アメリカ版ゴットタレントを見て改めて思ったこと

この記事は、先に上げたAGT2019のレビュー記事最後に入れようとしていたコメントで
別に向こうに置いておくのでも良かったとは思うんだけども、とりあえず分けておいた
先に書いておくとAGTを下げることはないけども、BGT上げな記事ではあるというか
私が長年BGTを見続けて、AGTを昨年からしか見ていないという
その上での見えたものを書いていく、という内容なので
AGT記事で変に感想を残しておくのもちょっと違うかな、と思ったので
なので、BGTよりAGTファンな人の気分をスポイルさせる可能性はある

さて、先にアップした初週のAGT、見て思った第一印象が
初週からしてアメリカっぷりが凄まじいって言うこと
そりゃ、アメリカの番組なんだからアメリカらしいのは当然と言えば当然で
文化の違いや番組の見せ方の違い、人の違いと、色んな所に違いは、そりゃあるさ

考えてみたら、昨年は見たいアクト以外は一切見ていなかったわけだし
今回みたいに、(一応)全出場者に対してコメントするっていうやり方は
改めて、今年から初めての試みでもあるから
そうして、今更ながら見えたものも変わったからだと思うんだけど
AGTの出場者のほとんどって、「すごい!」「感動的!」って思えるんだけども
なんて言うか、プロのショーとして完成されまくっている感じが強い気がした
もちろん、ほとんどの出場者は素人ではあるんだけど
何だろう、あのステージの規模がそうさせているのだろうか
あるいは、カメラワークや編集などの、番組の見せ方がそうさせているのだろうか
はたまた、アメリカ英語の感触や、アメリカ特有の空気感がそうさせているのだろうか
AGTに出場する人たちは、良くも悪くも、誰も彼もが一流のパフォーマーに見えていた
この「一流パフォーマーに見える」って言うのが
私の中でものすごいネックになってるという

調べたら、AGTの優勝者は、優勝賞金100万ドルを獲得する以外に
ラスベガスでのショーで、メインを貼れる権利ももらえるらしいね
(その他にも、ファイナリストたちでもショーを行うらしい)
その影響か、番組的にも一流を育成・発掘するのが目的にしているんじゃないかな

この辺りが、BGTとは大きく違うところで
個人的にはBGTのアットホーム感が好きすぎて、正直ちょっと合わないところもある
例えて言うなら、ポップアートを見た後の超写実主義の絵って感じで
確かにAGTに出場する人たちの、衝撃的に上手いパフォーマンスはすごいと思うんだけど
デフォルメされたポップアートであったり、あるいは漫画やアニメみたいな絵を見た後で
写真と見まがうほどに緻密に書かれたスーパーリアリズムな絵画を見ても
その良さは伝わり切らないと思うんだ
そんな感じで、BGT決勝を見た直後のAGTは、ものすごい違和感があった

The Voice の話になるけども
欧州各国のThe Voiceを見てまわってから
初めてUS版を見た時に思ったのが「カラッとしすぎている」だった
誰かが「アメリカ版The Voiceは超上手だけのカラオケ大会」って書いたみたいに
欧州は、自分のスタイルを模索しながら、あるいは自分のスタイルを入れて歌ったり
多少歌唱が荒くなっても、自分の感情を入れることを優先することがとにかく多くて
ノルウェーは信じられないほど暖かかったり、ルーマニアは尋常じゃなく荒々しかったり
それぞれの風土というか、お国柄や土地柄がハートに影響を与えてそうな感じだったけど
アメリカのThe Voiceは(もちろん泣けるような歌手もいるけども)
「上手く歌う=正確に歌う」な感じがすごく強かったように思う
(この辺りは、日本のカラオケに近しいものがあるとも思う)
んで、America's Got Talent に対して思うのが
BGTを見た直後だからこそ、そういう違いに目が行くし
直感的に「なんか違う」って思ってしまうんだよね

Britain's Got Talent の目的がまた、番組のやわらかさに繋がってて
優勝者が英国王室の御前でパフォーマンスをすることができることから
英国人としての大変な名誉でもあるわけで
賞金よりも、むしろそっちにコメントをする人も多く
オーディションのパフォーマンス前に入る出場者紹介映像とかで
「王室の方々も気に入ってくださる」「女王陛下もお気に召してくださるはず」
と言ったようなコメントを挟んでいる出場者も結構いる
選考基準に明確な線引きがあるわけでもないし
結局は視聴者人気投票によって優勝が決まるとはいえ
それでも、視聴者の多くはそうした
ロイヤルファミリーが気に入ってくれるか、御前に出せるか
そういうところを、まずは起点にして投票してたりする気はする
結局は、ハートで国民が選んでいるとはいえ、ね

とにかく、AGTの初週をしっかりと取り上げて思ったのは
番組として、出場者たちがあまりにも完成され過ぎるって言うところなんだね
むしろ、それが番組の方向性というか、作風? というか
番組の色なんだから、そこを楽しむべきって言うのは分かるんだけど
ゼルダの伝説を遊んだ直後の Horizon Zero Dawn ぐらいの違和感があった

こうしてみるとBGTがいかに「バラエティ番組」なのかが改めて分かる
そもそも、RVPに出場する権利がもらえるって言っても
何人も何組も超一流パフォーマーが集まる中の、たった一枠の権利
番組全体で言えば、2時間の中のほんの数分程度

だから、もちろんパフォーマンスの質が高いことに越したことはないけども
必ずしも、ベガス級のパフォーマーである必要はないし
むしろ、一般市民や英国国民らしい人が優勝するぐらいの方が好ましかったりする
携帯屋さんの店員とか、中学生とか、退役軍人のおじいちゃんとか
AGTの出場者みたいに「すごい!」パフォーマーである必要はないんだよね

あと、会場の大きさめちゃくちゃちょうど良かったと思う、地味なポイントだけど
なにせ、BGTは会場が大きすぎない分、出場者が観客に近いから
それで、絶妙なアットホーム感、素人が活躍する番組感が強かったっぽいし
会場が大きすぎない分、ステージ全体を映しても映像が引きになりすぎないから
結果として、カメラもAGTより近い感じがして見やすいってのもあるだろうし

AGTの出場者は、誰もかれもベガスに行けるだけのポテンシャルを感じさせるけど
私がゴットタレントで見たいのはBritain's Got Talent 何だなって再認識した
「すごい!」じゃなくても良いんだよね
むしろ、バカっぽいパフォーマンスとかも普通に好きだったし
いかにも素人臭い感じのアクトとかすごく楽しかったり面白かったりしてたもの
決勝まで上がると、さすがに「すごい!」が欲しいけどさ

だからと言って、AGT記事を取り上げ辞めることはないけども
どこかで、そういう根底の意識を持った上で、今後も感想を書いていくかもしれない
(AGTの記事では5行ぐらいの話だったのになんでこんなに長くなったんだろう)


全然関係ない余談だけど
仮に日本版ゴットタレントをやったとしたら
ちょっと斜に構えた出場者が多そうというか
気取った歌手やダンサーが多くなりそうな気がすると思った
どこにも書くところがないから、ここに書き捨てておく
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