オーディション番組でよく歌われる、ソウルの女王アレサ・フランクリンの曲について

The X Factor The Voice などのオーディション番組で
番組出場者に歌われることの多い名曲はいくつもある
世界各国のオーディション番組をくまなくチェックしていなくても
特定の国のみで言っても「この曲は前にも聞いたぞ?」となることは多々あることだろう

今回は、【クイーン・オブ・ソウル】【レディ・ソウル】の異名を持つ
女性ソウル歌手の頂点に君臨する歌手アレサ・フランクリンについて調べてきた


そもそも、アレサ・フランクリンって何者?
アレサ・フランクリンは、日本で言うところの美空ひばりのように
米国では誰もが音楽界のレジェンドだってことは知っている、超大御所歌手だ
ただ、具体的にどういう功績を挙げてきていて、なぜそこまで評価され続けているのか
日本に限らず、米国でも若い世代は名前しか知らない人や
あるいは、彼女の代表曲しか知らないと言う人は多いと思う
私も正直、どちらも詳しいとは言えないし、名曲を1つ2つしか知らない程度である
でも、往年の大御所歌手や名曲というのは、若い世代からしたらそういうものだとも思う

ただ、米国での知名度で言えば、それこそ誰でも知ってるレベルの歌手だというのに
不思議と日本では情報が少なく、ウィキペディアですら書かれてある内容が少ない
試しにアレサの日本語ページビヨンセのページを見比べてみれば
その差は一目瞭然と言えるだろう

その反面、アレサの事を詳しく語っているサイトは
膨大な情報量で非常に参考になるのでとてもお勧めできるし
古い曲を紹介するサイトによくある傾向として
当時の世間の感触も一緒に語ってくれるサイトも多い気がする

アレサの経歴については、『ULPT』と『ミドルエッジ』というサイトが大変参考になるが
特に、『ULPT』というサイトでの紹介の仕方は
まさしく私が思っていた「偉大なのは知ってるけど、どんな歌手なのかよく分からない」
という疑問が消え失せるほどアレサの経歴を非常に詳しく書いたサイトでオススメで
http://ulpt.web.fc2.com/artist/a/aretha-franklin/index.html

『ミドルエッジ』というサイトでは
アレサがリリースしたアルバムを、時代ごとに追っていきながら
彼女の半生を追いかける形になっているので、とても分かりやすかった
https://middle-edge.jp/articles/IiVnH

下手に私がにわか知識を書いて、間違った情報を植え付けるといけないので
時間があるときにでも上記2つのサイトを読んでみて欲しい

アレサ・フランクリンの経歴について
読む時間がないとか、そこまでして知りたいわけではない、と言う人のために
The Voice で良く歌われる『Think』と『A Natural Woman』について知る上で
事前知識として持っておいた方が良い部分をかいつまんで書くと

アレサ・フランクリンは1942年の生まれで
父親は牧師、母親はゴスペル歌手だったそうで
父親に関しては、元々名声のあった牧師である上に
初めてレコードに説教を収録した牧師の一人としても有名なのだとか
先に書いた『ULPT』には、この辺りの事がとても詳しく書かれてあり
特に、父親が音楽に関してはとてもおおらかで
アレサが様々なジャンルの音楽に触れることが出来たエピソードや
父親の力があったがゆえにデビューできたエピソードなどもあって面白い

アレサが歌手デビューを果たしたのは1961年の事(当時19歳)
しかし、その頃の彼女は、いわゆるポピュラーミュージック路線で歌っていたのだが
1966年~1967年に路線変更をするまでは、ヒットすることがなかったらしい

1967年に、それまで所属していたレコード会社からアトランティックレコードへ移籍
その時に発表したのは『I Never Loved A Man (The Way I Love You)』

ポップス路線から、ゴスペルサウンドの強いソウル路線へと変えたという事だ
そして、1970年代後半のディスコミュージックショックまでに発表したアルバムは
どれもがヒットの連続だったらしく、『ソウルの女王』と呼ばれるに至ったのだとか

彼女が活躍した1950年代~1960年代は、ソウルミュージックが流行った時代でもあるが
1950年代から1960年代にかけて行われた、黒人解放運動の時代でもある
という背景ががあることを知っておくと、色々と燃えてくるものも変わってくると思う

また、1970年代後半のディスコブーム到来によって、多くのソウル歌手が倒れていく中で
しかし、アレサは1980年にポップロック路線で人気を取り戻したそうだ
試しに1曲聞いてみた感じ、確かにソウル路線というよりも

この時代らしい、グルーヴ感のあるファンクな路線なのが分かる

オーディション番組で歌われるアレサの名曲たち
具体的に、どういう曲が発表されていたのか
オーディション番組をよく見る、うちのブログ閲覧者さんがピンとくる曲を見ていこう

『Respect』(1967)

『Think』、『I Never Loved A Man (The Way I Love You)』と並ぶ
オーディション番組で良く歌われるアレサの名曲にして
デビューアルバムである『I Never Loved A Man (The Way I Love You)』の
一番最初に収録されている楽曲が『Respect』だ

歌詞の内容については、こちらのサイトがとても詳しく解説されているのでお勧め
http://sate-konokyokuwa.blog.jp/2016-10-16.html
ただし、歌詞の和訳については、必ず複数のサイトを参考にすること
うちの和訳記事でもそうだけどね

オーディション番組においては
2015年のThe X Factor UK 優勝者である Louisa Johnson が

ジャッジハウス・オーディションでカバーしているし
The Voiceでも、米国クロアチアフランスなど、世界中でこの曲は歌われている
しかし、こうして改めてルイーザの歌唱を聞くと、やべえな


『Chain of Fools』(1968)

先に書いた3曲と比べると、いささか歌われている頻度が少なくはなるものの
この曲も、間違いなく「オーディション番組で聞いたことがある曲」になるだろう

(You Make Me Feel Like) A Natural Woman(1968)

おそらく、アレサの曲の中で最も歌われているのがこの曲
歌唱難易度がとにかく高く、上手い人しか歌えない曲と言っても過言ではない
ビッグソング中のビッグソングで、オーディション番組で歌う場合
油断するとあっという間に曲に飲み込まれてしまいかねない曲でもある
ちなみに、この曲を作ったのはCarole King という女性
参考動画で感激しまくっている金髪の女性
ケネディ・センター名誉賞を受賞した時に、アレサがキャロルの目の前で歌ったのである

歌詞の内容についてはこちらを参照
https://ladysatin.exblog.jp/21254976/

ところで、この参考動画を見てもらうと分かるが
アレサの歌唱はものすごくクセが強いように見える
ほとんどストレートに歌うことはなく
かなり『もたらせる』歌い方をしているのが分かるだろうか
つまり、あえてワンテンポ遅らせて歌う技法を多用しているという事
アレサのライブパフォーマンスは、毎回このアレンジがあまりにも強く
二度と同じ歌い方をしないしできないと言われているらしいが
それも頷けるような歌い方だと思う

余談だが、この動画の時点でアレサは73歳という事になるが
73歳でこの歌唱って凄まじすぎる

オーディション番組においては
XもVもGot Talent も関係なく、本当に多くの人にカバーされている

おそらく、アレサの曲の中で一番歌われているのではないだろうか

そして、『Think』も1968年のリリースだ

さて、『Think』に関してはまた後日、個別で記事を書こうと思うが
(というか、もともと今回の記事は『Think』について語る予定だった)

この曲、今回調べるまで知らなかったが
私はてっきり、映画『ブルース・ブラザーズ』の劇中歌として作った曲だと思っていた

私が初めてこの曲を聞いたのが、『ブルース・ブラザーズ』を見た時だってのもあるし
何より、オーディション番組では基本的に
ブルース・ブラザーズ版のアレンジの方が歌われているからだ
元々のアレンジ版を聞いてみると、かなり遅めのテンポに聞こえてくるし

そして、ブルースブラザーズ版と、映画での使われ方については
結構複雑な背景というか、意味合いがあるようで
ブルースブラザーズを見たことがあることを前提に話が進むが
この曲の歌詞は、フェミニストの参加としても評価が高いそうで
しかし、ブルースブラザーズでは元の歌詞の意味にそぐわない使われた方がされているとか
詳しくはこちらのサイトを見てもらうと、死ぬほど分かりやすい
http://nagi1995.hatenablog.com/entry/2017/08/04/170714

The Voice においては『Natural Woman』と並んで良く歌われる名曲

どの出場者もブルースブラザーズ版をベースにしているからか
とにかく迫力と勢いを持って歌われることが多いし
この曲が歌われると分かった瞬間に
誰もがド迫力のボーカルパフォーマンスを期待する楽曲でもある

また、これもブルースブラザーズ影響だと思うが

非常にバトル映えする曲でもあると思う
この動画でなんか、後半の勢いが異常だし


アレサ・フランクリンの功績
今回かじった程度の知識だが
1987年に、アレサは女性初のロックの殿堂入りを果たした人物でもある
ロックの殿堂とは、ロック、及びロックンロールに大きな影響や功績を残した
ミュージシャンの記録が展示される博物館で
歌手にとって、殿堂入りすることは大変な名誉なことなのだが
対象となるのがデビューして25年以上たっている歌手に限定される
アレサは、女性初の殿堂入りを果たしただけでなく
デビューしてから25年経ってすぐに殿堂入りを果たしているので
それだけで、音楽界への影響力の強さも見えてくることだろう

他にも、彼女が発表したアルバムの中でも
『Amazing Grace』 は200万枚以上売れ
最も売れたゴスペルアルバムとして名を残しており
今なお誰にもその記録が破られていないのだとか

さらに、2005年にはアメリカでもっとも栄誉のある勲章
アメリカ合衆国自由勲章を受章しているらしく
まさに、生きる伝説なわけだ


最後に
改めて書いておくが、今回オススメしたサイトや
この後に並べてる参考サイトなんかを読んでもらう方が
アレサの事について正しい知識が持てると思う

また、彼女の楽曲については、今後時間が空いた時に
オーディション番組で良く歌われる曲を個別に取り上げていこうと思うので
楽曲の詳しい説明や、オーディション番組での必要な能力や歌われ方などの
前2回でやったタイプの解説はその時にしようと思う

予定では、今回が『Think』考察回だったんだけどね
というか、初回のQUEEN記事も、今回みたいな感じで書き直したくなってきた


参考文献
ULPT - 『ソウルの女王』『歌姫の中の歌姫』はどうやって誕生したのか?
http://ulpt.web.fc2.com/artist/a/aretha-franklin/index.html
ミドルエッジ - 誰もが認める本物の“クイーン・オブ・ソウル”、アレサ・フランクリン
https://middle-edge.jp/articles/IiVnH
昭和ラブ - 60年代のアメリカで一体何が起きていたか!日本の昭和と比べてみよう
http://showa-love.jp/showa-other/60s-america
昭和ラブ - 60年代のソウルミュージックは名曲だらけ!
http://showa-love.jp/person/60s-soul
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2Comments

笹森茂樹  

ブログ御紹介ありがとう御座います

こんにちは。さて、この曲はなんて言ってるんだろう管理人、笹森です。ブログ御紹介ありがとう御座いました!

シーラさんの仰るとおり、訳は必ずしも一つではないので、僕の訳もあくまで一つの形でしかないのですが、お気に召して頂けたら幸いです。

また何かの時にお越しください。

2018/09/08 (Sat) 05:53 | EDIT | REPLY |   

シーラ B  

Re: ブログ御紹介ありがとう御座います

> 笹森茂樹さん
こんにちは!
こちらこそ、わざわざコメントありがとうございます!

巷には色んな翻訳サイト、ブログがありますが
そのほとんどは和訳だけがポンと置かれてるサイトばかりで
その中でも笹森茂樹さんのブログでは、楽曲の紹介と訳の説明があって
「ここはどうしてこう訳したのだろう?」の答えがあったので、大変参考になりました

何かの時には、ぜひまた参考にさせていただければと思います!

2018/09/08 (Sat) 09:38 | EDIT | REPLY |   

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