The Voice Senior van Vlaanderen Blind Audition1 レビュー記事 ~60歳以上限定の北ベルギー版The Voice~

北ベルギーのThe Voice で、シニア版が始まりました!
フランス語圏の南ベルギー版である The Voice Belgique と
フラマン語圏の北ベルギー版である The Voice van Vlaanderen
二つのThe Voice を持つベルギーですが
この度、北ベルギーであるフランデルン地域のThe Voice で、シニア版が始まりました!

いつもの記事の様に、全力全開で見るのではなく、初期The Voice Kids UK ぐらいの
かなり軽い感覚で動画を見ていくし、コメントもスカスカでやってくつもりですが
(胸焼けするレベルの記事の箸休めに)
オランダ、ドイツ、ロシアに続くフランデルン地域のシニア版は
ティーン版の様に数少ないThe Voice でもあるので
中々に興味深い番組になっているんじゃないかなと思います

歌唱の感触も、当然ながら若い世代やキッズたちとは違い
年配の方ならではの魅力が詰まった歌唱が多いだろうと予想されるので
耳にも新鮮な感触が期待できるのではないでしょうか?

それに、通常版のThe Voice を見た体感で言うと
フランデルン地域版は、世界で最も上品なThe Voice
だと思っているので、シニア版との相性はどこの国よりも強いはず

ちなみに、このフランデルン版The Voice は
公式アプリをダウンロードし、無料会員登録することで
番組を最初から最後まで全て視聴することが可能です
ベルギー版The Voice のFULL動画を公式で見るためには
http://sheilabirlings.blog33.fc2.com/blog-entry-5458.html

コーチ陣入場

コーチはステージに向かって右から
Helmut Lotti
Walter Grootaers
Natalia
Dana Winner

ナターリアのみが通常版からの継続コーチです
https://vtm.be/the-voice-senior/candidates

ということで、ゆったりと見ていきましょう
The Voice Senior van Vlaanderen
Blind Audition1

John
(曲:She's Looking Good - Jimmy Barnes

しょっぱなから楽しい歌唱www
なんだかもう、ほとんどゴリ押してターンを獲得したようなもんだけど
カラオケ的な上手さであったとしても、最初から最後までとにかく楽しいし
何より歌声がすごく良い
だけど、あまり年齢を感じさせる歌声じゃないよね

そんで、The Voice に限らず、オーディション番組最大の魅力の一つは
パッと見、なんてことないそこらへんにいそうな人が
驚くような歌唱やパフォーマンスをして見せるところにあると思うけど
その上で、シニア版の魅力が一発で伝わる様な歌唱って感じで
選曲と声の渋さの組み合わせがものすごく聴き心地が良い

しかも、よく見たら手でハートを作ってるんだね! ハートかわいい!
と言うかお茶目過ぎでは?
歌い出しでの「here we go!」の声がイケメンなのに
まあ、ちょっと裏声でゴリ押した感があったけども、楽しかったので良し
観客を楽しませる気満々だからこういう歌唱が出来るんだろう

コーチはナターリアに

Mariette
(曲:Liefde van Later - Herman Van Veen

この方のは、個人的にはちょっといまいちだったかな
ただ、シニア版らしさと言う意味では、さっき歌った方よりも
むしろ、彼女の選曲と歌唱の方がシニア版らしいと思う
さっきの方のは、通常版のThe Voice でも聞きそうだもの

しかし、78歳のおばあ様らしいからすごいよね
声がすごく「おばあさん!」って感じがするんだけど
そこが、ものすごく魅力的と言うか
この年齢で、かつこの方でないと出せない魅力があると思った

コーチはダーナに

Ivo
(曲:Born To Be Wild - Steppenwolf

個人的に、こういう曲を歌う人が出ることは期待していた
今年の Britain's Got Talent で68歳のおばさまが出場して
歌う前までヨボヨボしていたのに
メタルを歌い始めて、しかもものすごく迫力のある歌唱をしたってのがあって
私は、おじいさん、おばあさんには、あれぐらいの熱量と言うか
「若い連中には負けられん!」と言わんばかりの
歌う事と生きることに対する強い情熱を見せるような歌唱を期待しているんだよね

ただ、まあ、この方の歌唱は、カラオケかな~って言うようなところか
最初に歌った John の楽しさとどうしても比べてしまう
これはノーターン敗退致し方なしか


Martine
(曲:Les Yeux De Ma Mère - Arno

ベルギーは南北で言語境界線がはっきりと分かれているらしく
先にも書いたように、フランス語版とオランダ語版で番組が分かれているという
完全に、全く別の番組として、The Voice Belgium と
The Voice van Vlaanderen (フランデルン地方版The Voice)に分かれている
ちなみに、フランデルン地域で使われているオランダ語は
厳密にはオランダ語ではなく、フラマン語らしい

その上で、この方はフランス語版で歌っているんだね
会話はオランダ語だけども

この方の歌唱は、フランス語の良さが詰まってるような歌唱だったと思う
声の振るわせ方、発音からくる音の滑らかさ
独特の世界観があるように感じるよね

コーチはヘルムート・ロッティに

Lou
(曲:With A Little Help From My Friends - Joe Cocker 版

そうそう! こう言う歌唱が聞きたかった!
若い者には負けてられないって感じの、力強い歌唱なのが良かった
でも、それは決して、若作りをして歌うようなんじゃあなくて
自分達がこれまで生きてきた人生の重みを感じさせるような
この年齢の方だからこそ出来る全力を見せてくれたって感じで
技術的に歌唱に深みがあるんじゃなく
言葉に自然とこもる重みがあるから素晴らしいんだわ
それで言うと、さっきフランス語で歌った方も良かったけども
ロックが聞きたかった私には、この曲を渋く歌い上げているのが良かったな

まあ、途中のシャウト歌唱で評価が分かれそうだと思うけど
渋い歌声が、曲にものすごく合っていると思う

コーチコメント中に、ターンしなかったナターリアとデュエットする場面
むしろ、大御所歌手のLou がナターリアとコラボしてあげた感すらある
と言うか2曲目の歌唱めちゃくちゃ良いな
ナターリアがものすごく抑えて歌ってくれてるから
二人のコンビネーションが本当に綺麗に聞こえる

コーチはダーナに


Harry
(曲:How Do I Stop Loving You - Engelbert Humperdinck

声がやべえええええええwwwwww
これはもう歌声だけでフルターン行きそうなレベルwwww

えっ? 普通にテレビで聴けそうな声なんだけど?
CMとかでフランク・シナトラの曲を歌ってそうな声だなって思ってたら
他にもトム・ジョーンズやエルヴィス・プレスリーの曲をレパートリーに持ってるらしい
地声からして、むしろ、役者とか声優をやってそうな声だと思ったわ

歌声だけで言えば、ここまでで、一番好きな声だ
と言うか、これ本家よりThe Voice って感じで
歌声の魅力だけで選べるのほんとすごい

コーチはヘルムートに


ダイジェストおじいちゃんズ
ここ最近、どこの国のThe Voice でも増えてきているダイジェスト編集
これがまた、通過したのかしていないのかが分からないのがネックと言う
US版みたいに、視聴してる人も多ければ
wikiの編集も熱心にしている方が多い番組ならともかく
この番組をまとめてるのって世界で私しかいないんじゃね? って状態になると
と言うか実際、私以外にまとめてる人はいないと思うんだけど
そうなると、もう通過したのかどうか分からないという

Tom
(曲:New York State Of Mind - Billy Joel

めっちゃアメリカ英語で喋ってる
アメリカから来たのかな?
ベルギー人にとっての外国人枠か

Paul
(曲:American Woman - The Guess Who

これはダイジェストでも上手くいっていないのが分かるね

Rudy
(曲:Sway - Dean Martin

これはちょっと判断がつかない
上手いのか上手くないのか
パッと聞いた感じはのど自慢だが

Freddy
(曲:How Deep Is Your Love - Bee Gees

こんな感じの声の役者さんがいたような気がする

そして、ダイジェスト編集後に、再び通常編集へ
The X Factor UK とかだと、こういうのは
素晴らしいパフォーマンスが来る前振りみたいな扱いだけど
この国では、と言うかThe Voice 的な編集ではどうなんだろうな

Alain
(曲:Knockin' On Heaven's Door - Bob Dylan

ボブ・ディランの『Knockin' On Heaven's Door』をすごく訛らせて歌ってると思ったら
これオランダ語で歌ってるのか

この方の歌唱は、とても素直だし、とても素朴
大絶賛するほど凄いってわけではないけども
この曲を歌う上でちょうど良い雰囲気があると思った
ただ、個人的にはそう絶賛するほどでもなかったかな

コーチはウォルターに


Lea
(曲:Juffrouw Nifterink - Robert Long

うわああああああああああ!!!!
この人すごく素敵なんですけどおおおお!!!!

そんあ、大絶賛するほどの歌唱力があるわけじゃないんだけど
なんか、なんでか分からないけど、懐かしい気持ちになる……
引き込まれるような歌唱だった……
まるで、まるで子供を寝かしつける時に絵本を読んでるみたいな
そんな穏やかさとやわらかさを持って歌っているんだわ
実際、そこまで「歌う」って歌い方をしていないよね
本当に、物語を読み聞かせるみたいな歌い方だった

そして、ラスト前の歌唱と言うか
あの表現力の高さどうなってんの!?
気持ちが入り込みまくってるとかいう次元じゃないわ
一体あの瞬間、彼女はどこを見ていたのか……

何となく、ギリシャ版The Voice のΜάγδα Θεοσίδου を思い出した
https://www.youtube.com/watch?v=GActCPRp9i0

そして、コーチ陣の反応が気になって調べたら
どうやらベルギーで1983年から1988年まで放送していた
ドラマ『Merlina』の主人公、Master Marie-Ann を演じていた
主演女優Lea Couzin その人なのだとか

はあ、女優かあ……
なんか、何もかもに合点がいったわ

しかも、wikiを見たら、1934年生まれだそうで
……84歳!?
凄すぎだろ!?

このノーターンはやらかしてしまったと思う
通って良かったと思うよ


Karel
(曲:Alright, Okay, You Win - Peggy Lee

ここまでで一番上手く歌っているのではなかろうか?
地声からして低いけども、割と年齢を感じさせない声の様な気もする
シニア版に出場する男性歌手の良い声を考え始めたら
こういう、クラシックソウルとか、クラシックジャズが似合うような
泥臭い声じゃなく、エレガントな声が中心になってきそうな気はする

ただ、さっきのレアおばあさんが素晴らしすぎて霞む

コーチはウォルターに

Sabijn
(曲:I Wan'na Be Like You! - ディズニー映画『The Jungle Book』より

選曲が楽しい!
「ああ、なるほど」って手を叩きたくなるような選曲
ただ、個人的にはそこまで好きではなかったかな
ちょっと歌い方がやり過ぎているというか
もっとスウィングするとか、跳ねるようなリズムの乗り方をしても良かったかも
ちょっと歌唱がガチガチな気がして、楽しみ切れなかった

François
(曲:The Lady Is A Tramp - Frank Sinatra

初回の出場者の中で、私が一番気に入った人
シニア版って聞いた時のイメージ通りの選曲に
求めていた通りの歌声で歌ってる感じがすごく良かった
バックバンドが通常のThe Voice のものと違って、管楽器隊やチェロがいたりと
明らかにクラシックジャズが多くなるであろうことを見越した編成になってるのも良いね
……弦楽器がチェロかどうかちょっと分からないけど

それにしても、この方の歌声素晴らしすぎでは?
ミスなく完璧にこの曲を歌いこなしているというのに
その上で、声だけでも選曲のイメージに合った歌い方が出来るとか
んで、重くなりすぎず、伸びの良さと明るさもあるから良いよね

コーチはナターリアに

全体の感想
超絶お上品な番組ではございません事!?

最初に書いたように、フランデルン版は元々上品なThe Voice であったとはいえ
予想以上にフランデルン版と60歳以上限定The Voice の相性が良い
選曲センスも、歌唱スタイルも、どれをとってもとっても上品で
若者じゃあ出せない、積み重ねてきた人生の深みを持った上での落ち着き
単に正確が落ち着いているからって意味ではなく
本当に落ち着いた歌唱をしてるから良いよね

それに、年配の方であると言う事に対して
それをマイナスに捉えることもなければ、武器にもしていないから良いわ
おじいさんが、おじいさんらしく
おばあさんが、おばあさんらしく
そのままの、ありのまま
ただあるがままの自分たちの姿を見せてるって感じで
若作りと言うか、若く見せようとすることなく
今の自分たちにできる全力を出して歌っている
若者の「まっすぐ生きる」とはベクトルの違う「真っすぐ」さがあるから素敵だわ

あと、バックバンドがブラスバンドになってるから良いよな
トランペットの音色がすごく心地良いし
選曲的にも、世間一般的には廃れつつあるタイプの音楽
このブログでは決してそうでないにしても
EDM系でどんちゃん騒ぎしてる欧米の若い世代に
アイドル系でキャッキャしてる日本の若い世代が聞かないような
ジャズ、ロックンロール、ソウル
クラシック、と先頭につけるような音楽中心なところが
また、音楽の雰囲気に上品さを生んでいるような気がする

今回歌われたような音楽を、当時、聞いていた人たちは
ロックやロックンロールが上品に聞こえるとは夢にも思っていなかったろう

次回分を取り上げるかどうかは
この記事に対する反応を見て考えようと思いますが
たまにはこういうのも良いよね
すごく新鮮だったよ

TheVoicevanVlaanderenシニア版ベルギーBlindAuditionフラマン語

2Comments

通り酢ガリ  

うむ(`・ω・´)

同じオランダ語圏でもこうも趣が違うものなのか

本家本元のオランダはすごく『わかりやすい』歌唱が全体的にあったと思うけどベルギーはかなりしっとりした感じ

しかしレアさんのノーターンはありえんわ………

もう素敵どころか貴いんですがこれ

現役プロでもあれだけの歌唱が出きる人はそうはいるもんじゃないと思うんだけどな~

惜しいどこじゃないと思った

ツケメン侵食が進むぽーとがぁーはまた後日(゜∀。)アヒャヒャ

2018/12/16 (Sun) 21:08 | EDIT | REPLY |   

シーラ B  

Re: うむ(`・ω・´)

> 通り酢ガリ
本家のオランダでどうなんだろうって思ってたので
その比較コメントはとっても嬉しい!

そして、レアさんのノーターン!
通り酢ガリさんならそう言ってくれるだろうとおもったあああああああ!
気に入るだろうと思ったし、敗退するには惜しいって思うだろうって思ってました
ほんと、あれほど貴い歌い方のできる方を……

2018/12/16 (Sun) 21:29 | EDIT | REPLY |   

Add your comment