ESC2019 ラトビア国内予選大会 Supernova 2019 準決勝2日目 レビュー記事

ラトビア最強の歌唱大会 Supernovaの続きを見ていきます!!
ポップスの歌唱大会から、単一ジャンルの音楽大会まで
世界中に色んな歌や音楽の大会は存在しているとは思うけれども
その中でも、ひょっとしたらものすごく珍しい大会なのかもしれない Supernova
それは、単にEurovisionの国内予選大会として存在しているってだけじゃなく
ダークでサイバーであったり、未来っぽさの中にも宇宙的な雰囲気があったりなど
独特の、Supernova ならではの雰囲気や音楽的世界観が、出場する楽曲にあるから

そんなラトビアのESC国内予選大会、今回が後半戦の準決勝2日目
初回分の時点で、もう相当に Supernova らしい曲が集まっていたし
メロフェスや Vidbir に匹敵するセンスの良さとレベルの高さがあった
さすがにそれは過言だろう、とも自分でも思うけどwwww
でも、少なくともバルト三国の中だと、頭一つ飛びぬけるどころか
別の惑星で音楽大会を開いてるぐらいの雰囲気があるからね
もう面白くてたまらんのです

と言うことで、今回は後半戦、見ていきましょう!
Dziļi Violets feat. Kozmens
(曲:Tautasdziesma

どうしようwwwwwツッコミどころしかないのにwwwwwww
めちゃくちゃまじめに歌ってらっしゃるからツッコミづらいwwwww
初っ端からいきなりいったい私は何を見てるんだ?wwwwwwwww
なぜ直立不動で歌ってるのか、なぜ歌詞の一部がフランス語なのか
そんで、チャーミングなヒゲの人はなぜスコティッシュな衣装を着てるのか
いや、ラトビアの伝統的な衣装の可能性もあるから何とも言えないけど
しかも、いろんなジャンルの音楽をごちゃまぜにしてるみたいな状態で
なんだろう、どういう音楽なのかって説明ができないwwww
できないけど、ものすごくユニークで、ユーモラスで、楽しい!
地味にサビの音楽と、ヒゲの人の語りもカッコいいし
こういうユーモアのあるような曲、私はEurovisionに欲しいわ
ラトビア人は怒るだろうけど、私はこの人たちがラトビア代表でも文句ないねwww

このバンドと言うか、この曲のコンセプトがものすごく面白い
なんでも、2017年と2018年のESCでラトビアが決勝に上がれなかったことから
ラトビアの国民に、どういう曲を歌えばよいのかを聞いたのだそうな
参考文献リンク(全文ラトビア語)
そして、ラトビアのみんなに聞いて回ったキーワードをヒントに作ったのがこの曲らしい
だから、歌詞の中にラトビア語が入っているのはもちろん、英語の部分もあるし
なぜかフランス語歌詞があるのも、どうやらそれが理由らしい
面白い曲の作り方をしているよね
もしかしたら、そういうコンセプトで作られた曲だから
音楽的に複数のジャンルを組み合わせたみたいな状態になってるのかも

個人的に、でもそのコンセプトのもとに作られた曲って言うのなら
なおのこと、Eurovision のステージに上げたいって思うな
例えば、仮にこの曲がラトビア代表としてESCのステージに立ったとして
それで、歌詞がラトビア語だからって評価されたりして、良い成績を残したとする
そしたら、いよいよ音楽とは何なのか、って次元に到達すると思うわwww
だって、言ってしまえばこれって、2016年にESCでやっていた
完璧な Eurovision パフォーマンスの作り方みたいなもんだよね
まあ、あれはネタとしてやってるから、ここで話の引き合いに出すもんじゃないけど
奇しくも、この曲もやたらと「Love」を連呼してるわけだしwwww

いや、でもほんと私この曲面白いと思ったよ
絶対に競合することもないわけだし
ジョークアクトと思われあるだろうけど、それもまた面白いじゃない


Kristīne Pastare
(曲:Smaragdi un pelni

ガチクソかっちょえええwwwwwなんだこの曲wwwwww
うおおお……wwwwwww か、カッチョええ……wwwwwww
ヤバい私、この曲 Supernova とかもはや関係なく好きだわwwww
なんだろう、私の感性を刺激しまくるし、影響受けまくるわwwww
歌いだしからしばらくは、歌唱の方向性が見せてこなくて様子見したし
全体的に、この人って歌がうまいのかどうなのか、いまいち分かりにくくあるんだけど
音楽が、ドラムとシンセサイザーの重低音が、映像効果が、ひたすらにカッコいい
何より、こんな音楽、今まで聞いたことがないからすごく惹かれるわwwww

ラトビアと言うよりかは、どちらかと言うとリトアニアの国内予選っぽさがあるかな?
(リトアニア国内予選は尖りまくってアクしかないようなインディーバンド系が多い)
とはいえ、ダークで、未来的で、どことなくコズミックで
この音楽の方向性は Supernova らしくてものすごく魅力的
ESCで活躍できるか怪しいながらも、こういう曲を出して、欧州を驚かせてやりたいwww

この曲、イントロの時点からして、なんだかすごく不思議な気配があるよね
時間を刻む針の音のように、ものすごく規則的なビートを刻む弦楽器とピアノの音色
Interstellar のドッキングシーンの曲『No Time For Caution』とかを思い出す
温かみのある、生身の楽器の音であるはずなのに、機械的な感触があるからか
アコースティックな楽器で、一定のリズムを刻むだけの演奏をされるのって
機械音でそうされるよりも、妙な薄気味悪さと言うか、冷たさを感じるんだ
まず第一に、そこが聞いててすごく惹かれる
もちろん、そこだけで終わってたら評価はできないにしてもよ

そこからサビに入ると、状況は一変する
シンセサイザーによって奏でられる機械的な音楽に
シンセドラムのパワフルで迫力のある重低音が場を支配するんだ
加えて、映像エフェクトによって、視覚的な部分にも未来的な雰囲気が足されてくる
面白いのが、さっきまでちょっと薄気味悪い雰囲気があったのに
世界観がサイバーな雰囲気になると、途端に違和感が無くなってしまうんだよね
そして、この世界観、この音楽の感触って言うのが、すごく Supernova 的で好きなんだ

しかも、そういう音楽の部分だけじゃなくて、バックコーラスの歌声
あれ、わざと半音下げた状態で合わせてきているよね
いや、どっちかって言うと、歌ってる Kristīne の歌唱が半音低いのか?
ともかく、その不協和音感が曲の不気味さとカッコよさに拍車をかけてる気がする

そんで、この曲の秀逸なところって、他にもあって
エフェクトが出ると同時に、ドンってドラムの音が入るよね
パワフルな音を強調させるために、その直前で一瞬、無音にしているわけだ
あれが上手いなあって、私は思った
あれが小気味良いなあって、私はそう思ったんだ
この曲って、どちらかと言うとゆったりとしていて、急がない音楽になってるのに
あの演出のおかげで、逆にスピード感があるように思えてくるんだもの
それに、一瞬無音になって、聞き手がとっていたリズムが一瞬崩れるでしょ
だから、脳が勝手にすごく集中して聴こうとしちゃって、印象残りやすいし
ああいう曲作りって、他の出場者たちはやってないよね
キャンパスに色を埋め尽くさないと気が済まない、みたいな感じで
あんまり空白の時間って、作らないと思うんだ
でも、この曲はその意外な部分で、ここだってところで躓かせるように空白がある
これはカッコいいよ

ちなみに、MV版オーディオ版を聞いてみると、意外な事実が発覚する
そのどっちもの音源が、このSupernova のステージよりキーが高い
いや、このステージでのキーの方が低いのか
ともかく、ステージ上でキーを下げたのが、明らかに功を奏してる
先に低い方を聞いたからそう感じるんだろうけど
キーが高いと、曲があまりにも軽すぎてしまう
これは、キーが低いからこそ、重低音が響く時の迫力があるんだろうし
低いことで、なんとなく荘厳な雰囲気があるように感じられるよね

あと、私すっかり忘れていたけど、この曲ってラトビア語だよね
もう何語で歌ってるかとか、忘れさせるような曲だよ
こういうのも、言語の壁を越えた音楽だって言える気がするな

いやあ、いいわあ、私この曲好きだわあ
今年の Supernova、準決勝1日目の中にもカッコいい曲はあったけど
この曲はもう、私の中で今後の Supernova の基準になるわ
それぐらい、 Supernova してるしカッコ良かった

Laika Upe
(曲:Listen to the Way that I Breathe

聞き始めからしばらくは、あんまり興味を持てなかったと言うか
雰囲気や音楽の感触が、どうにもいまいち掴めなかったんだよね
特に、ボーカルが上手いのか、上手くないのか、絶妙に判断しづらかった
聞き進めていけば、まあまあ、そこそこ良いと思ったし
サビで疾走感が出てきてからは、一風変わった雰囲気がありつつも
ポップスの明るさとは違う、不思議な空気感に、ちょっとつまづいてしまった
感覚的には、実験的なインディーポップっぽさがありつつも
古い音楽をそのまま今に持ってきてる感じもすると言う

この曲って、いわゆるサイケロックに分類される音楽になるのかな
バックにサイケデリックな映像があっても、違和感が全くない気もするよね
そんで、この音楽の雰囲気がサイケロックってなってくると……
ダークで未来的、あるいは宇宙的な世界観を持ってる Supernova に合うかな?
いやあ、私はこれ、Supernova じゃあないなって思ったなあ
Supernova の世界観って、スタイリッシュな未来感が強いわけだから
サイケロックとは方向性が全く違うんだよね
むしろ、相反するぐらいあるんじゃないかな
別に、サイケロックがダサい音楽だって意味じゃなくて

それに、サイケならリトアニアの国内予選って感じがする
リトアニアなら、新旧サイケロック大会みたいな感じになってるからね
サイケと言うよりかは、エレクトロニカの方が成分としては強いけども

ここまで聞いてきた曲、初日分も含めて、単調な作りの曲が多かった
繰り返し繰り返し、同じフレーズだけを印象付けるような曲が多いというか
でも、それらの曲って、退屈することがなかったんだよね
一方で、この曲は音楽の構成が凝ってて、コロコロ景色が変わるような音楽になっている
ジャンルまで変わるような曲ってわけではないにしろ
だけど、それでもなお、ちょっと退屈してしまった
単調な曲よりも、単調に感じてしまった
歌唱が単調だったのかなあ、起伏そんなない気もするしなあ


Carousel
(曲:That Night

あのね……、一言だけ言えるわ……、これめっちゃ好き
Supernova らしさどころか、ラトビアらしさなんてものも、微塵も存在していないんだけど
これちょっとどころじゃなく、ものすごく出来が良い曲だわ
音楽の構成から、ボーカリストの歌唱に至るまで、一切非の打ち所がない
Supernova 2019 を見る前から、元々この曲を聞いて知っていたから
その先入観ゆえに、どうしてもカッコよく聞こえてしまう部分もあると思う
だけど、準決勝初日からの流れで、まさに放送された順番に聞いてきたら
これは好きになるし虜になるわ

音楽的には、先にも書いたように Supernova らしさは全く感じられない
と言うか、Supernova が暗黙の了解的に持っている音楽の雰囲気
未来的であったり宇宙的であったりするような世界観とは、完全に逆を言ってるよね
聞き始めてまず驚かされるのが、ブルージーな雰囲気を持ったフォークってところ
ものすごく広義で言って、カントリーっぽい、って書いた方が伝わりやすいかな
ともかく、ラトビアっぽくないどころか、アメリカンな雰囲気すら感じられるし
未来っぽさの真逆を行く、砂埃を感じるような音楽なんだよね
しかも、イントロのギターリフだけで、「あっ、これカントリーだ」と思わせるほどだという

Supernova らしい曲の持つ、冷たさや、スタイリッシュさとも真逆で
やわらかく、優しく、そして温かみのある雰囲気がステージを包んでいる
アコースティックで、生身な世界が広がっているわけだ
唯一、Supernova 的であると言えるのは、音楽がちょっと暗いって言う、そこだけ

でも、だからと言って、この曲を批判しようなんて気は一切起きないという
それどころか、むしろ Supernova 的な音楽、あるいは露骨にESCを狙った音楽で
決して上手いとは言えないような歌唱力で歌ってる人たちの方が粗が目立つ
アイドル歌手なり立てぐらいの出場者の、微妙な歌唱を聞かされている中でだよ
ゲストでプロの歌手が来たんじゃないかってぐらいの、この完成度の曲が来たら
そりゃもう、驚かされるし、ぐうの音も出なくなるってもんだよ
それぐらい、この曲は隙がないし、歌ってる Sabīne Žuga の歌唱力も完ぺきなんだね

そんで、そう、Sabīne がとにかく上手いんだ
ここまで聞いてきている人なら分かるだろうし
もっと言えば、スウェーデン含めて世界中のESC国内予選を見ていると
実は、完璧な歌唱ができている出場者って、一握りなんだよね
The X Factor みたいなオーディション番組上がりって思えるような歌唱力や
明らかにまだ歌の勉強をし始めたばかりぐらいの、基礎も出来上がってない出場者
さらには、人前で歌う事や、大きなステージで歌った経験のない人まで
本当に多くの人が、本調子を出せないで、ガチガチに緊張しながら歌ってたりするのに
彼女のこの歌唱を見てよ
まるで緊張していないどころか、これもはやMVを見てるとさえ思えるレベル
上手い下手とかの次元じゃなく、もう上手いことは当たり前で
喉からCD音源が出ているレベルで完璧な歌唱をしているという

私、この曲に関しては、事前に聞いたって書いたけど
これ単体で聞いたんだよね
単体で聞くと、「ふぅ~ん、良いじゃん」で終わってしまってたんだ
でも、この流れで聞くと、全然印象が変わってくる
これはマジで良いわ

ただ一点、「ここどうなの?」って言うところを上げるとするならば
すっ、と始まって、すっ、と終わりすぎる
余韻を残すような終わり方と感じる人と、気が付いたら何も始まらず終わったと感じる人
その二つに分かれそうな気がしてならない


Kristiāna
(曲:Remedy

う~むむむ、当たり障りのない曲にしか聞こえないかなあ……
音楽の雰囲気的にはとっても今風で、普通にどこででも通用する曲だと思う
なんとなく、こんな感じの曲を以前も聞いたことがあるって思っちゃうよね
Zedd ft. Foxes の『Clarity』をちょっと思い出すよ、私は
まあ、ともかく、聞いた感じでは、探せばどこにでもありそうに思えてしまうし
ESCにも、なんとなく過去にこういう曲があったような気もしてくるという

しかし、今風の音楽っぽいって言っても
編曲を取っ払ってしまえば、そこにあるのは結構ありきたりな構成
メロディに至るまで、セオリー通りの構成になってるんじゃないかな
だから、明確に「あの曲に似てる!」って言えなくても
「どこかで聞いたような音楽」って言う印象がすごく強いんだと思う
初期アセットで音楽を作ってみました、みたいな
そして、それゆえに、あんまり音楽的な特徴があるとも言えず
この曲じゃなきゃいけない理由すら存在していないとさえいえる

加えて、Kristiāna が退屈なんだよなあ
もうとにかく一本調子で、歌唱に面白みを感じられない
特に、サビの歌唱は、もっとパワフルに歌うべきなのでは?
アメリカ人みたいに、どんな曲でもゴスペルみたい歌うのもどうかと思うけど
とはいえ、この曲はあまりにも勢いが足りなさすぎる
もっとパワフルに、もっと自分の中にあるものを解き放つように歌ってほしかった
何というか、自分の中にある壁を越えられないまま歌ってる感じがする
感情的になって歌うことが恥ずかしいのか、静かに歌うことを美徳にしてるのか
心の中身を打ち明けもしないで、当たり障りのないように歌ってる気がしてならない
歌い手が自分を曝け出してもいないのに、どうしてこの曲に共感できようか

余談だけど、YouTubeコメント欄には歌唱のことよりも
ダサすぎる衣装に対する批判の方が多いという
うん、ステージ衣装に着替えてる途中で出てきたみたいな
部屋着のままステージに上がってるみたいな、そんな感じに見える

Double Faced Eels
(曲:Fire

いや~~~~~、どうだろうこれめっちゃ迷うwwwwww
第一印象最悪の状態から、一気に持って行かれた
いや、持って行かれたって言っても、私の中では賛否両論だわ
この曲に対する評価を、どうすればいいのかものすごく考えあぐねている
とはいえ、素直にカッコいいと思ってしまった瞬間もあるわけだから
それはもう、私の負けってことで、素直に良い曲だって言っておくよ

歌いだしからしばらくは、正直そんなに好きじゃなかった
だって、最初の方の「Fire Fire Fire」って言ってるところとか
Ella Eyre の『Together』にそっくりに思えるし
もし、もっと露骨にドラムンベースな雰囲気だったなら、私はさらに評価できなかった
それは別に、『Together』を彷彿とさせるからって言うわけじゃなく
そもそも、ドラムンベースな雰囲気が、Supernova 似合わなさすぎるから
明るすぎて、ちょっとこの大会には合わないんじゃないかなって思っちゃうの

でも、すぐに転調して、今度は2017年のノルウェー代表
JOWST の『Grab The Moment』っぽいジャンルの音楽になっていくよね
そっから、この曲はどんどん面白くなっていくんだよなあ

とにかくボーカリストの歌唱の熱量がどんどん激しさを増していく
タイトルの「Fire」の通りに、どんどん熱く燃えるように歌っていく
クライマックスに至っては、もはやめちゃくちゃと言ってもいい歌唱だし
だけど、その熱量は、他の出場者は出していないんだ
情熱的に歌ってる人や、勢いのある歌唱をしてる人もいる
でも、この人みたいな歌い方をしてる人は、他にいないんだ
ダークな雰囲気の曲が主な Supernova の中では、珍しく熱い曲なわけだし
正直、私はこういう熱い曲って結構好きなんだよね
ハンガリーとかでも、ジャンルは違うにしても、やっぱりパッショナブルな曲を評価してたし
別に、この曲がなんかハートに響いた、とかって言うわけじゃないんだけど
ただ、すごく私の感性にはまるから、興味惹かれちゃうんだよね
これが仮に、Supernova じゃなければ評価してたかな


Adriana Miglāne
(曲:Scared of Love

これはどっちかって言うと北欧の出場者って感じだな
音楽的にも、歌唱的にも、Supernova らしからぬキラキラした曲
確かに、Supernova は宇宙的な音楽が多い大会だけども
その宇宙的って言うのは、ダークな雰囲気と密接につながってるからで
こういう、煌めく星々が散りばめられた夜空を見上げてるみたいな
そういう宇宙的って言うのとは、ちょっと違うと思うんだよね
加えて、この曲もまた、バックにカントリーの雰囲気があるというか
言ってしまえば、スウェーデンの音楽プロデューサー Avicii の雰囲気があるというか
そういう、ギターの音色の使い方をしている曲だよね
だから、この曲はSupernova的と言うより、北欧っぽさを感じるという
あるいは、スウェーデンの国内予選に出ていてもおかしくないタイプって感じだね

この曲もまた、Supernovaじゃなければ評価してたかもって感じがするが
スウェーデンか、アイスランド代表でも良い気もする
でも私、この曲の雰囲気はすごく好きなんだよなあ
こういう、北欧っぽさを感じさせるポップスって、なんか魅力的だよね
ケルトロックとかもそうだけど、民謡っぽさとポップスのバランスが絶妙で
聞きやすい、乗りやすい、楽しみやすい曲って感じがするし
あと、後半の「up」連呼するところとか、最高にカッコいい
キラキラぽこぽこした音と一緒に、やたらと響くキックドラムの重低音
あのコンビネーションが、ものすごく印象に残るんだよね

でも、この曲ってすごくチグハグしている部分もあるんだよね
曲がって言うか、歌ってる Adriana Miglāne の歌唱が問題ありすぎるという
端的に言うと、歌唱力が追い付いていなさすぎるんだ

まず、すごく大事なことだけど、歌唱があまりにも味気なさすぎる
抑揚をあまりつけられていない、単調な歌唱ってのもあるけど
音楽が北欧ポップスっぽいのに、北欧の音使いができていないってところ
いや、別に北欧圏の代表者ってわけじゃないんだから、北欧っぽく歌う必要はないけど
日本で言うところの演歌歌手や民謡歌手のこぶしの回し方みたいに
北欧圏の歌手って、独特のビブラートのかけ方、メロディの崩し方を入れるのに
それがないから、すごく単調と言うか、カラオケっぽい歌唱に聞こえてくるという

それから、私はよく、「え」の発音が汚い出場者を低く評価することがあるけども
彼女の歌唱に関しては、「い」の発音が汚いように感じてしまう
それは、ラトビア語訛りとか、非英語ネイティブだからとか、そういうんじゃなくて
歌唱の上での発音、発声が美しくないように感じて、ちょっと苦手
「い」の発声に限らず、全体的に声を出すことがメインになりすぎてて
メッセージ性も感じられないし、単なるカラオケにしか聞こえないという

私ねえ、この曲は好きになりたいんだ
好きになりたいんだけど、魔法にかけられないんだよなあ
ただ、逆にESCラトビア代表になるかどうかって考えず
少なくともこの大会の中だけで楽しむのであれば、まあ、良い曲かなって言う


Markus Riva
(曲:You Make Me So Crazy

Supernova でメロフェス歌手が暴れてるようにしか見えないwwww
歌唱で「おや?」って思うところがちらほらあるけども
パフォーマンスの良さと、Markus Riva 自身の高いカリスマ性とスター性
強烈に印象に残るほどまでにポップスターとして歌ってる姿は、カッコいいわ
歌唱力と言うか、声の感じで賛否分かれそうだと思ったものの
とにかく、ステージプロダクションとビジュアルで楽しめまくるという

ぶっちゃけ、でも初見時はそんなに評価はしていなかった
この人の歌い方って、すごく不思議で
聞いた感じ、間違いなく上手い方だと言えるはずなのに
なぜだか同時に、どうしようもなく下手な部類に入る気もしてくるんだよね
なんとなくだけど、スタートしたのがアイドル歌手としてで
歌唱力を鍛える以上に、そのままの状態でパフォーマンスに力を入れるようになって
その結果、実力は微妙なのに、スター性だけで全てをカバーするような
ポップスターのオーラをバンバンに出しながら歌うようになったのかな、って思った
歌唱力が後からついてきたって感じになってるようにも思えるかも
だから、別に彼は歌が下手なわけじゃないんだけど
かといって、すごく上手いかってなるとそうでもないのかもしれない
その辺り、私は初見時あまり評価ができなかった

でも、見ていると思うのは、ステージングの良さよ
だって、『Remedy』を歌った Kristiāna とか見てみなよ
部屋着みたいな、ダサさ極まる謎の衣装を着てたのに
Markus は衣装も髪型も全てをバシッと決めまくっている
しかも、それだけじゃなく、打ち合わせでカメラワークにもものすごく気を使ったんだろう
パフォーマンス中、ずっと Markus が最高にカッコよく見えるように
アップのタイミングとか、全体の流れが完璧に整えられている

表情の変化や、ダンスの辺りも、計算されつくしてるように感じられる
例えば、イントロで Markus は、苦悶の表情を浮かべながら歌うよね
初見時あんまり表情見てなくて、緊張して声が委縮してるのかなって思ってたけど
2週目で表情を見たら、青筋立ちそうなほど歯を食いしばって力を込めて歌ってる
ダンスだって、あれ、ジャケットをバサッとたなびかせるところも含めて
最初から最後まで、カッコよく見えるように全てを組ん出るのが分かるという

私は好きではないけども、でも、この作品と言ったらいいのか
このプロダクション、ステージングは評価されるのも頷けると思った

しかし一方で、これは Supernova と言うより、完全にメロフェスだよなあ
ダンスに力を入れまくりすぎている辺りも、メロフェスでこそ評価されそうだし
音楽的に、Supernova っぽくないわけでもないから
まあ、とりあえず決勝戦で他の曲と合わせて聞いてどうなるか、かな


結果発表
はい、と言うことで今回分の出場者は全員見終わったね
前回も説明したことを、とりあえずコピペしておこうと思う
大抵の国は、審査員と視聴者からもらった合計点数で競うところを
ラトビアはどうやら、点数が低い方が上位になるみたい?
参考文献がwikipedia しか使ってないんであれだけど

例えば、審査員からの投票で1位、視聴者からの投票が2位なら
それぞれ1点と2点で、合計3点
点数が少ない方が、有利になっていたみたい?
まあ、早い話が順位の通りに並べていけば良いってことさ

はい、再放送ここまで、それではさっそく今回の結果を見ていこう

参考文献
https://en.wikipedia.org/wiki/Latvia_in_the_Eurovision_Song_Contest_2019#Semi-final_2

結果 並びは審査員票+視聴者票=合計

1位 Carousel    (1+3)=4点
2位 Double Faced Eels (3+2)=5点
3位 Markus Riva  (5+1)=6点
4位 Dziļi Violets feat. Kozmens (4+4)=8点

通過者ボーダーライン
5位 Kristīne Pastare     (2+8)=10点
6位 Kristiāna    (5+7)=12点
6位 Adriana Miglāne (7+5)=12点
8位 Laika Upe     (8+6)=14点

私絶対 Kristīne Pastare 良かったと思うんだけどなああああああ
まあ、今回の出場者の中で言えば、最もアクの強い曲だったともいえるけども
内心、今年のラトビア代表、Kristīne Pastare でも良かったと思ってるぐらい
せめて、決勝戦に上がって、もう一度見たかったなあ
だって、あんなにユニークな曲、当分どこの国でも出てこないと思うぞ
リトアニアの国内予選で出てきそうではあるけども

それ以外で言えば、まあ、そこまで結果は不服ではないか
1位が Carousel だって言うところは納得だし
2~4位に関しても、順番はともかく、まあそんなもんだろうと
ああ、でも2位が Double Faced Eels は、私はちょっと不満かも
Double Faced Eels より Kristīne Pastare の方が良かった

逆に、6~8位は、順番含めて納得の結果か


全体の感想
マジでユニークな曲が多いな Supernova

文句もめっちゃ書いたけども、やっぱ面白いわ、この番組
面白くない国内予選大会とか、時代遅れな曲が結構多かったりするし
逆にメロフェスとか、レベルの高い国は最先端すぎる音楽が増えたりするし
その中で、この国はどこの音楽にも染まらないような、独自の方向に進んででカッコいい
準決勝1日目と合わせて考えても、初めて聞くような音楽もあるわけだし

それに、何気にすごいのが
大体ほとんどの国で、流行りのラテンポップス調の曲が1曲2曲あったのに
この国、そういう曲が一切ないんだ
予選の段階ではそういう曲もあったかもしれないけど
少なくとも、その事前審査の時点でふるいにかけられてるわけだね
ほんと、番組製作スタッフの本気具合と言うか
Supernova らしい曲で大会を作ってこうとする意志力を感じるね

そうした中でも、私は今回、敗退した Kristīne Pastare がとにかく印象に残ってる
予選1日目は、気になる曲が3曲もあったのに対して
今回は Kristīne Pastare 一択だ
確かに Carousel は非の打ち所のないレベルの高さを持っていたし
Markus Riva は予選1日目含めて、トップのカリスマ性を持っていた
Double Faced Eels もカッコ良かったけども

今回の中で最も Supernova していて
唯一無二の音楽って感じだったのは
間違いなく Kristīne Pastare の『Smaragdi un pelni』だと思うんだよね
こういうのが、ラトビア代表になってくれたらなあ~~~~

と言うことで、次回はいよいよ決勝戦
例によって、決勝でまた同じ曲を聴くことになるけど
どこの国でも同じ、結構違うんだパフォーマンスが
段取り含めて同じだったとしても、出場者のコンディションで変わるようなことは多いし
歌う順番で見え方もだいぶ変わってくるんだよね
食べ合わせみたいに


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Eurovision 2019 もくじ記事
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サムネ
https://www.youtube.com/watch?v=eFRCw1yI-og
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