Dansk Melodi Grand Prix 2019 レビュー記事 ~ESCデンマーク国内予選大会~

デンマークの Eurovision 2019 国内予選大会を見ていきます!!!
例えばノルウェー人のMorten Harketスウェーデン人のAvicii など
馴染みある名曲に、北欧圏出身の音楽家製作であることが多いですが
それだけ、有能な音楽家を生み出す地域なのか
ESC においても、スウェーデンを中心に、北欧圏の成績は高いことが多いです

さて、今回取り上げるのは
2月23日にDR (デンマーク放送協会)によって放送された
ユーロビジョン 2019 代表者を決めるための大会です
北欧圏のESC国内予選大会はいずれもレベルが非常に高く
かつ、ショーとしての完成度とクオリティも極めて高いのですが
特にデンマークに関しては、そこに加えて番組の長さが決勝のみであり
かつ、出場者の数も10名と、視聴時間にそこまで時間がとられないので
北欧圏の中でも特に見やすい大会でもあります

過去2年分を見た感触では、北欧らしい感触もあるし
優勝できなくても、結構忘れられない出場者も出てくるので
ESC 関係なく、楽しめるのではないでしょうか

ちなみに、今回の記事の取り上げ方ですが
本来だと、10人が楽曲や歌唱力を競い合い、上位3名が決まると
その3名で改めて最終決戦を行い、優勝を決める、という流れで進行します
ただし、このブログでは最終決戦に関してはパス
10組見終わったらそのまま結果発表を見ていこうと思います

それでは、さっそく見ていきましょう!
Simone Emilie (曲:Anywhere

ああああああああああああああ!!!!!
イントロがもう北欧っぽいいいいいいい!!!!!

大会始まってまず一発目の曲がもう既に北欧らしすぎて笑ってしまったwwww
これは清々しさを感じるほどまでに北欧らしくて、聞いてて気持ちが良いwww
何が北欧らしいって、もう一瞬一瞬の旋律が、メロディラインが、音の感触が
鍾乳石の先端から滴る水のように、凝縮された音の粒になっているところ
イントロのピアノの旋律が持っている、星と雪の降る夜の様な気配というか
冬の冷たさを感じさせるような雰囲気があるんだけども
ウクライナとかの寒々しさのある冬っぽさではなく
北欧圏ならではの、透明感と温かみのあるメロディになってると思うし
歌い始めてからも透明感があるけど、それと同時に疾走感があって
北欧エスニックと北欧エレクトロニックが程よく混ざり合っている感じがする

それに、何とも今どきのポップスらしい感触もあるよね
サビに入ってからの透明感や、1番歌詞が終わった後のAメロなんかは
セオリー通りの曲って感じがするから
初めて聞く曲のはずなのに、先の展開がすごく読みやすいし
全く違和感なく聞くことができるんだよね
多分、Eurovision も何も知らない人にこの曲を聞かせたら
普通に英米のヒットチャートに入ってる曲だと思われると思うよ

それから、曲だけじゃなくて出場者自身も良かったな
彼女の歌唱って、正直なところ、The X Factor 的というか
歌は上手いとは思うんだけど、結構ほころびがあるよね
完璧な歌唱というより、アイドルっぽい感じの、ちょっと素人感の残る歌い方
その、どこか素人っぽさの抜けていない感じがすごく良いと思った
カッコつけてるところも、そうでないところも、全部ひっくるめて素の歌唱って感じで
楽曲の透明感に温もりを与えているように感じたんだ
もしこれで、彼女の歌唱力が、口からCD音源が出てくるレベルだったら
多分、あんまり印象に残らなかったと思う

Jasmin Gabay (曲:Kiss Like This

完全に今どき流行りのラテンリズム
というかもう歌詞の中にスペイン語入ってるし!!!

各国の国内予選を見ていると、毎年流行りの音楽を積極的に取り入れているのが分かるけど
今年はこういう、Camila Cabelloや、Luis Fonsi の『Despacito』を筆頭にした
世界で流行しているラテン系ポップを曲に取り入れている歌手が多い
去年も何人かいたけども、年々増えていっている印象がある
なまじ、Eurovision においては去年、キプロスが驚異の人気度にもなっていたし
スペインは嫌いじゃないし、こういうラテンポップスっぽい曲も嫌いじゃないけど
自分たちのアイデンティティを全放棄して流行りに乗っかるのは好きじゃない
いや、これでこの人が、そういう国にルーツを持った歌手で
日ごろからこういう曲を歌っているって言うんだったら、何一つ文句言えないけども

曲によっては、明らか編曲のせいで曲の雰囲気が変わっただろってのもある
例えば、昨年のMelodifestivalen に出場した、Mariette の『For You』
作曲の時点では、そこまで流行りの曲っぽくなかったのに
編曲で、露骨に流行りの音楽の雰囲気が加えられた、って感じになっていた
でも、この曲に関しては、はなからスペインっぽい曲にする意図が見えるからなあ

ただ、曲の出来は、正直めっちゃいいと思う
ただ明るいだけの曲にしてるってんじゃなく
ちょっと陰のある雰囲気があるところがカッコいいし
これが、ESCのデンマーク代表選抜で歌われてるってことを除けば
普通に欧米のヒットチャートに入ってそうな曲って思えるぐらいだし
たぶん、同じように考える人は結構いるんじゃないかな?

あと、何気に自信満々に歌っているところは良かったと思う
普通にメジャーで活躍しているプロにしか見えない
ゲスト出場者って考えれば、この大会の中では楽しめるかな

Rasmus Faartoft (曲:Hold My Breath

The X Factor とか The Voice の決勝戦って感じ
めちゃくちゃ上手いんだけど、同時に絶妙な素人臭さがある
微妙にちょいちょい音を外しているのは、どうでもいいんだ
このぐらいだったら、パワーバラードを歌う上で、多少ミスる人もいる
それより、他人の曲を歌っているめちゃくちゃ上手いカラオケって感じが
良くも悪くも、この曲と歌唱に味を出しているように感じた
ESCらしいというよりかは、オーディション番組向けな曲という印象も強いし

個人的に、イントロの時点ではすごく期待値が高いんだよね
転調して、弦楽器がバックに入ってくるまでの世界観が凄く良くて
何というか、リトアニアの国内予選とかで聞けそうな
独特の空気感が漂うアンビエントな雰囲気に取り込まれそうな感触があるんだ
でも、弦楽器が入ってきてから、普通のポップバラードって雰囲気になって
王道な音楽になるよりも、ユニークな曲になることを期待した分
ちょっぴり、肩透かしを食らってしまったという
イントロ歌唱で「あ、普通の曲になりそう」とも思ったけどね

しかし、サビの歌唱はすごいよね
先にも書いたように、ちょいちょい音は外してるし
本当に肝心なところで、音程がふわっとするところもあるんだけど
それを気にさせないぐらいにはパワフルな歌唱をしている
特に、全体の歌唱を通して、声の持ち上げ方がとてもうまい
ただ叫んでるって印象はあんまり受けることがなく
しっかりと、低いところから音を持ち上げている様に感じられる
最後のシャウトは、もう素直に叫ぶような歌唱だったけどね

ただまあ、全体の歌唱や音楽の雰囲気を聞いた感触
ESCのステージで活躍する、できるようなものには聞こえなかった
それは、曲や歌唱がダメだからって言うわけではないんだ
なんとなくだけど、これは曲の良さを見せるためのモノじゃなく
出場者の実力を図るための曲って感じがするんだよね
もちろん、製作した側は、ESC用に曲を作ってるんだろうけども
The X Factor や The Voice のライブショーで歌うにふさわしいというか
自分はこういうことができる歌手ですよ、ってプロモーションするための曲
自己紹介するのにうってつけな曲のように感じられたんだ
ともすれば、ESCだと曲としてちょっと弱い印象があるんだよね
まあ、音程ちょくちょく外しているし
その上、歌の入りのタイミングを見図る瞬間もちょいちょいあるからなあ

Marie Isabell (曲:Dancing with You in My Heart

サビが『Rock-a-bye Baby』に聞こえて仕方がないんだけど
あああああああああああもうだめだ一回そう考えると子守歌にしか聞こえない
超ポップソングっぽくアレンジしてみた、って感じの子守歌
ニコ動でプロの犯行とかって書かれる感じのMADみたいな

イントロで『Rock-a-bye Baby』っぽいメロディが聞こえた段階では
ちょっとそれっぽいな、って思う程度で聞き流していたんだ
歌っている Marie は、歌声や歌唱力からしてそれなりの歌手だって分かるし
曲も、アコースティックギターやクラップ音の、温かみのある音や
リズミカルなドラムの音色で、すごくポップスらしくていい感じだし
全体の雰囲気はすごく良いんだよね

ただ、サビのハミングしてるところが
もう完全に『Rock-a-bye Baby』とメロディがかぶってしまうんだ
いや、ハミングだけじゃなく、バックの音楽にもそういうメロディがあるし

『印象的な』メロディの事を抜いて考えると
曲自体は、そんなに悪い感じはしないんだよね
背景のカラフルな映像がぴったしハマるぐらいには
ポップでキラキラとした音楽に感じるし
それに、デンマークというよりかは、イギリスっぽい気がするし
まあ、『Rock-a-bye Baby』だよなあって言う……

Sigmund (曲:Say My Name

うおおおおおおおおおお!!!!!!!
何じゃこの曲ガチクソかっちょええええええ!!!
えっ!? デンマークこれでよくね!?

衝撃のカッコ良さなんだけど、これ低評価が多い理由が分からないwwww
さっきのスペインっぽいって批判した後でこの曲を評価するのもあれだけどさwww
でもこれは、他に似たようなタイプの曲がないって分かってるだけに
ESCの出場者として送り出しても問題がないと思うんだ
曲の出来も素晴らしいし、Sigmund の歌唱もかっこいいし
何より、ステージのビジュアルがすごく良い
背景映像の使い方から、衣装、ダンサーの使い方
どれを取っても、センスの良さにしびれるわ
どっちかって言うと、ラトビアやリトアニアって感じだけども
音楽的にスウェーデン人が関わってそうな感触もあるし

とにかくショーになってるステージが面白い
ステージングのテーマは宇宙ステーションっぽくて
服装も一見すると宇宙服デザインな、フォーマル(?)なスーツだけど
どっちかって言うと、スペースオペラって感じの、未来的な世界
イントロからして、コールドスリープから目が覚めたところって感じだし
……まあ、歌詞の内容に即してなさそうなステージングではあるが

ただ、曲のカッコよさとステージのカッコよさがピッタシ合ってるよね
Sigmund もダンスしながら歌ってるのもあって、カリスマ性が強いし
もう国内予選大会というより、この人のショーになってしまってすらいるという
このカリスマ性は、ESCに集まるアクの強い曲の中では必要不可欠だと思う

気になるところがあるとすれば、歌唱自体のインパクトはそこまで強くないってこと?
決して、実力がないというわけではないんだけども
全体的に、声の線が細いから、他の国に力負けしそうって言うことか
実際、今ここでこれだけ目立っているのにもかかわらず
ESC代表に決まった国々の中に入れると、ちょっと印象が薄くなるという
それに、このステージングをそのままESCに持っていくとは限らないからね

でも、私は今のところ、この曲は一番好きだな
ここまでの曲は、どれもどこかで聞けそうな曲って感じだけど
この曲は、他で聞くことができる曲じゃないわけじゃない
まあ、今どきの曲っぽくはあるけども

Humørekspressen (曲:Dronning af baren

これすごく良いと思う、昔のESCって感じがする
歌い始めからしばらくは、ビジュアルに対する音楽の雰囲気で面食らったけども
このほんわかした雰囲気は、とってもESCらしいんじゃないかな
国内でこの曲が選ばれなかった理由も分かるし
ESCに行ったとして、セミファイナルを通過できないかもしれないし
でも、このグループがESCに出るのは面白そうだと思うよ
少なくとも、さっきの Sigmund の曲以上にユニークだし

たぶん、デンマーク語で歌ってるんだと思うけど
デンマーク語で歌ってるって言うこと、英語以外の言語で歌ってるってこと以上に
ESCで優勝を狙うための露骨な音楽構成になっていないことの方が良い
ESCに出場する曲や、国内予選に出てくる曲はしばしば
明らかに流行りに乗って若い視聴者を引っ張ろうとする曲が出てくるけど
そういう曲とは全く違っていて、もう完全に自分たちの音楽を表現しているわけだし

それに、最近あんまり曲を聞いていないよね
良い意味で教育番組の歌っぽい雰囲気のある曲
こう、音楽の構造的に聞きやすい曲ってあるじゃない
AメロBメロサビって感じの、王道なスタイルの曲とかは
聞いていく中で、先の展開が予想できるから聞きやすかったり
聞いていて違和感を覚えないから、すんなりと曲が頭に入るって感じの
だけど、この曲はそういう意味での「聞きやすい」とは違っていて
ひたすらポップな雰囲気が魅力的
音楽の構造や歌唱力の高さで聞かせる曲ではなく
音楽の雰囲気で、すんなりと聞かせる音楽になってるのが良かった
歌詞の内容的には、調べてみた感じ
どうも、バーにいる意中の女性に好かれたい感じの曲っぽいけど

Julie & Nina (曲:League of Light

ESCらしい曲だけど、その後ろに隠れたメッセージが……?
イントロからサビまでの間は、どうにも評価が出来なくて首を傾げた
個人的に、どうにもハモりが若干、不協和音気味に聞こえる気がするんだよね
でも、サビに入ってからはそんな事ないどころか、綺麗に歌唱が決まっている

全体的に、ESCらしい曲って言う印象がまず強い
量産型ESCソングって書かれてもおかしくないんじゃないかな
この曲にバルカンバラードっぽいアレンジを加えるだけで
もうそのままバルカン地域のESC代表曲として持って行けると思うし
そうすることで、更にESCっぽさに拍車がかかるような気がする
だからと言って、ありきたりな曲って言う印象もないけどね

そんで、メロディや雰囲気が、まんまESCらしいと思わせるのと同時に
だけど、すごくデンマークらしい曲っぽいとも思った
デンマークっぽいというよりかは、北欧っぽいと言った方が正しいかな?
それは、単に私があのあたりの地域の音楽の差が分かってないだけで
とにかく、サビのメロディは北欧らしさが詰まっていると思わされるし
北欧圏の伝統的なメロディを持ちつつも、上手いこと現代風のポップスとして
もっと言えば、ESC向けな曲として仕上げたみたいな感触があった
ESCの審査員がこの見そうな曲って感じもするかも

歌詞の内容は、そのほとんどが英語ではあるんだけど
ちょくちょく、別の言語が入ってきているよね
調べてみたところ、デンマーク語ではなくグリーンランド語なのだそうで
歌詞の内容は、デンマークとグリーンランドの関係を歌っているのだとか
もっと言えば、このユニットはデンマーク出身の Julie Berthelsen (身長の高い方
グリーンランド出身の Nina Kreutzmann Jørgensen で構成されているから
これはもはや、単にESCで歌う曲を選ぶとかいう話じゃなく
ある意味で、欧州中にデンマークとグリーンランドの関係を広く伝える
とても大事な一曲になってそう、って思った

ちなみに、私もこの曲を聞くまで、グリーンランドの事はそこまで詳しく知らなかったけど
せっかくだから、これを機にグリーンランドの事を少し調べてみた
(そうさせることが、彼女たちの意図であり、願いだろうと思うので)
グリーンランドは、カナダのすぐ隣にある、世界で一番大きな島
そして、カナダの隣だけど、デンマーク領でもあるのだそうだ
元はデンマークの植民地だったけど、のちにデンマーク王国の一部に昇格して
さらに、現在は独自の自治政府を持つことができているのだという
ただ、グリーンランドは数年前から、デンマークからの独立を目指す動きがあるらしい
アイスランドもデンマークから独立して今の状態だし
遠くない未来、グリーンランドは独立するかもしれないのだそうだ

個人的に、バッサリ言ってしまうと、曲そのものはそこまで好きではない
けど、こういう曲こそ、ESCに出て、音楽の歴史に少しでも爪痕を残せればと思う

Teit Samsø (曲:Step It Up

ああああああああああああああああ!!!!
曲はそこそこ良いのに! 歌唱が壊滅的!!

なんでこんなにひきつった声なのか
さっきの Julie & Nina が、歌唱力的にはトップクラスだっただけに
歌唱の壊滅具合が目立って仕方がなかった
大舞台で緊張して声が上ずりまくったんだろうか
高音がガチャガチャなだけじゃなく、シャウトみたいにガラガラ声を出すところとか
なんかもう、やけくそになって歌ってるようにさえ聞こえてくるし
いやあ、これは正直、ないわ……

Leonora (曲:Love Is Forever

もはや、勝利が約束されてるレベルで演出がすごい
いやいやいやいやwwwwww演出のレベルおかし過ぎだろwwwww
もはや、歌じゃなくて、演出で勝負してると言っても過言ではないわwww
宇宙ステーションの Sigmund のステージもすごかったけども
マジで演出凝りすぎてて勝利宣言にしか見えないレベル
なんかもう、アンフェアなレベルのステージングに思えてきて仕方がないwww
いい曲なのに、もはや笑けてくるwwww

この曲に関しては、知っている人はご存知の通り、私は一度レビューしている
楽曲単体というより、このパフォーマンスそれ自体をレビューしていたんだけど
とは言え、その時はステージングの派手さは、そこまで気にはならなかった
いや、面白いし派手な演出をしているな、とは思っていたさ
だって、このイスの演出を始めてみたら、誰だって目が丸くなるわけだし
ただ、やっぱりその辺りは、単体で見るのと、全体を通してみるのとでの差かな
改めて大会全体を通しで見ると、どれだけ派手なことをしてるかが浮き彫りになる
だって、ここまでみんな、歌や歌唱で勝負をしていたから、演出は割と地味だったし
特に、Julie & Nina は歌詞の内容を聞いてもらうことがメインだったわけだし
唯一、異質なパフォーマンスをしていた Sigmund ですら
Leonora のステージの後だと、がちょっと変わったステージング程度になるという

しかし、ステージングに改めて感動したと同時に、ちょっと思ったのが
「果たして、ステージングが普通だったらどうなっていたのか……?」
もし後半の巨大なイスがなかったら、評価されなかったんじゃないか、って思う
ESCのステージだったら、これぐらい派手な方がにぎわうと思うし
そもそも、ESCのステージって信じられないぐらいデカいから
こういうことができる方が、見栄えはいいんじゃないかとは思うが
だけど、これはやっぱり、曲の良さよりも演出で良く見えてるだけに思えてしまうな
盛り上がりがある、って言えるほど分かりやすく盛り上がる部分があるわけでもないし
もちろん、いい曲だとは思うんだけどね

とは言え、曲のキュートさは、ステージ関係なくやっぱりキュートでもある
逆に、この曲のキュートさを最大限にまで引き出すためには
このステージ演出は必要不可欠だったとも思う気はしてくる
というか、この演出以外に、この曲を表現できる方法が思いつかないという

あと、演出ありきの曲とは書いたけども、やっぱり音楽がすごくユニークなんだよね
ここまで聞いてきた曲って、全てどこかで聞けるような曲ばかり
量産型って感じの音楽ばかりだったように思うんだけど
この曲は、音楽の雰囲気としてオードリー・ヘプバーンが歌いそうだと思うんだ
つまり、昔懐かしのクラシカルなポップスであえて挑んでるところがとっても面白い
ジャンルとして既存の音楽らしさを持っていながらにして
地味に、探そうと思っても似た曲を探しにくいユニークさがあると思った

Leeloo (曲:That Vibe

あっ、この曲好き……
ここまで聞いてきた中で一番好きかもしれない
ジャンル的には、一昔前の音楽って感じがあるというか
ディスコソングっぽい雰囲気があるよね
衣装もスパンコールでギラッギラしているし
紫と藍の色合いなんかも、昔のネオンカラーな雰囲気があるし
全体が80~90年代のディスコソングを持っているから、すごくイカしてる
こういう雰囲気、こういうグルーヴ感、堪らなく聞き心地が良い

今の時代の音楽として出すには、ちょっと古い感じが何ともダサくて
そのダサさ加減が、絶妙にカッコ良さに繋がってる辺りがすごく好き
Daft Punk とか好きなら、絶対好きになれると思う
それに、似たような曲は絶対他の国は出さないって分かり切ってるから
この曲をデンマーク代表として出してみるのは面白いかもしれない
つって、これがデンマーク代表になるってなったら、文句言うんだろうな
2016年のベルギー代表 Laura Tesoro の曲には不満しかなかったし
いや、でも『What’s The Pressure』はただただ古臭いだけの曲だったけど
この曲は古臭いんじゃなくて、地味に今風な曲でもあるというか
ディスコソングを今の時代で出せるように作ってる感じがするから良いんだわ


結果発表
ということで、出場10曲を全部見終わったわけだけど
改めて振り返ってみると、ESCでマーク代表になったらいいなって私が思えるのが
Simone Emilie、Sigmund、Julie & Nina、の3組かなあ
音楽的には、一番最初に歌った Simone Emilie の曲が
メロディラインに北欧らしさが詰まってて、一番良かったと思う
その国の文化面を出しつつ、ESCで通用するポップス感を持ってるから
ESCデンマーク代表として出すに、一番ふさわしいと思った

それから、近しい理由で Julie & Nina もすごく良かったと思う
何より、歌っている意図が、なんとなくジョージアのオトを思い出すし
ただESCに出るってだけじゃなく、その音楽を世界に発信する上で
一つの明確な目的があるから、出るべきだろうなって思った

Sigmund は、私の趣味
ああいう、ちょっと変わった曲というか、パフォーマンスすごく好き
でも、音楽的には、今どきの音楽らしいというか
あれだ、Saara Aalto 感があるから好きなんだ

結果発表に関しては、2回審査が行われて
そのどちらもが、視聴者と審査員による投票50%ずつの合計っぽい

10組のアーティストのパフォーマンスごまずは上位3組が決定
その3組が、Sigmund、Julie & Nina、Leonora
レオノーラはもう、そりゃ上位3組以内に入るだろって演出だったからともかく
でも、残り二組も、結構納得の出場者が選ばれたって思ったな
しかし、この3組の中から選ばれるなら
ううむ、私は Julie & Nina を選ぶかもしれない
音楽的にはちょっと地味かもしれないけど
でも、意味のある歌がESCに出場する方が大事だと思うんだよね
でも、ハートでは、Sigmund か、敗退した Simone Emilie なんだよなあ

この上位3組が決定した後で、さらに再投票で優勝が決まった
その結果が
3位 Sigmund 審査員票14% 視聴者票9% 合計23%
2位 Julie & Nina 審査員票12% 視聴者票23% 合計35%
1位 Leonora 審査員票24% 視聴者票18% 合計42%

ということで、既に結果を知ってはいたけども
こうして、レオノーラはデンマーク国内予選大会に優勝したという

しかし……、ううむ
こうしてみると、やっぱり Julie & Nina の優勝で良かったと思うよなあ
視聴者票でも、Julie & Nina の方が上なわけだし
まあ、接戦と言えば、それなりに接戦だったとは思うんだけど
というか、Julie & Nina に対する審査員票がやたら低いな
審査員こそ、Julie & Nina の曲みたいに、意味のある歌を選んで欲しいところだけど
というか、今年のESCって、視聴者の方がよっぽど芸術性とか
あるいは歌詞の内容や、込められた意味、意図、メッセージを組んでるよね
んで、審査員の方が、ミーハーな感じで、楽しい曲を選ぼうとする傾向があるというか
ちゃんと調べてわけじゃなく、もう完全に体感の話なんだけどさ

むしろ、納得のできる結末は、Leonora の代わりに Simone Emilie がいて
接戦でSimone Emilie と Julie & Nina のどっちかが勝つ方がまだ分かる気がする
Simone はちょっと若すぎるというか
大舞台で歌うことに慣れていない感じが出てるけども
それを言えば、Leonora も似たようなもんだし
とにかく、Leonora の優勝は、ステージギミックありきな気がしてならなった
優勝したことに不満はないし、ESC本戦での健闘っぷりも素晴らしかったけどね
何より、Julie & Nina がESCに出場で来ていたとして、果たしてどれほど活躍できたか
Leonoraのあの大掛かりなステージングは、ESCの巨大なステージにあってたと思うし
そういった意味では、Leonora の優勝は妥当とも言える気はする

全体の感想
大会全体の感想としては、まあまあ良かった、って感じかな
期待していたほどの大会ではなかったって言う印象はある
やっぱり、ESCのステージを意識した曲が多すぎる
ほとんどの曲が、ESCで票を獲得しやすいように曲を作ってるように感じたし
歌唱自体も、全体の水準はとても高いと思う反面
ほとんどの出場者は、The X Factor 上がりって感じの歌唱に感じられた
一部、ベテランっぽい歌手たちは、それなりに高い歌唱を見せていたけども
例えば Rasmus Faartoft とか、特にその典型パターンだった
中には、もうデンマークとか微塵も関係ないような曲とかあったし
流行りに乗っかるのはいいけど、どうなのかな~、って思うよね
まあ、予選大会の中で見る分には、良いアクセントにはなったけど

一方で、これは、と思うような曲も多かった
Simone Emilie はTOP3に入ってもいなかったけど、惜しかったとも思う
あれで、歌手としての経験値がもっと高ければなあ
Sigmund もカッコ良かったし、トータルで見れば、面白い大会だったと思うよ
Leonora が代表になったのも、なんだかんだで妥当とは思うわけだし

ということで、今回はここまで

Eurovision 2019 デンマーク代表 Leonora の『Love Is Forever』をレビューする!
http://sheilabirlings.blog33.fc2.com/blog-entry-6405.html

歌詞解釈と解説
http://sheilabirlings.blog33.fc2.com/blog-entry-6409.html

Eurovision 2019 もくじ記事
http://sheilabirlings.blog33.fc2.com/blog-entry-6210.html

サムネ
https://www.esc-plus.com/denmark-dansk-melodi-grand-prix-2019-host-city-and-final-date-announced/

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