて、もう聞くのが楽しくて楽しくて仕方がない!
いわゆる、エレクトロ・スウィングの一種と言ったらいいんだろうか
WW1~WW2頃のジャズミュージック、スウィングミュージックに
エレクトロ系のダンスミュージックを混ぜ合わせた音楽にしてしまってるよね
オーストリアの DJ である Parov Stelar がこういう音楽の発祥と言われてるけど
私はこういう、エレクトロ、エレクトロニカ、ジャズの3つの要素を組み合わせて
レトロの良さとEDMの未来っぽさを兼ね揃え融合させたような曲が堪らなく好きなんだ

曲に対する、クソダサダンスがまたすごく好き
1:30 からのダンスを、下手にスタイリッシュなものにしなかったおかげで
逆に、WW1~WW2っぽさが強まっているようにも感じられたし
それから、カメラワークがめちゃくちゃ上手いのもすごく良かった
切り替えやアングルがとにかく上手いわ
途中、カメラの切り替えに合わせて振り返りまくるのだけじゃなく
背景スクリーンに表示させる歌詞の出し方も含め
歌手本人じゃなく、その周りをさりげなくスタイリッシュに演出してるのが良いね

んで、歌っているウーラの歌唱がまた良いんだ、これが
楽しい曲を楽しく歌えているのがすごく良い!
緊張を一切感じさせず、楽しそうな表情で歌ってるし
弾けるような歌声で、軽快に明るく歌ってるのが最&高

てか、ウーラの歌唱力高すぎでは!?
流石に、直前で歌った Fed Horses のボーカルのが実力は上だけど
最初に歌った3人よりも圧倒的に上手いんだけど
って思って調べたら、実は204年の Junior Eurovision に出場してたんだね
上手いわけだわ

Lumberjack (曲:Lepote dna

90年代のロック臭がすごい!!
ここだけ違う時代の動画を見ているかのような気分になるなwww
一昔前までは、こういうタイプのロックもESCにはそれなりに出てたんだよなあ
私がESCを見始めた2007年頃は少なくとも数曲は、こういうロックがあったよ
2007年当時の時点で、もう既にちょっと古臭いって思うぐらいのロックだけどね
最近めっきり減ったけど、ちょうど良くダサくて好きだった

そういうわけで、音楽的には決して嫌いじゃないんだ
日本のロードオブメジャーみたいに、アメリカのパンクロックの影響を受けつつも
その国独自のテイストが入ってるって感じに聞こえるあたりは好きだけども
なんとなく、リヒテンシュタイン公国のバンド Rääs を思い出したし
しかし、90年代風ロックとして見るにしても、何かが足りていない気がしてならない
まあ、ボーカルの歌唱力がいまいちって言うのが一番大きいが
歌唱があまりにも棒読み過ぎるのが気になるんだよなあ
パンクロックと言えば聞こえはいいけども
素人臭さがあまりにも強すぎて、私は微妙だと思った

Okustični (曲:Metulji plešejo

The Voice のバトルラウンドで出場者同士がコラボしてる感
これまた、毒にも薬にもならない感じの曲だなあ
嫌いじゃないけども、絶賛しまくるほど好きにもならなかったし
その上、なんだかさらっと終わってしまったし

さっきの90年代ロックよりも、もっと前の時代の音楽って感じがするよね
Sam Cooke の『A Change Is Gonna Come』
Joe Cocker がカバー版、The Bealtes の『With a Little Help From My Friends』
程よく混ぜ合わせて出来上がったのがこの曲って思えてくるし
The X Factor や The Voice で、似たような曲が歌われてる気がするから
聞いていく上では違和感がなかったというか、すんなり聞くことができた

歌唱に関しては、男性と女性とで、実力に開きがある?
一応、この二人で一組のユニットらしいんだけど
バンドとゲストコラボしに来たプロの歌手って感じにさえ見えてくる
大御所歌手の威厳みたいなものを感じさせるたたずまいをしているし

あるいは、The Voice のバトルラウンドで
格上歌手と組まされた、微妙な歌唱力の男性歌手みたいな構図に見えなくもない

あと、締め方もちょっと気になったよなあ
すんっ……、って急に終わるもんだから
急に足元が消えてしまった感があった

INMATE (曲:Atma

メタルらしいメタルなのに聞きやすいメタル
ボーカルの歌い方や声の感じが良いからなのか
メタルなのに、あんまりアクの強い感じがしなかった
かといって、彼の歌声が弱いとか、軽いとかっていうわけでもないし

歌っていく中で、ちょいちょい声が上ずってしまっているというか
変な裏返り方をしているポイントが多いのが、どうにも気になった
勢いがあるから誤魔化せていると思うが、気になる人は気になるだろう
感覚的には、二つ前の90年代ロック風バンドの Lumberjack と良い勝負ぐらいかも
んで、緊張して声が上ずっているのもそうだしけど
だいぶ歌唱が走ってしまっているようにも感じる
実際に、曲よりも先に歌詞を歌ってしまってるわけではないけども
気持ちだけが先へ先へ行きすぎているように感じるよね
こういうバンドのボーカルは、あまりそういう
汗って歌ってるように感じない歌い方をして欲しいよなあ

Zala Kralj & Gašper Šantl (曲:Sebi

ここだけ全く別の世界が広がってて心底驚く
ここまで10曲中9曲見てきてて、それぞれ全く違うジャンルで歌っていて
中には、ここでしか聞けないような、とってもユニークな曲だってあったんだけど
そうであっても、なお、ここだけ全く違う番組になってるのが、ほんとすごい
他のみんなが、国内予選大会で勝つために最高の一曲を持ってきているのに
この二人だけ、勝つとか負けるとか、そういう場所に立っていなんだもの
ESCとか関係なく、もはや自分たちのアートを表現しに来てるレベル
マジでユニークとかいう次元を超えて、違う世界が広がっているよ

もう、とにかく最初から最後まで魅入るよね
音楽的には、決して盛り上がりのある曲というわけではなく
それどころか、歌ってるザラがずっと感情を感じさせない声で
淡々と静かに無機質に歌い続けているだけだというのに
それなのに、不思議と目を離すことができないんだ

歌唱の技術力で勝負しているわけではなく
曲の中にある世界観でステージを満たすような状態って言うのは
ある意味、Fed Horses と似たような表現の仕方をしていると言えなくもないけど
でも、それでいてこの二人のパフォーマンスは、もっと違う場所に存在している
Fed Horses は、確かに地に足をつけた上で世界を構築してたのに対して
Zala Kralj & Gašper Šantl は、もはやこの二人が宇宙って感じがする
地に足をつけるとかじゃなく、世界を構築していく歌い方とかでもなく
この二人はこの宇宙そのものであり、世界なんだ

それに、Fed Horses は、あくまで一人の出場者(バンドのボーカル)が歌ってて
衣装は衣装、振り付けは振り付け、ステージはステージ
それぞれ、この場の為に用意したものっていう感じがするけども
Zala Kralj & Gašper Šantl は、歌唱だけじゃなく
衣装やステージング、そして音楽の雰囲気の
あらゆる要素がこの作品を作り上げる要素となっているんだね

イントロの、夜空の中に落ちていくような雰囲気
あるいは、銀河の中に溶け込んでいくような見せ方から始まって
夜空の中で歌うザラと、彼女を見つめるガスパーと
もう世界にはこの二人しかいないような状態になっているわけだし

そもそも、他の出場者たちは、観客に自分たちの音楽を披露していたのに対して
この二人は、完全に自分たちの世界に入り込んで歌っていて
最初から最後まで、完全に視聴者を置き去りにしているんだもの
そりゃ、違う世界で歌っているようにしか見えないわ

Raiven (曲:Kaos

ううむ……、変な曲好きな私でも、これは……
曲自体は悪くないと思うし、むしろカッコいいと思うんだけど
ボーカルがなあ……、なんでこんな浮いてるんだろう……
収録音源版を聞く限りでは、そんな悪くはないみたいなんだけど
正直、私はこの曲というか、この人の歌唱を全く評価できないわ
良いところを一つも上げられないレベルで、酷かったと言わざるを得ない

ここまでで、最もとびぬけたユニークさを持ち合わせているし
もし、これで彼女が歌唱完璧な状態で歌えていたとしたら
そしたら、私はこの曲を一番に評価したかもしれない
そもそも、カオスな音楽は私の好みの音楽でもあるわけだし

だけどなあ……
声が弱すぎて評価ができないよ、これは
素人臭さもものすごく強いし
見た目にはカリスマ性がありそうなのに
歌唱が全てを台無しにしている
悪い意味でのカオスなんだよなあ


全体の感想
さて、これでEMA参加10組のパフォーマンスを全部見終わったわけだ
審査方法については、冒頭でも書いたように
まずは、番組のパネル審査員が10曲中2曲を選出する
一応、順位付けはされている様だから、それも合わせて確認したいが

んで、その後、審査員が選んだ2曲に対して
視聴者票オンリーで優勝者を決める、っていう流れになっていたらしい

それでは、まずは審査員票による結果を見てみましょう
参考 https://en.wikipedia.org/wiki/Slovenia_in_the_Eurovision_Song_Contest_2019#Final

審査員票の結果
1位 Zala Kralj & Gašper Šantl
2位 Raiven

3位 Ula Ložar
4位 Fed Horses
5位 Okustični
6位 Lumberjack
7位 INMATE
8位 Kim
9位 Renata Mohorič
10位 René

ということで、審査員票によって、最後に歌った二組
Zala Kralj & Gašper Šantl と、Raiven の通過が、まずは確定した

Raiven を通すの~~~~~~!?
マジで!? そんな、言うほど Raiven 良かったか!?
Zala Kralj & Gašper Šantl が1位通過したのは、まあ、分かる
この中で言ったら、あの二人はアート性があまりにも高すぎて
完全にオンリーワンな状態になっていたからね
んで、3位以下はおおむね理解できる
特に、3位のウーラと4位の Fed Horses は、納得の上位なわけだし
むしろ、2位のRaiven が4位以下で、ウーラが2位な気がしたけどなあ

そして、視聴者の選択がこちら
1位 Zala Kralj & Gašper Šantl 72.89%
2位 Raiven 27.11%

ということで、国内予選大会で優勝し
晴れてESC2019 スロベニア代表となったのは、Zala Kralj & Gašper Šantl だった
これはでも、納得の優勝だったと思うし
むしろ、彼女たち以外に優勝はありえなかったと思うからね
個人的には、Ula Ložar が代表でも全然問題なかったと思うし
Ula Ložar もESC決勝進出を果たせていそうではあるけども

それに、まあ、私が Raiven の歌唱が苦手だったって言うだけで
Raiven も、なんだかんだでESCで活躍できたかもしれないからね
ユニークさだけで言えば頂点を極めているわけだし

しかし、それにしてもこの審査方法……
せめて審査員TOP3、できればTOP5ぐらいで選出して
その中から視聴者に選んでもらうって言うので良かった気がする
その場合でも、やっぱりザラとガスパーが優勝したとは思うけども
だって、審査員TOP2のどっちかを視聴者に選ばせるって
もう審査員の匙加減一つで酷いことになりそうじゃない
例えば、Raiven を審査員が通したいがために
対抗馬を順位が低い人にするとかしてさ

とは言え、審査員の選択した順位に関しては
私もおおむね同意する内容だったのもあって
そんな、違和感はなかったからいいけどね

全体の感想
ということで、スロベニアの国内予選大会はこんな感じだったようだね
出場楽曲の多くがスロベニア語オンリーの歌詞だったし
そもそも、音楽センスがいずれもユニークな10曲で
最初から最後まで楽しんで見ることができたよね
まあ、一部は退屈って思ってしまうような曲だったけども
それ以上に、ユニークな曲が面白かったんだよね

冒頭でも書いたように、スロべニアはセンスの良い出場者を出すことがあるけども
それも納得の出場者たちだったなって思えるという
特に、エレクトロ系に対してやたら強いよね、今回のを見るだけでも
これなら、2015年の Maraaya や、2018年のLea Sirk が出てくるのも分かるわ

一方で、面白くない曲が半数いたってことも、また事実なんだよね
そのことも考えると、今度は2016年のManuElla や 2017年の Omar Naber
スロベニアの代表になったのも分かるというか
今年の中で言う、微妙な残り半数から選出されたって分けるからねえ

なんにしても、スロベニアの国内予選、すごく面白かった
優勝できなかった出場者たちの中にも
特別ユニークな歌唱や音楽もあったりで
これを見ないのはもったいないなと思えるほどだった
それに、ESCの国内予選だからとか関係なく
普通に音楽番組として楽しめる内容だったからね

ということで今回はここまでにしておこう


Eurovision 2019 スロベニア代表 Zala Kralj & Gašper Šantl の『Sebi』をレビューする!
(※国内予選大会を見る前に書いた記事
http://sheilabirlings.blog.fc2.com/blog-entry-6393.html

歌詞解釈と解説
http://sheilabirlings.blog33.fc2.com/blog-entry-6398.html

Eurovision 2019 もくじ記事
http://sheilabirlings.blog33.fc2.com/blog-entry-6210.html

サムネ
https://www.youtube.com/watch?v=AxtW2md8CRA

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